ドキュメント
Erae 2
21 チャプター
はじめに

Erae 2 とは
Erae 2 は、Embodme が開発した感圧式 MIDI コントローラーです。42×24 の LED グリッドの下には高解像度の感圧抵抗(FSR)マトリクスが配置されており、すべての指から X、Y、Z(圧力)のデータを同時に取得します。これにより、サーフェス全体が、あなた自身が設計する完全に表現力豊かな楽器へと生まれ変わります。キーボードとして、フェーダーのバンクとして、ライブ Looper として、ステップシーケンサーとして、あるいはそれらの中間として演奏する場合でも、Erae 2 はあなたのワークフローに適応します。
Erae 2 は、ベロシティ以上の表現を求めるミュージシャンのために作られています。MPE に対応し、CV を送出し、内蔵のアルペジエーター、Looper、ステップシーケンサーを実行でき、プロジェクトごとに 8 つの独立した Layout を保持します。設定さえ済ませてしまえば、コンピューターなしで演奏できます。
主な機能
- 42×24 タッチサーフェス: 1,008 個の LED セルが高解像度 FSR マトリクスの上に配置され、LED セルごとに 16 か所の生センシングサイトを備えています。サーフェス全体では 16,000 か所を超える感圧ポイントとなります。
- 指ごとの XYZ 表現: 圧力、水平方向のスライド、垂直方向のスライドを、同時に触れているそれぞれのタッチについて、最大 10 本の指まで独立して追跡します。
- 10 種類のエレメントタイプ: Key、Keygrid、Keyboard、Drumpad、Button(Note、Control Change、Program Change、Control Voltage、Tap Tempo)、Fader 1D、Fader 2D、Ableton Live セッションコントロール、API Zone、Pedal。
- プロジェクトごとに 8 つの Layout: 完全に独立した 8 つのサーフェス構成を保存し、切り替えられます。プロジェクトは SD card に保存されます。
- MPE 対応: MIDI Polyphonic Expression によるノートごとの Pitch Bend、圧力、スライドで、表現力豊かなポリフォニック演奏が可能です。
- CV 出力: モジュラーシンセやアナログシンセに接続するための、12 個のデュアルジャックによる 24 系統のコントロールボルテージ出力。
- LCD インターフェース: スケール、エレメントのマッピング、Looper、シーケンサー、設定をコンピューターなしで調整できる 280×240 のカラーディスプレイ。
- アルペジエーター: アクティブな Layout 内のあらゆるキーボードエレメントで使える、設定可能なアルペジエーター。
- Looper: 圧力とスライドを含むタッチジェスチャーを記録し、プロジェクトのクロックに同期して再生するパフォーマンス用 Looper。
- ステップシーケンサー: サーフェス上で直接パターンを描画、記録、編集できます。Layout ごとに 8 つのパターンを使えます。
- カスタムスケール: Keygrid エレメント用の微分音チューニングや代替チューニング。Erae Lab またはデバイス上で編集できます。
ヒント: Erae 2 は設定後はスタンドアロンで動作します。プロジェクトをデバイスに保存してしまえば、パフォーマンス中に Erae Lab を開いておく必要はありません。
このベータ版の新機能
このベータ版では、現在の公開リリースと比べて次の機能が追加されています。
ステップシーケンサー(ステップシーケンサーを参照)
- Layout をまたいでシーケンサーにとどまる: シーケンサー内で別の Layout ボタンを短く押すと、シーケンサーを表示したままその Layout に移動し、その Layout で最後にシーケンスしたエレメントが選ばれます。代わりにボタンを長押しすると、Layout をプレビューして別のエレメントを選べます。
- 再生中の内容が見える: アクティブなシーケンスを持つ各エレメントには細いプレイヘッドが表示され、パターンに合わせてエレメント上を移動します。表示していない Layout でシーケンスやループが再生されている間は、その Layout ボタンが点灯します。
- Pitch レーン: Pitch レーンが Glissando レーンに代わりました。bend した状態で始まるノートには開始ピッチの位置にマーカーが表示され、ノートヘッドとつながって表示されます。
- ジェスチャーレーン: キーボードやソロキーの X、Y、圧力のジェスチャーを、エレメントごとに専用のレーンとしてシーケンスできます。これらはループをバウンスしても保持されます。
- 描画したノートが圧力付きで鳴る: 描画したノートはそのベロシティを一定の圧力として保持するため、カーブを描かなくても圧力に反応するシンセで音が鳴ります。
- STEPS での Plus と Minus: STEPS フィールドの編集中は、Plus と Minus でステップ数を 2 倍または半分にできます(
1から256まで)。 - シーケンスでのアルペジエーター: キーボードのアルペジエーターがオンのとき、そのシーケンスのコードがアルペジオとして再生されます。描画したとおりのノートを聴くには、アルペジエーターをオフにしてください。
- Bounce Loop が Retrig に従う: キーボードの Retrig がオフのとき、バウンスしたループ内のグリッサンドは 1 つのノートのままになります。
- ループとシーケンスをまとめて消去: 1 つ以上の Layout ボタンを押しながら Return を押し、そのまま押し続けます。画面で確認すると、それらの Layout のループと 8 つのパターンがすべて消去されます。
スケールとサウンド
- カスタムスケールは Keygrid エレメント用です: Drumpad は常にクロマチックのパッドを保持します。スケールとチューニングを参照してください。
- キーボードが使用していたカスタムスケールを削除すると、そのキーボードは
Majorに設定されます。音数の少ない、または多いスケールに切り替えると、キーはそのスケール自身の度数に従って色付けされます。 - Erae Sound のスロット: Erae Sound のプリセットをスロットに入れられるのは Erae Sound からのみです。プリセットのプレビュー中に Layout ボタンを押すと、その Layout に移動します。
- Erae 上で行ったアルペジエーターの変更は Layout とともに保存され、Erae Sound にも反映されます。
このマニュアルの対象読者
このマニュアルは、Erae 2 を最大限に活用したいと考えるミュージシャン、プロデューサー、そして実験的な探求者のために書かれています。Layout に最初のエレメントを配置することから、CV をモジュラーラックへルーティングすることまで、デバイスのあらゆる側面を扱います。Erae 2 を使った経験は不要ですが、基本的な MIDI の概念(チャンネル、ノート、Control Change)に親しんでいると役立ちます。
同梱物
- Erae 2 コントローラー本体(Fabric Skin 装着済み)
- 65 W USB-C 電源アダプター
- 8 GB SD card
- 2 m USB-C ケーブル 2 本
- MIDI TRS から DIN への変換アダプター 2 個
ヒント: Embodme の Web サイトから Erae Lab をダウンロードすると、コンピューターから Layout を設計・管理できます。Erae Lab は無料で、macOS、Windows、Linux で動作します。
マニュアルの表記規則
このマニュアル全体を通じて、次の表記規則を使用します。
- パラメーター名は 太字 で表記します(例:Scale、PB Range)。
- パラメーターの値は
コード書式で表記します(例:Chromatic、50%、MPE)。 - ヒントは、この章にあるような引用ブロックで表記します。
- スクリーンショットは、各画像の上にキャプションで示します。
- 相互参照は、他の章(例:Layout)や特定のセクション(例:CV クロック出力)へリンクします。
- Erae Lab の機能への言及はプレーンテキストで記載します。例:「Erae Lab ユーザーマニュアルの第 X 章を参照してください。」
- ノート名はデバイスおよび Erae Lab で使われている表記に従います。MIDI ノート 60 が
C3、最も低い MIDI ノート(0)がC-2です。
はじめに
この章では、Erae 2 の電源を入れ、最初の接続を行い、最初の Layout で演奏するまでの手順を説明します。USB で DAW と接続して作業する場合でも、コンピューターを使わずスタンドアロンで演奏する場合でも対応できます。
電源投入と起動シーケンス
Erae 2 のリアパネルには 3 つの USB-C ポートがあります。
- Power: 付属の 65 W 電源アダプター用です。
- Computer: USB Device ポートです。Erae 2 を MIDI コントローラーとしてコンピューターに接続します。
- Synth: USB Host ポートです。USB MIDI デバイスを Erae 2 に直接接続します。
SD card を挿入し、付属の電源アダプターを Power ポートに接続して、デバイスの電源を入れます。Computer ポートだけでも Erae 2 に給電できますが、コンピューターのポートではすべての機能に必要な電力を供給できません(後述の低電力モードを参照)。
電源を入れると、次の起動シーケンスが実行されます。
- ファームウェアがタッチハードウェアを初期化し、前回使用したプロジェクトを SD card から読み込む間、LED サーフェスが点灯します。SD card が使用できない場合、Erae 2 は内部メモリに保存されたバックアップコピーを使用します。
- LCD ディスプレイに起動画面が表示され、システムの準備が整うと Home 画面に切り替わります。
- Layout ボタンが点灯し、通常動作に入ったことを示します。
Home 画面が表示された時点で、すぐに演奏できる状態になります。
低電力モード
Erae 2 がすべての機能で動作するには、付属の 65 W 電源アダプターのように 15 W を超える電力を供給できる電源が必要です。それだけの電力を供給できない電源(たとえばコンピューターの USB ポート)から給電されている場合、Erae 2 は Low Power メッセージを表示し、機能を制限して動作します。
- LED の明るさが下がります。
- CV 出力が無効になります。
- MIDI 出力 B が無効になります。
- メトロノームが無効になります。
- Synth(USB Host)ポートに給電されません。
すべての機能を使えるようにするには、付属の電源アダプターを Power ポートに接続してください。
ヒント: LED サーフェスが暗いままの場合は、電源アダプターが Power ポートに接続されているか、電源スイッチがオンになっているかを確認してください。
USB 接続(クラスコンプライアント MIDI)
Erae 2 はクラスコンプライアントの USB MIDI デバイスとして認識されるため、macOS、Windows 10/11、Linux のいずれでもドライバーのインストールは不要です。Computer(USB Device)ポートを、USB-C to USB-C または USB-C to USB-A ケーブルでコンピューターに接続してください。
通常の MIDI 1.0 モードでは、DAW や MIDI ソフトウェアからユーザー向けの USB MIDI ポートが 2 つ見えます。
| ケーブル | ポート名 | 用途 |
|---|---|---|
| メイン | Erae 2 MIDI | 標準 MIDI:非 MPE 楽器向けのノート出力および一般的な DAW 用途 |
| MPE | Erae 2 MIDI (MPE) | MPE 対応楽器(例: Equator2、Pigments、Omnisphere)向けのノートごとの表現 |
DAW の MIDI 入力設定で Erae 2 MIDI(メイン)を選択すると、サーフェスからノート、ベロシティ、Pitch Bend、コンティニュアスコントローラーメッセージを受信できます。MPE 対応楽器の場合は、代わりに Erae 2 MIDI (MPE) をその楽器に割り当ててください。
MIDI 2.0 は、Settings の MIDI 2.0 の行で制御する代替 USB モードです。変更すると確認を求められ、デバイスが再起動します。ほとんどの DAW ユーザーは、Embodme または特定の Erae Sound や Erae Lab のワークフローで指示されない限り、MIDI 2.0 をオフのままにしておいてください。
ヒント: macOS では、Audio MIDI 設定 -> MIDI スタジオ を開いて、デバイスが正しく認識されているか確認してください。ファームウェアアップデート後にデバイスが番号付きのサフィックス(例:
Erae 2 2)付きで表示される場合は、Audio MIDI 設定を開いて古いエントリを選択し、削除してください。USB を再接続すると、認識がクリーンな状態に戻ります。
ファームウェア 1.x からのアップデート:ポートレイアウトの変更。 2.x ファームウェアでは、専用の第 3 MIDI ケーブル「Lab/API」が廃止されました。Erae Lab は独自の USB 接続を使用するようになり、これは DAW では MIDI ポートとして表示されません。アップデート後に表示される MIDI ポートは 2 つのみです。
2.x 以前(3 ポート) 2.x 以降(2 ポート) MIDI ポート 1: Erae MIDI(メイン)Erae 2 MIDI(メイン、役割は同じ)MIDI ポート 2: MIDI (Lab)(廃止) MIDI ポート 3: MIDI (MPE)Erae 2 MIDI (MPE)(旧ポート 3、現ポート 2)MPE データ向けに古い第 3 ポートを使用していた DAW または API セットアップがある場合は、
Erae 2 MIDI (MPE)(第 2 ポート)に変更してください。Lab/API の SysEx ポートをポート番号で指定していた場合は、Erae 2 MIDI(第 1 ポート)を使用してください。API SysEx はメインケーブルで送受信されるようになりました。
DAW で Erae を Erae Sound と組み合わせて使う
Erae Sound は VST3/AU プラグインとして提供されます。DAW のインストゥルメントトラックにロードした場合の動作は次のとおりです。
- フェーダーのジェスチャーや基本的なキーボードのノートオン/オフデータは、Erae から
Erae 2 MIDIポートで届きます。プラグインのトラックでそのポートの入力を有効にしてください(多くの DAW では、トラックの MIDI 入力をこのポートに明示的に設定する必要があります)。 - 完全な MPE 表現(ノートごとの pitch bend、プレッシャー、スライド)を得るには、インストゥルメントトラックで MPE モード を有効にし、
Erae 2 MIDI (MPE)に向けてください。スライド(CC 74)は MPE ポートを必要とし、ホストがインストゥルメントに全 16 チャンネルを渡す必要があります。 - Erae Lab 内の Erae Sound エンジンとプラグインを 同時に実行しないでください。どちらのインスタンスも同じ Erae MIDI 入力を受信しているため、ノートやジェスチャーが両方のエンジンに同時に届き、二重トリガーや音声の混入が発生します。
DAW のみの再生のために内蔵エンジンを停止する方法。 Erae Sound は Erae Lab の内蔵オーディオエンジンとして動作します。DAW のみでオーディオをルーティングするには、Erae Lab のトップヘッダーバーにある Sound タブの電源アイコンをクリックしてエンジンを停止してください。Layout 編集とデバイス同期はそのまま維持されます。もう一度アイコンをクリックすると再開します。詳細については Erae Sound マニュアル を参照してください。
MIDI 入力と出力
Erae 2 は 3.5 mm TRS ジャックによる MIDI 入力 1 系統(MIDI In)と MIDI 出力 2 系統(MIDI A と MIDI B)を備えており、コンピューターを使わずにハードウェアシンセサイザー、ドラムマシン、エフェクトユニットと接続できます。MIDI B は低電力モードでは無効になります。
標準的な 5 ピン DIN MIDI 機器と接続するには、付属の TRS to DIN アダプターを MIDI In と MIDI A に差し込み、標準的な 5 ピン MIDI ケーブルで機器に接続してください。
各エレメントは、どの出力でメッセージを送るかを選択します(エレメントごとの出力先を参照)。ルーティングマトリクスは、受信した MIDI をポート間で転送します(MIDI ルーティングマトリクスを参照)。
USB Host ポート
Synth(USB Host)ポートを使うと、Erae 2 を USB Host として動作させ、コンピューターを介さずにクラスコンプライアントの USB MIDI デバイス(例: USB MIDI 対応ハードウェアシンセ、MIDI コントローラー、USB-to-DIN アダプターなど)と通信できます。このポートは接続したデバイスに最大 5 W(5 V、1 A)を供給しますが、電源アダプターが Power ポートに接続されている場合に限ります。
USB Host ポートに接続したデバイスは、エレメントのルーティングと MIDI ルーティングマトリクスに USB Host の出力先として表示されます。サーフェスのタッチイベントを接続したシンセに直接送ったり、シンセから入力された MIDI をコンピューターに転送したりできます。
ヒント: Computer ポートと Synth ポートは同時に使用できます。
最初の Layout
Erae 2 は、8 つの Layout スロットすべてを埋めるファクトリープロジェクトが入った状態で出荷されます。各 Layout スロットは、番号付きの Layout ボタン N1〜N8 で選択します。
Layout を選択するには、N1〜N8 のいずれかのボタンを押します。LED サーフェスが再描画されてその Layout が表示され、選択を示すためにボタンが最大の明るさで点灯します。
ファクトリー Layout には次のものが含まれます。
- ドラムパッド、ピアノ型キーボード、大きな表現用キー、フェーダーを組み合わせた Layout
- ピアノ型キーボード
- Keygrid(アイソモーフィック)Layout(一部は MPE 用に設定されています)
- ノートボタン、フェーダー、XY パッドを備えたミキサー風 Layout
- 個別の表現用キーを並べたグリッド
- 大きなドラムパッドグリッド
ファクトリー Layout はそれぞれ異なる MIDI チャンネルを使用し、MPE Layout は Erae 2 MIDI (MPE) ポートで送信します。また、各ファクトリー Layout は、切り替えたときに対応するプリセットを読み込むよう Erae Sound に要求します。これらの Layout は、Erae Lab に接続しなくてもすぐに試したり演奏したりできます。

LCD の Home 画面には、アクティブな Layout の Looper が表示されます。Layout 番号とループの再生位置を示す円に加えて、ループの Length、Quantize のグリッド、Tempo が表示されます。アルペジエーターと Looperを参照してください。
ヒント: ライブでの予測可能な切り替えには、専用の N1〜N8 Layout ボタンを使用してください。
スタンドアロンモードと Lab 接続モード
Erae 2 は、Erae Lab が起動して USB 経由で接続されているかどうかに応じて、2 つのモードで動作します。
スタンドアロンモード
コンピューターが接続されていない場合、または Erae Lab が起動していない場合、Erae 2 はスタンドアロンモードで動作します。このモードでは次のようになります。
- デバイスは SD card から最後に保存したプロジェクトを再生します。内部メモリにはバックアップコピーとデバイス設定が保存され、通常のプロジェクトライブラリは保存されません。
- 8 つの Layout すべてが利用可能で、完全に機能します。
- 各エレメントは、そのルーティングで選択された出力(デフォルトでは USB Device ポート、
Erae 2 MIDI)に送信します。 - SD card に保存されたプロジェクトに対してデバイス上で行った編集は、自動的に保存されます。ファクトリープロジェクトとバックアッププロジェクトは、SD card に保存するまで保存されません(プロジェクト管理を参照)。
スタンドアロンモードは、ラップトップを使わないライブパフォーマンス向けに設計されています。付属の電源アダプターから給電すれば、Erae 2 は完全に独立して動作します。
Lab 接続モード
Erae Lab がコンピューター上で起動しており、Erae 2 を検出すると、デバイスは Lab 接続モードに入ります。このモードでは次のようになります。
- Erae Lab から、新しい Layout やプロジェクト構成をデバイスに送信できます。
- Erae Lab で行った編集は、再起動なしでただちにサーフェスに反映されます。
- 後でスタンドアロンで使用するために、Erae Lab から SD card にプロジェクトを保存できます。
ヒント: Lab 接続モードは、Erae Lab がデバイスを検出すると自動的に有効になります。Erae Lab を起動し、USB-C ケーブルを Computer ポートに接続してください。
Lab のワークフロー、プロジェクト転送、ファームウェアアップデートの詳細については、Erae Lab への接続 を参照してください。
次のステップ
デバイスの電源を入れ、いずれかのファクトリー Layout からの MIDI 出力を確認できたら、サーフェスを詳しく探索する準備が整いました。サーフェスとタッチ に進み、圧力、位置、ポリフォニックタッチがどのように表現力豊かな MIDI データに変換されるかを学びましょう。
第3章: サーフェスとタッチ
Erae 2 は、演奏のあらゆるニュアンスを捉える大型の感圧パッドを中心に設計されています。本章では、サーフェスの仕組み、そこから生成されるデータ、そしてあなたの奏法に合わせて挙動を調整する方法について説明します。
パッドグリッド
演奏用のサーフェスは、42 × 24 の LED グリッド(横方向に 42 列、上から下に 24 行)として構成されており、その背後には高解像度の感圧抵抗(FSR)マトリクスがあります。各 LED セルは 16 個の生センシングサイトに支えられており、演奏エリア全体で 16,000 か所を超える感圧位置を提供しながら、視覚的なフィードバックを物理的なサーフェスと一致させています。

物理グリッドは連続的です。パッドゾーン、フェーダー、キーは任意の数のセルにまたがることができるため、Layout は固定のボタンピッチに制約されません。指がセルの間に着地すると、ファームウェアがサブセル精度で位置を補間し、滑らかで高解像度のコントロールを実現します。
ヒント: より幅の広いエレメント(より多くのセルにまたがるもの)は、スライドするための余裕が増え、より滑らかな X/Y データを生み出します。狭い小さなスペースに多数のゾーンを配置する必要がある場合にのみ、幅の狭いエレメントを使用してください。
XYZ センシング
各タッチは、3 つの独立したディメンションを同時にレポートします。
- X 位置: エレメント内における指の水平位置。
0.0〜1.0(左から右)に正規化されます。左右にスライドすると X の動きが生成されます。 - Y 位置: エレメント内における垂直位置。
0.0〜1.0(下から上)に正規化されます。上下にスライドすると Y の動きが生成されます。 - Z 圧力: サーフェスに加えられる力。
0.0〜1.0に正規化されます。強く押すほど Z が増加します。
タッチエンジンは、サーフェス上での連続的な指の動きから モーションスピード も算出します。モーションスピードの範囲は 0 から 100 cm/s で、CC をドライブできます。
Z はスケーリングされており、しっかりと押し込んだときに、快適な演奏レンジ内で十分に 1.0 に到達します。
ヒント: Key エレメントで X 位置 と Y 位置 を使うと、pitch bend とモジュレーションを同時にドライブできます。これが表現力豊かな MPE 演奏の核心です。MPE の設定については第6章を参照してください。
サーフェスは 毎秒 1,600 回 スキャンされ、安定した表現力豊かな X/Y/Z の指データに変換されます。
10 本指マルチタッチ
Erae 2 はサーフェス全体で最大 10 本の指 を同時にトラッキングします。各指は個別に識別され、接触している間は安定したトラッキング ID が割り当てられます。そのため、密度の高いコードや両手によるジェスチャーでも、独立した連続的な X、Y、Z のストリームを受け取ることができます。
サーフェスは常に自己キャリブレーションを行っているため、ウォームアップを待つ必要はありません。短時間の圧力低下では指はリリースされないため、意図しないノートオフを防げます。
非常に近くに置かれた 2 本の指(およそ 1.5 セルより近いもの)は、離れるまで 1 つのタッチとして扱われます。
ヒント: クラスターコードのために両手をサーフェス全体に置いてみましょう。タッチが物理的に重ならない限り、最大 10 本の指を独立してトラッキングできます。
ベロシティカーブの設定
Settings 内のオンデバイス Velocity Curve エディターは、タッチのダイナミクスがどのように MIDI ノートベロシティに変換されるかを形成します。これはエレメントごとの圧力カーブではなく、グローバルな演奏レスポンス設定です。
- しきい値(Threshold) は、ベロシティが立ち上がり始めるまでにどれだけの接触が必要かを設定します。
- ドライブ(Drive) は、カーブの中央部がどれだけ素早く高いベロシティに到達するかを変更します。
- コンパンド(Compand) は、レスポンスの形状を圧縮または拡張します。
- レンジ(Range) は全体的な感度を設定します。値を上げるほど、少ない圧力で最大ベロシティに到達します。出力値の上限を定めるものではありません。
これらの値を調整している間、LCD 上のカーブプレビューが更新されます。これを使って Erae 2 をあなたの奏法に合わせましょう。繊細な指の演奏には軽めの設定を、高いベロシティに達する前にもっと抵抗感が欲しい場合にはしっかりめの設定を使用します。
ヒント: ノートが簡単に最大ベロシティに跳ね上がってしまう場合は、レンジ を下げるか しきい値 を上げてください。ノートが弱すぎると感じる場合は、レンジ または ドライブ を上げてください。
感度
Sensitivity 設定(Settings にあります)は、パッド全体でサーフェスがどれだけ容易にタッチを認識するかを制御します。4 つのモードが利用できます。
| モード | 説明 |
|---|---|
| XSensitive | 最も反応が良い:ごく軽い接触にも反応します。非常に軽いタッチのプレイヤーに最適です。サーフェスに誤って触れた場合に誤トリガーが発生することがあります。 |
| Sensitive | 反応が良い:デフォルトよりも低い起動しきい値です。 |
| Safe | デフォルト設定:ほとんどの奏法や環境に適したバランスの取れたしきい値です。 |
| XSafe | 最も反応が鈍い:認識にはよりしっかりとした接触が必要です。衣服、ケーブル、軽い偶発的な接触による誤トリガーを低減します。 |
ヒント: 演奏中にファントムノートや誤トリガーが発生する場合は、
SafeからXSafeに切り替えてください。サーフェスが軽い演奏に反応しないと感じる場合は、SensitiveまたはXSensitiveを試してください。感度は、FSR ベースのサーフェスを初めて使うプレイヤーにとって、最も効果的な唯一の調整項目です。
物理的なお手入れ
Erae 2 には、さまざまな演奏用 Skin を取り付けることができます。Skin は交換可能なドラムヘッドとしてではなく、楽器の一部として扱ってください。
- Fabric Skin: 繊細な指の演奏と表現力豊かなサーフェスコントロールのために設計されています。可能な限り清潔な手で使用し、こすったり強く打ちつけたりするのを避け、汚れは柔らかく毛羽立たない布にイソプロピルアルコールを付けて丁寧に落としてください。サーフェスを濡らさないでください。
- Drum Skin(ブラック Skin): わずかに湿らせた毛羽立たない布で拭き、収納する前に乾かしてください。この Skin はスティックで演奏できますが、Erae 2 はアコースティックドラムではなく、あくまで電子コントローラーです。激しいドラミング、鋭いスティックの角度、繰り返される高い力での打撃は、Skin に跡を残し、製品の耐用年数を縮めるおそれがあります。
- すべての Skin: 鋭利な物、指輪、ピック、研磨性の素材をサーフェスから遠ざけてください。過度の熱や長時間の直射日光を避けてください。使用しないときは楽器をケースに収納してください。
- 演奏前に: サーフェスの上に載っているケーブル、工具、その他の物を取り除き、タッチエンジンがクリーンな接触状態から始められるようにしてください。
Layout
Layout はプロジェクトの基本的な構成要素です。Layout は、Erae 2 のサーフェスがどのように動作するか、つまりどのエレメントがどこに配置され、タッチにどう反応し、どの MIDI メッセージを送信するかを定義します。Layout を切り替えれば、サーフェス全体の構成を一瞬で変えられます。ある Layout ではクロマチックキーボード、次の Layout では感圧式のパッド群といった具合です。
Layout とは
各 Layout は、サーフェスの独立したスナップショットです。次の情報を保存します。
- サーフェス上に配置されたすべてのエレメント(キーボード、フェーダー、ボタンなど)
- 各エレメントの位置とサイズ
- エレメントごとのMIDI パラメーター(チャンネル、ノートレンジ、CC アサイン、MPE 設定など)
- 各キーボードエレメントのスケールとベースノート
- 各エレメントのLED カラーとアニメーション
- 2 つのペダル入力のペダル設定
- その Layout 専用の Looper のループとステップシーケンサーのパターン
Layout を切り替えると、前の Layout のエレメントデータは一切引き継がれません。各 Layout は完全に独立しています。
ヒント: Layout は「シーン」のようなものだと考えてください。1 つの Layout をメロディックな演奏に、別の Layout をリズムパッドに、さらに別の Layout をマクロコントロールに割り当てておけば、演奏を止めることなくそれらを行き来できます。
プロジェクトごとの Layout
すべてのプロジェクトには、1 から 8 まで番号が振られた、ちょうど 8 個の Layoutが含まれています。8 つのスロットは常に存在します。まだ設定されていないスロットは空の状態です(サーフェスは何も表示されず、出力も生成しません)。
8 つのスロットをすべて埋める必要はありません。空の Layout スロットは有効で演奏可能な状態であり、一時的なミュートや演奏中のポーズとして役立ちます。
ヒント: 空の Layout スロットを、意図的な「無音」シーンとして使いましょう。そのスロットに切り替えると、アクティブなタッチイベントがすべてきれいに停止します。
Erae 2 での Layout 切り替え
Layout の切り替えには、専用の N1〜N8 パネルボタンを使用します。Layout はボタンを離したときに切り替わります。空のスロットは有効な演奏可能状態であり、無音やミュートのシーンとして使用できます。
Home 画面には、Looper の円の中にアクティブな Layout の番号が表示されます。Erae 2 には独立した LCD Layout セレクターや、Next/Prev による Layout 切り替えのワークフローはありません。
指を置いたまま Layout を切り替えると、古い Layout のタッチが解除され、置かれたままの指が新しい Layout に引き継がれて再登録されます。これにより、演奏中の Layout 変更時に音が鳴りっぱなしになったり、幽霊タッチが発生したりするのを防ぎます。
LED インジケーター
N1〜N8 の Layout ボタンは、各 Layout スロットの状態を示します。
- アクティブな Layoutのボタンは最大の明るさで点灯します。
- その他の Layout ボタンは暗く点灯し、その Layout 上のエレメントがノートをトリガーすると(たとえば Looper やシーケンサーの再生中)、一瞬明るくなります。
- ループがミュートされている Layout は赤で表示されます(アルペジエーターと Looperを参照)。

これにより、暗い演奏環境でも、現在の位置とどの Layout が再生中かを一目で把握できます。
Erae Lab での Layout 編集
Layout の作成と編集は、お使いのコンピューター上の Erae Lab で行います。Erae Lab 内では次のことができます。
- エレメントをサーフェスキャンバスにドラッグして自由に配置する
- 各エレメントの MIDI 出力、スケール、表示カラーを設定する
- 識別しやすいように、各 Layout に名前を付ける
- プロジェクト内の Layout をコピー、ペースト、並べ替えする
- デバイスに送信する前に、Layout の LED 表示をプレビューする
Erae Lab が接続されているとき、Layout の編集は自動保存され、バックグラウンドの同期リンクを通じてデバイスに反映されます。通常、編集のたびに手動でプッシュやプルを実行する必要はありません。USB を切断する前に、転送処理が完了するまでお待ちください。
デバイス本体では、キーボードのスケールとベースノート(スケールとチューニングを参照)、Mapping 画面でのエレメント設定、そしてアルペジエーター、Looper、シーケンサーを調整できます。これらの編集はプロジェクトとともに保存されます。
エレメント
エレメントは Layout を構成する基本単位です。各エレメントはタッチサーフェス上の矩形領域を占有し、生成する MIDI(または CV)データを定義し、その下にある LED の描画方法を決定します。Layout には、並べて配置した任意の組み合わせのエレメントを含めることができ、パフォーマンスサーフェスの構成を完全に自由に設計できます。
すべてのエレメントには、共通する 3 つのプロパティがあります。
- ジオメトリ: サーフェスグリッド上の位置とサイズ(x、y、幅、高さ)
- スタイル: LED の色、グラデーション、または動作に連動したビジュアライゼーション
- アニメーション: タッチ、スライド、リリースによってトリガーされる Finger Glow、Ripple、Halo、Color Morph などのオプション効果
エレメント固有のパラメーター(MIDI チャンネル、CC 番号、ノート割り当て、表現設定など)はエレメントごとに設定され、同じ Layout 内の他のエレメントには影響しません。MIDI を生成するすべてのエレメントは、出力ポートも個別に選択します(エレメントごとの出力先を参照)。
エレメントは Erae Lab で作成・編集します。Erae Lab のエレメントパレットには、Key、Keygrid、Keyboard、Drumpad、Button、Fader 1D、Fader 2D、LivePad、API zone として表示されます。ペダル入力は Layout ごとに別途設定します。Layout の仕組みについては第 4 章を、Lab との接続については第 14 章を、Erae Lab で各エレメントタイプを設定する詳しいガイドについては Erae Lab ユーザーマニュアルの第 7 章を参照してください。
この章のノート名は Erae の表記に従います。MIDI ノート 60 が C3 です。
5.1 Iso Keyboard

Iso Keyboard(Erae Lab では Keygrid と呼ばれます)はアイソモーフィック(同型)グリッド楽器です。サーフェス上のどこにいても、隣り合うどの 2 つのパッドの間にも同じインターバル関係が成り立ちます。つまり、どの運指やコードフォームもすべてのキーで同じように機能するため、移調が容易になり、スケールパターンをそのまま別のキーへ転用できます。
ノートはパッドの矩形グリッド状に配置され、各パッドはノートごとのフルな表現に対応します。プレッシャー、水平スライド(Pitch Bend とグリッサンド)、垂直スライド、CC 出力と CV 出力です。
Layout とチューニング。 パッドを 1 つ右に移動すると、次のノートが鳴ります。1 行上に移動すると、ラインオフセットの分だけジャンプします。Show Offscale がオンの場合、クロマチックのすべての半音にパッドが割り当てられ、行のジャンプは Semitones(デフォルトは 5、4 度)になります。Show Offscale がオフの場合、スケール音にのみパッドが割り当てられ、行のジャンプは Degrees(デフォルトはスケール度数 3 つ分)になります。Erae Lab で 2 つのオフセットのどちらかを変更すると、それに合わせて Show Offscale が切り替わります。左下のパッドのベースノートは、ルート音とオクターブで設定します(デフォルトは C2)。
Key Width / Key Height は、各パッドが占有するサーフェスセル数を制御します。パッドを大きくすると、ノートごとのプレッシャー感知エリアが広くなります。
MPE。 MPE を有効にすると、同時に行われる各タッチに専用の MIDI チャンネルが割り当てられ、ノートごとの Pitch Bend、プレッシャー、スライドをクロストークなしで MPE 対応シンセサイザーに送信できます。MPE Master チャンネルは Channel 1 または Channel 16 に設定できます。MPE がオンのとき、Channel 設定は Nb channel(メンバーチャンネルの数、1〜15)になります。
カスタムスケール。 MPE を有効にした Keygrid では、カスタムスケールを使用できます。スケールとチューニングを参照してください。
アルペジエーター。 Iso Keyboard には内蔵のアルペジエーターがあります。詳細は第 8 章を参照してください。
LED ビジュアライゼーション。 スケール度数のパッドは、スケール度数のスタイル(度数ごとに 1 スタイル)から色を受け取ります。スケール外のパッドはスケール外スタイルを使用します。パッドがタッチされると、エレメントの Animation 設定に基づいたアニメーションが再生されます。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Root note / Octave | 左下のパッドのピッチ | C-2〜G8 | C2 |
| Scale | アクティブな音楽スケール | 14 種類のファクトリースケール、または MPE オン時のカスタムスケール | Major |
| Show Offscale | すべての半音を表示するか、スケール音のみを表示するか | On / Off | Off |
| Semitones | Show Offscale がオンのときの行のジャンプ | 1〜48 | 5 |
| Degrees | Show Offscale がオフのときの行のジャンプ | 1〜48 | 3 |
| Key Width | パッドあたりのサーフェスセル幅 | セル | 4 |
| Key Height | パッドあたりのサーフェスセル高さ | セル | 4 |
| Use global scale | プロジェクト全体のスケールに従う | On / Off | Off |
| PB Range | 半音単位の Pitch Bend レンジ | 1〜96 | 12(MPE 時は 48) |
| MPE | ノートごとの MPE チャンネルを有効化 | On / Off | Off |
| MPE Master | MPE ゾーンのマスターチャンネル | Channel 1 / Channel 16 | Channel 1 |
| Channel | MIDI チャンネル(MPE オン時は Nb channel) | 1〜16 | 1 |
ヒント: アイソモーフィックレイアウトでは、たとえばメジャートライアドのような同じコードフォームが、指を置く場所に関係なく同じように機能します。ある位置でコードボイシングを練習し、それを自由にずらして使いましょう。
ヒント: Show Offscale をオフのままにして、Scale を
BluesまたはJapaneseに設定してください。どのセルもスケール内のノートを鳴らすため、間違ったノートを気にせずに即興演奏するのに最適です。
5.2 Chroma Keyboard

Chroma Keyboard(Erae Lab では Keyboard と呼ばれます)は、白鍵と黒鍵を備えた伝統的なピアノ風の Layout をタッチサーフェス上に描画します。ピアニストにとってすぐに馴染めるもので、標準的な鍵盤の用語で考えたいときに役立ちます。
物理的なピアノとは異なり、すべての鍵にフルなプレッシャー感度があり、鍵に沿って指をスライドさせると、そのノートに Pitch Bend とスライドのジェスチャーがかかります。
Key Width は各鍵が占有するサーフェスセル数を設定します。表示される鍵の数はエレメントの幅に応じて変化します。Line offset は、積み重なった鍵の行の間のピッチのジャンプを設定します。
Scale 設定は鍵の色付けだけを行います。ルート、スケール内、スケール外の鍵はそれぞれ独自のスタイルを受け取りますが、すべての半音は演奏可能なままです。Chroma Keyboard は常に 12 平均律を使用するため、カスタムスケールやグローバルスケールは使用できません。
Glissando は、鍵をまたいでスライドする指にピッチがどう追従するかを制御します。Sound Brightness (CC 74) セクションは、ジェスチャー(プレッシャー、X または Y 位置、相対 X または Y、モーションスピード)を CC 74 にマッピングします。MIDI の設定を参照してください。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Octave | 最低音の鍵のオクターブ | -2〜8 | 2(最低音の鍵は C2) |
| Scale | 色付けに使用するスケール | 15 種類のファクトリースケール | Chromatic |
| Key Width | 鍵あたりのサーフェスセル数 | セル | 4 |
| Line offset | 行間のピッチのジャンプ | 1〜48 | |
| PB Range | 半音単位の Pitch Bend レンジ | 1〜96 | 12(MPE 時は 48) |
| MPE | ノートごとの MPE チャンネルを有効化 | On / Off | Off |
| Channel | MIDI チャンネル(MPE オン時は Nb channel) | 1〜16 | 1 |
| Y rel CC | 相対的な垂直スライドを CC として出力 | CC または無効 | CC 74 |
ヒント: Layout の下部に幅全体にわたる Chroma Keyboard を配置してパフォーマンス用鍵盤とし、上部にはフェーダーやボタンを追加してモジュレーション制御に充てれば、すべてを 1 つの Layout 内に収められます。
5.3 Drumpad

Drumpad はパーカッションに最適化されたキーボードのバリアントです。Iso Keyboard と同じグリッド構造を使用しますが、常にクロマチックです。各パッドはスケールフィルタリングなしで次の MIDI ノートを鳴らします。これにより、各ノートが 1 つの楽器に対応するドラムマシンのサウンドへパッドを簡単に割り当てられます。
配置。 パッドは左から右、下から上へと配置されます。最初のパッド(左下)はベースノートを鳴らし、その右の各パッドは次の半音を鳴らします。1 行上に進むごとにラインオフセットの分だけジャンプします(デフォルトは 4 なので、4 パッド幅のグリッドでは連続したノートが鳴ります)。General MIDI のドラムマップはノート 36(C1)から始まり、これがデフォルトのベースノートです。
LED ビジュアライゼーション。 各パッドはクロマチック位置(C〜B)に対応したスタイルから色を受け取るため、関連するサウンドを色分けできます。
Drumpad はプロジェクト全体のスケール設定(Use global scale)に従うことができますが、常にクロマチックのままであり、カスタムスケールは適用されません。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Root note / Octave | 最初の(左下の)パッドのノート | C-2〜G8 | C1 |
| Key Width | パッドあたりのサーフェスセル幅 | セル | 4 |
| Key Height | パッドあたりのサーフェスセル高さ | セル | 4 |
| Channel | すべてのパッドの MIDI チャンネル | 1〜16 | 1 |
ヒント: 古典的な 4×4 のドラムパッドグリッドを作るには、エレメントのサイズを 8×8 セルにし、Key Width と Key Height を
2に設定します。それぞれが余裕のある 2×2 セルの占有面積を持つ 16 個のパッドが得られます。
5.4 Fader 1D

Fader 1D は、エレメントの範囲内での指の垂直位置を追跡する単軸の連続コントローラーです。指を下から上へスライドさせると、0 から 127 までの CC 値を送信します。LED のフィルは、タッチしていないときでも常に現在値を表示します。
絶対位置。 フェーダーは絶対 Y 位置を出力します。つまり、値は指がどれだけ動いたかではなく、サーフェス上のどこにあるかに直接対応します。新しい位置に指を置くと、値はその位置へジャンプします。
プレッシャーとモーション。 オプションのセカンダリ CC を指のプレッシャー(Pressure)と指の移動速度(Motion)に追従させることができ、同じフェーダーから値と表現を同時に出力できます。
CV 出力。 CV 出力を Y 軸(Y abs)とプレッシャー(Pressure)に追従させることができ、MIDI-CV コンバーターなしでも Fader 1D をモジュラー環境で使用できます。第 10 章を参照してください。
デフォルト値。 Default Y は、Layout が読み込まれたときのフェーダーの開始値を設定します。デフォルトは 63(中央)です。
中心値。 Center Y は、LED フィルが使用する視覚的なゼロ点を設定します。フィルは中心値と現在値の間に描画されるため、中心が 0 の場合は下から満たされる伝統的なフェーダーのように見え、中心が 63 の場合は中央から上下どちらにも満たされるバイポーラのフェーダーになります。
Erae Lab でフェーダーを作成すると、その CC は、そのチャンネルでまだ使われていないコントローラー番号に自動的に設定されます。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Y abs CC | 垂直位置の CC | CC、14 ビット CC、RPN、NRPN | 最初の未使用 CC |
| Default Y | Layout 読み込み時の開始値 | 0〜127 | 63 |
| Center Y | LED フィルの視覚的なゼロ点 | 0〜127 | 0 |
| Pressure CC | 指のプレッシャー用のオプション CC | コントローラーまたは無効 | Disabled |
| Motion CC | 指の移動速度用のオプション CC | コントローラーまたは無効 | Disabled |
| Y abs CV | 垂直位置の CV 出力 | 出力または無効 | Disabled |
| Pressure CV | プレッシャーの CV 出力 | 出力または無効 | Disabled |
| Channel | MIDI チャンネル | 1〜16 | 1 |
ヒント: それぞれ異なる CC を割り当てた Fader 1D エレメントを複数並べて配置すると、ミキサーフェーダーやセンドレベルのバンクを作成できます。
5.5 Fader 2D
Fader 2D は、水平(X)と垂直(Y)両方の指の位置を独立した絶対 CC 値として追跡し、XY パッドとして機能します。エレメント内のどこかをタッチすると、両軸がその位置に設定されます。LED ビジュアライゼーションは現在の X/Y 位置を示し、設定可能な中心点から描画することもできます。
デュアル CC 出力。 X abs と Y abs は独立して割り当てられます。一般的な割り当ては、X にフィルターカットオフ、Y にレゾナンスです。
プレッシャーとモーション。 オプションの Pressure CC と Motion CC で、さらに制御のディメンションを加えられます。
CV 出力。 両軸とプレッシャーには CV 出力(X abs、Y abs、Pressure)があり、単一のエレメントから 3 軸の CV 制御が可能です。
デフォルト位置。 Default X と Default Y は、Layout が読み込まれたときの開始座標を設定します(デフォルトは 63、中央)。
中心位置。 Center X と Center Y は、XY フィルが使用する視覚的なゼロ点を設定します。アクティブエリアは中心点と現在の位置の間に描画されます。デフォルトの中心 0, 0 では、パッドは左下の角から満たされます。中心を 63, 63 に設定するとセンターディテント XY パッドになります。右と上に動かすと 1 つの象限が満たされ、左と下に動かすと反対の象限が満たされ、暗い中心のクロスヘアが基準として表示され続けます。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| X abs CC | 水平位置の CC | CC、14 ビット CC、RPN、NRPN | 最初の未使用 CC |
| Y abs CC | 垂直位置の CC | CC、14 ビット CC、RPN、NRPN | 最初の未使用 CC |
| Default X | Layout 読み込み時の開始 X | 0〜127 | 63 |
| Default Y | Layout 読み込み時の開始 Y | 0〜127 | 63 |
| Center X | X 描画の視覚的なゼロ点 | 0〜127 | 0 |
| Center Y | Y 描画の視覚的なゼロ点 | 0〜127 | 0 |
| Pressure CC | 指のプレッシャー用のオプション CC | コントローラーまたは無効 | Disabled |
| Motion CC | 指の移動速度用のオプション CC | コントローラーまたは無効 | Disabled |
| X abs / Y abs / Pressure CV | CV 出力 | 出力または無効 | Disabled |
| Channel | MIDI チャンネル | 1〜16 | 1 |
ヒント: Fader 2D をシンセサイザーのフィルター用のパフォーマンス XY コントローラーとして使い(X をカットオフ、Y をレゾナンス)、プレッシャーのディメンションでドライブやサチュレーションをモジュレートしましょう。
5.6 Button

Button エレメントは、タッチされると定義済みの MIDI(または CV)メッセージを送信する離散的なトリガーです。Note、Control Change、Program Change、Control Voltage、Tap Tempo の 5 つのタイプがあります。Latched オプションを使うと、ボタンはモーメンタリトリガーとして動作する代わりに、押すたびに状態が切り替わります。
モーメンタリと Latched。 モーメンタリモード(デフォルト)では、押すと「オン」メッセージを、離すと「オフ」メッセージを送信します。Latched モードでは、最初に押すと「オン」メッセージを送信してボタンがその状態を保持し、次に押すと「オフ」メッセージを送信します。
Note。 押すと固定された中程度のベロシティで Note On を、離すと Note Off を送信します。MIDI ノートとともに CV 出力(ゲートと 1 V/オクターブのピッチ)を有効にできます。
Control Change。 押すと On のコントローラーと値を、離すと(Latched の場合は 2 回目に押すと)Off のコントローラーと値を送信します。2 つはそれぞれ個別に有効化でき、それぞれ CC、14 ビット CC、RPN、NRPN のコントローラーを使用できます。
Program Change。 オン状態でプログラムチェンジ(オプションのバンクセレクト MSB と LSB 付き)を送信します。Latched モードでは、オフ状態で、独自のオプションのバンクセレクトを持つ 2 つ目のプログラムチェンジが送信されます。
Control Voltage。 MIDI メッセージなしで、CV 出力に設定可能なオン電圧とオフ電圧を出力します。これを使って、モジュラーのエンベロープ、クロック、ロジックゲートをタッチサーフェスから直接トリガーできます。
Tap Tempo。 押すたびにプロジェクトのテンポをタップします。Erae 2 は連続するタップ間のインターバルを測定し、それに応じてテンポを更新します。MIDI 設定は不要です。
LED ビジュアライゼーション。 ボタンは休止状態とアクティブ状態を表示し、Dual Intensity、Dual Color、Center Fill などのスタイルがあります。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Type | Button のメッセージタイプ | Note / Control Change / Program Change / Control Voltage / Tap Tempo | Note |
| Latched | トグルとモーメンタリ | On / Off | Off |
| Note(Note) | MIDI ノート | C-2〜G8 | C2 |
| On のコントローラーと値(CC) | 「オン」状態のメッセージ | コントローラーまたは無効、値 0〜127 | |
| Off のコントローラーと値(CC) | 「オフ」状態のメッセージ | コントローラーまたは無効、値 0〜127 | |
| Bank / Program(PC) | オン状態とオフ状態のバンクセレクト MSB/LSB とプログラム | それぞれ 0〜127、または無効 | |
| CV On/Off(Control Voltage) | オン電圧とオフ電圧を持つ CV 出力 | 出力または無効 | Disabled |
| Channel | MIDI チャンネル | 1〜16 | 1 |
ヒント: Latched の Control Change ボタンを使うと、エフェクトのオンとオフを切り替えられます。一度押すと作動し、もう一度押すと解除され、LED で状態を確認できます。
ヒント: Latched を有効にした Program Change モードでは、1 つのボタンで 2 つのプリセットを交互に切り替えられます。最初に押したときはオンのプログラム、2 回目に押したときはオフのプログラムが選択されます。
5.7 Key
Key エレメントは単一の表現用パッドです。キーボードの鍵の 1 つを、独立したエレメントとして配置したものです。タッチされると Note On を、離されると Note Off を送信し、ノートごとの表現一式をすべてサポートします。
表現。 タッチの各ディメンションは独立してマッピングされます。
- Pressure: 独自のカーブを持つチャンネルプレッシャーまたはポリフォニックアフタータッチ
- Vibrato: 水平方向の指の動きを Pitch Bend にマッピング
- Pressure / X abs / Y abs / Motion CC: プレッシャー、絶対位置、移動速度を CC として出力
- X rel / Y rel CC: 指が着地した位置からの相対的な動きを CC として出力
- CV: モジュラー用途向けのゲート、1 V/オクターブのピッチ、表現の出力
Key エレメントは、1 つのノートにフルな表現を持たせた単一の大きなパフォーマンスパッドが欲しいときに適しています。たとえば、ベースのドローンパッド、プレッシャー付きのハイハットトリガー、マクロモジュレーションサーフェスなどです。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Note | 送信する MIDI ノート | C-2〜G8 | C3 |
| Pressure | アフタータッチのタイプとカーブ | Channel / Poly | Channel、有効 |
| Vibrato | 水平方向の動きによる Pitch Bend | スタイル、強さ、戻りの速さ | 有効 |
| PB Range | 半音単位の Pitch Bend レンジ | 1〜96 | 12 |
| Pressure / X abs / Y abs / Motion CC | オプションの CC | コントローラーまたは無効 | Disabled |
| X rel / Y rel CC | オプションの相対 CC | コントローラーまたは無効 | Disabled |
| CV | CV 出力 | 出力または無効 | Disabled |
| Channel | MIDI チャンネル | 1〜16 | 1 |
5.8 Ableton Launchpad
Ableton Launchpad エレメント(Erae Lab では LivePad と呼ばれます)は、Erae 2 を Ableton Live のセッションコントローラーに変えます。クリップやシーンの起動、トラックのボリューム、ミュート、ソロ、センドの制御が行えます。LED の色とクリップの状態は、Ableton Live にリアルタイムに追従します。Ableton Live に Erae 2 MIDI Remote Script が必要です。付録 C: DAW セットアップガイドを参照してください。
位置。 エレメントはサーフェスの Full Width(42 列すべて)、Left Half、または Right Half を占有します。分割すると、一方の半分にセッショングリッドを、もう一方の半分に他のエレメント(フェーダー、キーボード、ボタン)を組み合わせられます。
ズーム。 Zoom 設定では、Small のセル(一度により多くのクリップを表示)と Large のセル(押しやすい)を選択します。デバイス上では、エレメントが選択されている間に Plus と Minus でズームを変更できます。
モード。 エレメントが選択されている間に Arp を押すと、Launcher、Mixer、Split の各ビューが順に切り替わります。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Position | サーフェス上のエレメント配置 | Full Width / Left Half / Right Half | 配置した場所によって決まります |
| Zoom | グリッドのズーム | Small / Large | Large |
ヒント: サーフェスの左半分に Ableton Launchpad エレメントを、右側に Fader 1D エレメントのバンクを組み合わせると、セッションのクリップ制御と追加のフェーダーの両方を 1 つの Layout に収められます。
5.9 API Zone
API Zone エレメントは、Erae 2 開発者 API を介したプログラムによる直接制御のために、タッチサーフェスの領域を確保します。タッチを MIDI に変換するのではなく、API Zone は指のトラッキングデータ(位置とプレッシャー)を、接続されたホストアプリケーションに送信します。
これは高度なインテグレーションを想定しています。カスタムの Max パッチ、TouchDesigner のセットアップ、特注のソフトウェア楽器、あるいはマルチタッチデータへの直接アクセスを望む任意のアプリケーションです。
Zone Index。 1 つの Layout 内に複数の API Zone を共存させることができ、それぞれが Zone Index で識別されます。ホストアプリケーションはゾーンインデックスを読み取って、データがどの領域に由来するかを判断します。
Max Num Fingers と Finger Data Rate は Layout とともに保存されますが、まだ適用されません。ゾーンは、デバイス自身のスキャンレートですべてのタッチを報告します。付録 D: 開発者 API を参照してください。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Zone Index | ホスト API 用のゾーン識別子 | 0〜127 | 0 |
| Max Num Fingers | 保存されますが、まだ適用されません | 0〜10 | 10 |
| Finger Data Rate | 保存されますが、まだ適用されません | 0〜255 | 0 |
開発者 API。 指のストリーミング、LED 描画(
SetPixel、DrawRectangle、DrawImage)、ゾーン境界クエリ、バージョンネゴシエーションのための完全な SysEx ワイヤープロトコルは、付録 D: 開発者 API に記載されています。指のレポートと描画コマンドを関連付ける前に Y 軸のセクションを読んでください。指の Y は下が原点、描画の Y は上が原点です。
5.10 Pedal
Pedal エレメントは、Layout に対して 2 つのペダル入力(Pedal A または Pedal B)のいずれかを設定します。タッチサーフェス上に領域は持たず、接続されたペダルがどのように解釈され、どの MIDI または CV メッセージを生成するかを定義します。Erae Lab で設定するか、デバイス上の Settings > Pedal A と Pedal B で設定します(設定を参照)。
2 つのペダル入力は、ジャック 11 と 12 を CV 出力と共有します。ペダルタイプは Switch、Kick、Sustain (Binary)、Sustain (Continuous)、Expressive から選択します。デバイス上では、2 つのサステインタイプは Sustain として表示され、Binary または Continuous のモードを持ちます。
出力のルーティング。 MIDI を生成するすべてのエレメントと同様に、ペダルは独自の出力ルーティング(USB Device、USB Host、MIDI A、MIDI B)と MIDI チャンネルを持ちます。
Switch
モーメンタリまたはラッチ式のフットスイッチです。Note、Control Change、Program Change、Tap Tempo のいずれかのメッセージを送信します。モーメンタリモードでは、押したときにメッセージが、離したときに対となるメッセージが送信されます。Latched モードでは、押すたびにオンとオフが切り替わります。
メッセージタイプ:
- Note: 押すと Note On、離すと Note Off を送信
- Control Change: 押すと On のコントローラーと値を、離すと Off のコントローラーと値を送信(それぞれ個別に有効化可能)
- Program Change: オン状態とオフ状態でプログラムチェンジ(オプションのバンクセレクト付き)を送信
- Tap Tempo: 押すたびにプロジェクトのテンポをタップ
メッセージとともに CV On/Off 出力を有効にして、モジュラーのトリガーを同時に行えます。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Latched | トグルとモーメンタリ | On / Off | Off |
| Message Type | Note / Control Change / Program Change / Tap Tempo | Note | |
| Note(Note) | MIDI ノート | C-2〜G8 | C4 |
| On / Off のコントローラーと値(CC) | 押下時とリリース時の CC メッセージ | コントローラーまたは無効、値 0〜127 | |
| CV On/Off | オン電圧とオフ電圧を持つ CV 出力 | 出力または無効 | Disabled |
Kick
キックドラムペダル向けに設計されています。Kick タイプはキックペダルを踏み込む際の急な力を検出してその強さを測定し、それに応じたベロシティで Note On を送信します。Note Off は、一定の時間が経過したとき、またはペダルが離されたときに送信されます。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Note | トリガーするドラムノート | C-2〜G8 | C0 |
| Velocity Sensitivity % | 衝撃ベロシティカーブの強さ | 0〜100 | 100 |
| Impact Threshold % | トリガーに必要な最小の打撃力 | 1〜100 | 10 |
| Duration Mode | Note Off のタイミング | Until Release / Fixed | Until Release |
| Fixed Duration (ms) | Fixed モードでのノートの長さ | 1〜5000 | 100 |
| CV Gate | ゲート CV 出力 | 出力または無効 | Disabled |
| CV Velocity | ベロシティ CV 出力 | 出力または無効 | Disabled |
Sustain (Binary)
標準的なオン/オフのサステインペダルです。押すとオン値で CC(デフォルトは CC 64、Sustain)を、離すとオフ値を送信します。ペダルの方向を反転する必要がある場合は、連続タイプを使用してください。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Controller | CC 番号 | 0〜127 | 64(Sustain) |
| On Value | 押下時の CC 値 | 0〜127 | 127 |
| Off Value | リリース時の CC 値 | 0〜127 | 0 |
| Latched | トグルモード | On / Off | Off |
| CV On/Off | オン電圧とオフ電圧を持つ CV 出力 | 出力または無効 | Disabled |
Expressive
ペダル位置を CC 値にマッピングする連続的なエクスプレッションペダルです。ペダルのストローク全体が CC レンジ全体(0〜127)にマッピングされます。デフォルトは CC 11(Expression)です。Invert は、極性が反転しているペダル向けにマッピングを逆転させます。
Pressure CV 出力は、ペダル位置に比例した電圧を出力します。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Controller | CC 番号 | 0〜127 | 11(Expression) |
| Invert | ペダルの方向を反転 | On / Off | Off |
| CV | 連続 CV 出力 | 出力または無効 | Disabled |
ヒント: エクスプレッションペダルで CC 11 をシンセのボリュームにルーティングすると、タッチサーフェスで手を自由に使いながら、自然なスウェル制御が行えます。
Sustain Continuous
Expressive タイプと同じように動作しますが、デフォルトは CC 64(Sustain)です。オン/オフではなく連続的な位置を報告するハーフダンパーのサステインペダル向けで、互換性のあるピアノサウンドと組み合わせると、サステインの深さを段階的に表現できます。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Controller | CC 番号 | 0〜127 | 64(Sustain) |
| Invert | ペダルの方向を反転 | On / Off | Off |
| CV | 連続 CV 出力 | 出力または無効 | Disabled |
ヒント: エレクトロニックドラムでは、Pedal A を Kick に設定し、タッチサーフェス上の Drumpad をスネア、タム、シンバルに使いましょう。
ヒント: ペダルのルーティングはタッチサーフェスのエレメントとは独立しています。キックドラムのノートを MIDI A 経由でドラムマシンに送りながら、それ以外のすべてを USB 経由で DAW に送るといったことができます。
CV Clock Output(CV 出力に送られるプロジェクトレベルのクロック信号)は、エレメントごとのパラメーターではなくプロジェクト全体の設定であるため、第 10 章で扱います。
MIDI の設定
Erae 2 は標準的な MIDI 1.0 メッセージを生成し、内部で MIDI 2.0 をサポートする多機能 MIDI コントローラーです。サーフェス上のすべてのエレメント(キー、ボタン、フェーダー)が、それぞれ固有の MIDI チャンネルと出力先を持っており、メッセージの送信先と表現方法をエレメントごとに完全にコントロールできます。
この章では、USB MIDI ポートの構成、チャンネルの割り当て、表現パラメーターのマッピング、CC のルーティング、MPE、ハイレゾリューション CC と NRPN、MIDI ルーティングマトリクスについて説明します。
USB MIDI ポート
Erae 2 を通常の MIDI 1.0 モードで USB 接続すると、ホストコンピューターからは 1 台の USB MIDI デバイス内に 2 本のユーザー向け MIDI ケーブルが見えます。
| ポート | 名前 | 用途 |
|---|---|---|
| Main | Erae 2 MIDI | 標準的な MIDI 出力:ほとんどの DAW や音源へのルーティングにはこちらを使用します |
| MPE | Erae 2 MIDI (MPE) | MPE 出力:フル表現での演奏には DAW でこのケーブルを選択します。MPE メッセージは常にこのケーブルに送られます |
ヒント: DAW で MPE 音源トラックをセットアップする際は、
Erae 2 MIDI (MPE)ケーブルを指定してください。MPE を使わない標準的なトラックはErae 2 MIDIから受信するようにします。
MIDI 2.0 は、Settings の MIDI 2.0 の行で制御する別の USB モードです。変更すると確認を求められ、デバイスが再起動します。特定のワークフローで指示がない限り、DAW 上で MIDI 2.0 ケーブルを手動でルーティングしないでください。
ファームウェア 1.x からのアップデート。 2.x ファームウェアではポート数が 3 から 2 に削減されました。専用の Lab/API SysEx ケーブル(旧称「MIDI (Lab)」、ポート 2)は廃止され、Erae Lab は DAW には表示されない独自の USB 接続を使用するようになりました。以前ポート 3(「MIDI (MPE)」)にあった MPE データは、現在ポート 2(「Erae 2 MIDI (MPE)」)に移動しています。旧ポート 2 を対象としていた API SysEx ホストソフトウェアは
Erae 2 MIDI(ポート 1)に変更してください。MPE 向けにポート 3 を対象としていた DAW セットアップはErae 2 MIDI (MPE)(ポート 2)に変更してください。完全なポートマッピング表については、「はじめに」の章を参照してください。
2.x アップデート後に第 3 ポートのセットアップを再マッピングする
2.x ファームウェア以前に Erae を使用していた場合、DAW プロジェクト、MIDI ユーティリティ、またはカスタム API ホストが、存在しなくなった MIDI ポートを参照している可能性があります。Erae Lab および SysEx ツールがデバイスと通信していた専用の第 3 MIDI ポートは、2.x で廃止されました。Erae Lab は独自の USB 接続でデバイスにアクセスするようになりましたが、これは MIDI ポートではないため、DAW や MIDI ユーティリティのポートリストには表示されません。
対処方法:
- 旧メインポートからノート/CC を受信していた DAW やインストゥルメント:
Erae 2 MIDIに変更してください。旧メインポートが担っていたすべてのデータがここから送られます。 - 番号や名前で旧 Lab ポートを対象にしていた SysEx または API ホスト:
Erae 2 MIDI(メインポート)に変更してください。API SysEx はメインケーブルで送受信されるようになりました。付録 D: 開発者 API を参照してください。 - MPE データ向けに第 3 ポートを対象にしていたもの:
Erae 2 MIDI (MPE)に変更してください。
ツールが第 3 ポートがあった場所に空のポートまたはグレーアウトされたポートを表示している場合、そのエントリは古くなっています。削除するか再選択し、上記の 2 つのポートのいずれかにツールを向けてください。2.x では古い第 3 ポートはどのような用途にも必要ありません。
MIDI チャンネルとグループ
MIDI 出力を生成するすべてのエレメントには MIDI チャンネルがあります。
| パラメーター | 範囲 | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|---|
| Channel | 1~16 | 1 | このエレメントの出力に使用する MIDI チャンネル |
Channel は、16 個の標準 MIDI チャンネルのうち、どのチャンネルでこのエレメントの Note On/Off、CC、Program Change メッセージを送信するかを決定します。サーフェス上の各エレメントは異なるチャンネルを使用できるため、1 つの Layout で DAW 内の複数の音源やパートを同時にドライブできます。MPE を有効にしたキーボードでは、この設定は Nb channel になります(MPE の設定を参照)。
エレメントは MIDI 2.0 のグループ番号も持っています。Erae Lab ではこれを設定できません。エレメントは最初のグループを使用し、MIDI 1.0 モードではグループは送信されません。
ヒント: 1 つの音源を演奏させたい場合はエレメントを同じチャンネルに、1 つの Layout から複数のパートをドライブしたい場合は異なるチャンネルに設定してください。
エレメントごとの出力先
各エレメントは、メッセージを送信する物理ポートも選択します。4 つのポートを任意の組み合わせで有効にできます。
| 出力 | ポート |
|---|---|
| USB Device | USB Device(Computer ポート、コンピューターへ) |
| USB Host | USB Host(Synth ポート、外部 USB 機器へ) |
| MIDI A | MIDI 出力 A |
| MIDI B | MIDI 出力 B(低電力モードでは無効) |
新しいエレメントは USB Device にのみ送信します。出力先を追加してもチャンネルは変わりません。同じメッセージが選択したすべてのポートに送信されます。
出力は Erae Lab で設定するか、デバイス上で設定します。Mapping 画面でエレメントを開き、Routing を選択すると OUTPUT ROUTING 画面が表示され、USB Device Out、MIDI Out A、MIDI Out B、USB Host Out のスイッチがあります。

ヒント: ベース用のキーボードを MIDI A 経由でハードウェアシンセに送り、それ以外はすべて USB Device のまま DAW に送りましょう。
キーエレメント: 表現パラメーター
キーとキーボードは、表現を担う主要なタッチゾーンです。キーは接触時に Note On を送信し、押されている間は圧力と位置を追跡し、離されると Note Off を送信します。ノートのベロシティはサーフェスを叩く強さから決まり、Settings のデバイス全体の Velocity Curve で調整されます(サーフェスとタッチを参照)。Erae Lab では、表現パラメーターは Pressure、Glissando(キーボードのみ)、Vibrato にまとめられています。
プレッシャー
プレッシャーは、ノートオン後に加えられる連続的な力です。Erae 2 はプレッシャーをポリフォニックアフタータッチ(ノートごと)またはチャンネルプレッシャー(チャンネルごと)として送信できます。
| パラメーター | 範囲 | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|---|
| Enable | on / off | on | プレッシャーメッセージを送信します |
| Type | Channel / Poly | Channel | プレッシャー出力に使用するメッセージタイプ |
| Tracking | None / LastPlayed / Highest / Lowest | None | チャンネルプレッシャーの場合、複数の指が押されているときにどの指が値を決定するか |
| Filter | Exponential / Linear | Exponential | レスポンスカーブ |
| Min/Max | 0~127 | 0 / 127 | 出力範囲 |
| Intensity | 0~255 | 127 | 感度 |
| Smoothing | 0~255 | 0 | プレッシャー読み取り値に適用するローパススムージング |
ヒント: MIDI 1.0 の MPE 音源では、各指がすでに固有のメンバーチャンネルを持っているため、通常はチャンネルプレッシャーが最も安全な選択です。アフタータッチ入力が 1 つしかない従来型の非 MPE シンセサイザーでは、
Channelを選択し、Tracking をHighestに設定してください。
警告: 非 MPE モードでは、同時に押された複数のキーが 1 つの MIDI チャンネルを共有します。
Polyを選択した場合、各ノートのプレッシャーメッセージにはノート番号が付加されますが、多くの音源ではすべてのポリプレッシャーを単一の値にマッピングしてしまいます。Channelを選択した場合、チャンネルごとに 1 つのプレッシャー値しか送信されないため、複数の指がそのストリームを奪い合うことになります。真のノートごとのプレッシャーの独立性を得るには、MPE を有効にしてください。
ビブラート(Pitch Bend)
Vibrato ブロックは、キー上での指の水平方向の動きを Pitch Bend にどうマッピングするかを制御します。正確な半音追跡のため、Pitch Bend レンジ(PB Range)はお使いのシンセサイザーの設定と一致させる必要があります。
| パラメーター | 範囲 | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|---|
| Enable | on / off | on | 指の動きから Pitch Bend を送信します |
| Style | Linear / Quadratic / FarQuadratic | Linear | 位置から Pitch Bend へのマッピングカーブ |
| Strength | スライダー | 一定の動きに対する Pitch Bend の量 | |
| Return Speed | None~Max | bend が中央に戻る速さ | |
| PB Range | 1~96 半音 | 12(MPE 時は 48) | Pitch Bend メッセージの半音範囲 |
MPE をオンにすると PB Range は 48 に設定され、オフにすると 12 に戻ります。
グリッサンド
Glissando ブロック(キーボードのみ)は、指がキーからキーへスライドする間のピッチを制御します。
| パラメーター | 範囲 | デフォルト | 説明 |
|---|---|---|---|
| Enable | on / off | on | グリッサンドを有効にします |
| Tune Loc | Pad / Finger | Pad | Pitch Bend がゼロになる基準点:キーの中心、または指が着地した位置 |
| In Tune Width | 0~100 % | 50 % | インチューンゾーンの幅をキー幅に対する割合で指定 |
| Retrigger | on / off | off | スライド中に新しいキーに移ったときに新しい Note On を送信します |
| Vertical Gliss. | on / off | on | 行の間の垂直方向の動きもグライドに寄与させます |
| Smoothing | Low~High | グライドのスムージング |
ヒント: In Tune Width を
100 %に設定すると、キー内での微分音のドリフトなしにクリーンな半音が得られます。
サウンドブライトネス(CC 74)
キーボードには Sound Brightness (CC 74) セクションがあり、選択した Gesture から CC 74 を送信します。Gesture は None、Pressure、X Absolute、Y Absolute、X Relative、Y Relative、Motion Speed から選べます。ほかに Initial value、Min/Max、Intensity、Smoothing、Tracking、Filter があります。新しいキーボードではオフ(None)です。
CC のマッピング
キー、キーボード、フェーダーは、タッチ位置と圧力から Continuous Controller メッセージを送信できます。利用可能な CC スロットは次のとおりです。
| CC スロット | 軸 | エレメントタイプ |
|---|---|---|
| Pressure | 接触圧(Z) | Key、キーボード、Fader 1D、Fader 2D |
| X abs | キーまたはエレメント内の水平位置 | Key、キーボード、Fader 2D |
| Y abs | キーまたはエレメント内の垂直位置 | Key、キーボード、Fader 1D、Fader 2D |
| X rel | 指が着地した位置からの水平方向の動き | Key、キーボード |
| Y rel | 指が着地した位置からの垂直方向の動き | Key、キーボード |
| Motion | 指の移動速度 | Key、キーボード、Fader 1D、Fader 2D |
各スロットには、Enable スイッチ、コントローラーの Type(下記参照)、コントローラー番号、Min/Max の出力範囲(0~127)、Intensity、Smoothing、Tracking、Filter があります。無効にしたスロットはデータを送信しません。Absolute のスロットは、キーまたはエレメント全体にわたる指の位置に追従します。Relative のスロットは、指が着地したときに Initial value(デフォルトは 64)から始まり、指の変位に応じて変化します。Motion は指の移動速度に追従し、スムージングされて 0 から 100 cm/s の範囲で正規化されます。
Control Change タイプの Button エレメントは、On メッセージと Off メッセージを送信します。それぞれが独自のコントローラーと値を持ち、個別に無効にできます。
ヒント: 縦長のキーで Y abs をフィルターカットオフにマッピングすると、1 つのパッド内にリボン風の表現ストリップを作成できます。
ハイレゾリューション CC と NRPN
すべてのコントローラースロットには Type があります。
- CC: コントローラー
0~127の標準的な 7 ビット Control Change です。 - CC 14-bit: コントローラー
0~31のハイレゾリューション Control Change です。Erae 2 は MIDI 仕様に従い、値を選択したコントローラーで MSB として、コントローラー番号に 32 を足したコントローラーで LSB として送信します。 - RPN と NRPN: Registered Parameter Number と Non-Registered Parameter Number です。Bank と Index(それぞれ
0~127)でアドレスを指定します。
追加の解像度を利用するには、受信側のソフトウェアが 14 ビット CC、RPN、NRPN に対応している必要があります。
ヒント: 14 ビット値を送信するには、スロットの Type を
CC 14-bitに設定し、0から31の間のコントローラーを選択してください。
MIDI 1.0 と MIDI 2.0: 実際に受信される値
Erae 2 は内部で高い解像度でタッチをキャプチャ・処理しますが、ソフトウェアに届く値は、接続が実際にどのプロトコルを使用しているかによって決まります。そしてそれはデバイス単独ではなく、コンピューターとデバイスの間で決定されます。
- MIDI 1.0(デフォルト)。 2 本の USB MIDI ケーブル(
Erae 2 MIDIとErae 2 MIDI (MPE))は標準的な MIDI 1.0 を搬送します。MIDI 1.0 の受信側は 7 ビットの Control Change 値(0~127)を受け取ります。MIDI 1.0 で 7 ビットを超える解像度を得るには、上記のCC 14-bit、RPN、NRPN のコントローラータイプを使用してください。受信側がそれらを理解してハイレゾリューション値を復元できる必要があります。 - MIDI 2.0(代替 USB モード)。 Settings で MIDI 2.0 をオンにすると(デバイスが再起動します)、デバイスは USB MIDI 2.0 モードになり、Universal MIDI Packet(UMP)ストリームを公開します。このストリームはネイティブで完全なハイレゾリューション値を搬送できます。
ハイレゾリューション値を読み取るには、両端の合意が必要です。 デバイスで MIDI 2.0 を有効にするだけでは半分にすぎません。ホストまたはオペレーティングシステムがデバイスと MIDI 2.0 プロトコルをネゴシエートし、ソフトウェアが MIDI 2.0 エンドポイント/ストリームから読み取る必要があります。ホストが MIDI 1.0 のままだったり、ソフトウェアが MIDI 1.0 ポート経由でデバイスを読み取ったりしている場合、MIDI 2.0 がオンになっていても 7 ビットの CC 値しか受信されません。ハイレゾリューションデータを期待しているのに
0~127しか届かない場合は、(1)MIDI 2.0 がオンでデバイスが再起動済みであること、(2)OS/ホストがデバイスを MIDI 2.0 エンドポイントとして認識していること、(3)トラックまたはツールが同じデバイスのレガシー MIDI 1.0 ビューではなく MIDI 2.0 ストリームから読み取っていることを確認してください。
MPE の設定
MPE(MIDI Polyphonic Expression)を使うと、各指がそれぞれ固有の MIDI チャンネル上で独立した Pitch Bend、プレッシャー、スライドを持つことができ、ポリフォニックなパッチ全体でノートごとの表現が可能になります。
Erae 2 は、MIDI MPE 仕様で定義された 2 つの MPE ゾーンを実装しています。ゾーンは MPE Master 設定により キーボードエレメントごと に設定します。
| MPE Master | MPE ゾーン | メンバーチャンネル |
|---|---|---|
| Channel 1(デフォルト) | Lower Zone | チャンネル 2 以降(動的に割り当て) |
| Channel 16 | Upper Zone | チャンネル 15 以下(動的に割り当て) |
MPE が有効な場合、キーボードの Channel 設定は Nb channel、つまりキーボードが使用するメンバーチャンネルの数(1~15)になります。MPE をオンにすると、PB Range も 48 に設定されます。
MPE メッセージは常に Erae 2 MIDI (MPE) ポートに送信されます。この章の冒頭にある USB MIDI ポートのセクションを参照してください。
キーボードエレメントごとの MPE 関連設定:
| 設定 | 推奨される MPE 値 |
|---|---|
| MPE | on |
| MPE Master | Channel 1(Lower Zone)または Channel 16(Upper Zone) |
| PB Range | 48 半音 |
| Pressure の Type | MIDI 1.0 MPE では Channel、MIDI 2.0 のノートごとのプレッシャーを使う場合は Poly |
| スライド | CC 74(Y rel CC スロットまたは Sound Brightness (CC 74) セクションから) |
ヒント: ほとんどの MPE シンセサイザーは、Pitch Bend レンジがコントローラーと音源の両方で同一に設定されていることを前提としています。エレメントエディターで PB Range を
48に設定し、音源側の MPE セットアップページでそれに合わせてください。
スライドとプレッシャーを DAW に取り込む
スライドとプレッシャーはノートごとの表現です。チェーン全体が MPE モードになっていない限り、音源まで届きません。ノートは鳴るのにスライドとプレッシャーが反応しない場合、原因はほぼ必ず、デバイス側の設定ではなく、チェーンのどこかに MPE に対応していないリンクがあることです。各ステップを確認してください。
- MPE ケーブルから読み取ります。 DAW トラックの MIDI 入力を、メインポートではなく
Erae 2 MIDI (MPE)に向けてください。ノートごとの表現は MPE ケーブルでのみ送信されます。 - 全 16 チャンネルを通します。 トラックの入力チャンネルを All Channels(または Any)に設定してください。MPE は各指を独自のメンバーチャンネルに分散させます。DAW が受信した MIDI を単一チャンネルにまとめてしまうと、すべてのノートの表現が 1 つに集約されてしまいます。
- トラックと音源で MPE を有効にします。 トラックを MPE モードに切り替え(DAW に明示的なトグルがある場合)、音源自体でも MPE / Per-Note / Poly Expression を有効にしてください。
- スライド軸を音源のスライドにマッピングします。 スライドは通常 CC 74(Timbre)です。キーボードが垂直スライドに CC
74を送信していること(上記の MPE 設定表を参照)、および音源が CC 74 をスライド/ティンバー入力として受け付けることを確認してください。 - Pitch Bend レンジを両側で合わせます(デフォルトは
48半音)。スライド中にピッチが正しく追従するようにします。
DAW ごとの詳細な手順(Ableton Live、Logic、Cubase、Bitwig、Reaper、FL Studio)については、付録 C: DAW セットアップガイド を参照してください。
落とし穴: ほとんどの DAW は、MPE でないトラックに渡す前に受信した MIDI を単一チャンネルにまとめてしまい、スライドとプレッシャーが知らないうちに失われます。
Erae 2 MIDI (MPE)ではなくメインポートから受信していたり、トラックを標準(非 MPE)モードのままにしていたりすると、ノートは鳴りますが表現は届きません。
MIDI ルーティングマトリクス
ルーティングマトリクスは、エレメントの出力先とは独立して、どの物理ポートが MIDI 入力 メッセージを他のポートへ中継するかを制御します。これにより、Erae 2 を MIDI マージおよびスルーボックスとして動作させることができます。

Settings > Routing から開きます。画面のタイトルは MIDI ROUTING です。各行はトグルスイッチになっています。
| スイッチ | 送信元 -> 送信先 | 効果 |
|---|---|---|
| MIDI -> USB Host | MIDI In -> USB Host Out | ハードウェア MIDI In を接続中の USB デバイスへ転送します |
| MIDI -> USB Device | MIDI In -> USB Device Out | ハードウェア MIDI In をホストコンピューターへ転送します |
| MIDI -> MIDI A | MIDI In -> MIDI A Out | MIDI A への MIDI Thru |
| MIDI -> MIDI B | MIDI In -> MIDI B Out | MIDI B への MIDI Thru |
| USB Device -> USB Host | USB Device In -> USB Host Out | ホストコンピューターの MIDI を接続中の USB デバイスへルーティングします |
| USB Device -> MIDI A | USB Device In -> MIDI A Out | ホストコンピューターの MIDI を MIDI A のハードウェア機器へルーティングします |
| USB Device -> MIDI B | USB Device In -> MIDI B Out | ホストコンピューターの MIDI を MIDI B のハードウェア機器へルーティングします |
| USB Host -> USB Device | USB Host In -> USB Device Out | 接続中の USB デバイスの MIDI をホストコンピューターへルーティングします |
| USB Host -> MIDI A | USB Host In -> MIDI A Out | 接続中の USB デバイスを MIDI A のハードウェア機器へルーティングします |
| USB Host -> MIDI B | USB Host In -> MIDI B Out | 接続中の USB デバイスを MIDI B のハードウェア機器へルーティングします |
スイッチを オン にすると、そのルーティングパスが有効になります。すべてのルーティングスイッチは独立しているため、複数の送信元から同じ送信先に送ることができます。
ヒント: Erae 2 をシンプルな 2 ポートの MIDI インターフェースとして使うには、MIDI -> USB Device と USB Device -> MIDI A を有効にします。これにより、追加のインターフェースなしで、DAW が Erae 2 を介してハードウェアシンセと送受信できるようになります。
ルーティング設定は プロジェクト とともに保存されるため、各プロジェクトが独自のマージ構成を保持できます。
関連トピック
- エレメント: ボタンの CC やプログラムチェンジの設定を含む、エレメントタイプごとの構成の詳細
- LCD インターフェース: LCD ディスプレイでのメニュー操作
- 設定: MIDI クロックや同期を含むプロジェクトレベルの設定
- MIDI インプリメンテーション: 完全なメッセージリファレンス表
スケールとチューニング
スケール設定は鍵盤エレメントごとに保持され、グローバルではありません(ただし、後述のグローバルスケールを使用する場合を除きます)。Layout 内の各鍵盤エレメントは、独自のスケールと基準音(ルートとオクターブ)を記憶します。スケール画面では選択されているエレメントの設定を編集します。
スケール画面では、選択中の鍵盤エレメントがタッチ座標をどのように音高として解釈するかを制御します。

フロントパネルのScaleボタンを押すと、選択中の鍵盤のスケール画面が開きます。もう一度押すと閉じます。別の鍵盤を選ぶには、Scaleを長押しします。選択中のエレメント以外がすべて暗くなり、鍵盤にタッチするとその鍵盤が選択されます。Scaleを離すと、その鍵盤のスケール画面が開きます。
タイトル行にはSCALEと表示されます。その下に、スケールリスト、ROOTとOCTAVEの値、KeygridではGLOBALとOFFSCALEのスイッチが並びます。エンコーダーを回すと、ハイライトがこの順(スケール、ルート、オクターブ、GLOBAL、OFFSCALE)に移動します。値をクリックして編集し、回して変更し、もう一度クリックして確定します。スイッチはクリックで切り替えます。
内蔵スケールライブラリ
スケールリストには、ファクトリースケールが一覧表示されます。ファクトリースケールは固定されており、編集や削除はできません。
ライブラリには15種類のファクトリースケールが含まれています。
Chromatic:全12半音Major:標準的なダイアトニック・メジャースケールMinor:ナチュラルマイナー(エオリアン旋法)Melodic Minor:第6音と第7音を半音上げたものHarmonic Minor:第7音を半音上げたものArabicDorianPhrygianGypsyMixolydianRomanianGypsy MinorJapaneseSpanishBlues
Keygrid(Iso Keyboard)では、Chromaticを除く14種類のスケールが表示されます。Keygridですべての半音を演奏するには、代わりにShow Offscaleをオンにしてください。Chroma Keyboardでは15種類すべてが表示されます。
ヒント: Chroma Keyboardでは、
Chromaticはスケールによる色付けがないことを意味します。すべての半音が通常のピアノの鍵のように表示されます。
ルート音
ROOTの値は、選択したスケールの調性の中心を設定します。利用できる値は12種類です。C、C#、D、D#、E、F、F#、G、G#、A、A#、B。
ルート音は、どの音名を第1度(主音)として扱うかを決定し、左下のパッドの音になります。ルートを変更すると、音程構造を変えずにスケール全体が移調されます。DrumpadとChroma Keyboardのどちらも、ROOTとOCTAVEを表示します。
ヒント: Keygridでは、ルート音に該当するパッドが第1度のスタイルを使用するため、調性の中心がサーフェス上ですぐに分かります。
オクターブ
OCTAVEの値は、鍵盤の基準音のオクターブを-2から8の範囲で設定します。ルートがCの場合、オクターブ3では中央のC(MIDIノート60)が左下のパッドになり、オクターブ-2ではMIDIノート0から始まります。
スケール画面の外では、PlusボタンとMinusボタンでも、選択中の鍵盤を1オクターブずつ上下に移動できます。
ヒント: 演奏中にオクターブボタンを使って、鍵盤をシンセサイザーが想定する音域に合わせましょう。
Show Offscale
OFFSCALEスイッチ(スケール画面の下段、Keygridのみ)は、Show Offscaleの設定です。Keygrid上にスケール外の半音を表示するかどうかを制御します。
- On: 全12半音が演奏可能です。スケール内の音にはスケール度数のカラースタイルが、スケール外の音にはオフスケールのスタイルが適用されます。
- Off: スケール度数のみが表示されます。サーフェスが再マッピングされ、すべての物理セルが選択したスケールに属する音を鳴らすようになり、スケール外の半音にはアクセスできなくなります。
ヒント: Show Offscaleをオフにすると「間違った」音を鳴らせなくなるため、ライブ演奏、即興、初心者に最適です。
スケールが各鍵盤タイプに与える影響
| 鍵盤タイプ | スケール対応 | Show Offscaleトグル | グローバルスケール | カスタムスケール |
|---|---|---|---|---|
| Iso Keyboard(Keygrid) | フル対応:スケール度数のフィルタリングとハイライト、行間隔の設定 | あり | あり | あり(MPEオン時) |
| Chroma Keyboard | 色付けのみ:全12半音が演奏可能なまま | なし | なし | なし |
| Drumpad | なし:常にクロマチック。スケールリストは非表示 | なし | あり(クロマチックのまま) | なし |
Iso Keyboardは最も豊富なスケール連携を備えています。スケールは行の間隔も制御します。Show Offscaleがオフのとき、各行のステップは半音ではなくスケール度数で数えられるため、スケール内でアイソモーフィックなジオメトリが保たれます。
Chroma Keyboardは、スケールを色付けにのみ使用します。ピアノのレイアウトは固定されており、常に12平均律を使用します。
Drumpadはスケールを無視します。Drumpadのスケール画面には、ROOTとOCTAVEのリスト、およびGLOBALスイッチのみが表示されます。各パッドは、基準音から始まる連続したMIDIノートにマッピングされます。
グローバルスケール
通常、各鍵盤エレメントは独自のスケールを持ちます。1つのスケールでプロジェクト全体を統一したい場合は、鍵盤をグローバルスケールに参加させます。スケール画面のGLOBALスイッチをオンにするか、Erae LabでUse global scaleをオンにしてください。参加しているいずれかの鍵盤のスケールを変更すると、どの Layout にあっても、参加しているすべての鍵盤のスケールが変わります。
- 共有されるのはスケールのみです。ルート音とオクターブは鍵盤ごとに個別のままです。
- スイッチをオフにすると、鍵盤はグローバルスケールから切り離されます。現在のスケールを保持し、以降の変更には追従しなくなります。
- Chroma Keyboardは参加できません。Drumpadは参加できますが、常にクロマチックのままです。
カスタムスケール
ファクトリースケールのほかに、Keygridではカスタムスケールを使用できます。1オクターブあたり任意の数の音を持ち、比率やオクターブの等分割で自由にチューニングでき、微分音チューニングも可能です。カスタムスケールはErae Labで、またはデバイス上のSettings > Custom Scalesで作成・編集し、すべてのプロジェクトで共有されます。
- カスタムスケールは、MPEを有効にしたKeygridでのみ選択できます。各微分音は、MPEのメンバーチャンネル上で基準音と独自の pitch bend の組み合わせとして演奏されるため、和音でもチューニングが正しく保たれます。
- そのような鍵盤では、スケールリストにファクトリースケール、カスタムスケール、NEW SCALEの順に表示されます。NEW SCALEを選ぶとスケールが作成され、デバイス上のエディターが開きます。
- カスタムスケールを使用している鍵盤でMPEをオフにすると、ファクトリースケールに戻ります。
デバイス上のエディターを含め、カスタムスケールの作成、インポート、編集の詳しいガイドについては、Erae Labユーザーマニュアルの第18章を参照してください。
エレメントごとのスケール設定
各鍵盤エレメントは、独自のスケール割り当てを記憶します。スケール画面では常に選択されているエレメントのスケールを編集します。エレメントごとに異なるスケールを設定するには、Scaleを長押しし、次の鍵盤にタッチしてから離してください。
ヒント: あるエレメントではJapaneseスケールを、別のエレメントではBluesやMajorを鳴らす Layout を作成できます。レイヤー楽器やスプリットサーフェスのセットアップに便利です。
アルペジエーター&Looper
Erae 2 には、リアルタイム演奏のための 2 つのツールが用意されています。押さえた音からメロディックなパターンを生成する アルペジエーター と、演奏内容を録音し、プロジェクトクロックに同期した繰り返しパターンとして再生する Looper です。
アルペジエーター
アルペジエーターは、押さえた音をリズミカルなシーケンスに変換します。各キーボードエレメント(Keyboard、Keygrid、Drumpad)は、それぞれ独自のアルペジエーターを持っています。

キーボードを選択してから、フロントパネルの Arp ボタンを押します。これにより、そのキーボードのアルペジエーターがオン(またはオフ)になり、ARPEGGIATOR 画面が開きます。アルペジエーターのオン/オフを切り替えずに画面を開くには、Settings を押しながら Arp を押してください。
アルペジエーターを有効にする
Arp を押すたびに、選択中のキーボードのアルペジエーターのオン/オフが切り替わります。オンの間は Arp ボタンが緑色に点灯します。アルペジエーターがオフのとき、音は通常どおり鳴ります。オンのとき、押さえた音は直接は鳴らず、代わりにアルペジエーターがそれらを 1 つずつ演奏します。オン/オフの状態は Layout とともに保存されます。
アルペジエーターは、そのキーボードでステップシーケンサーが演奏するノートにも適用されます。アルペジエーターがオンの間は、シーケンサーで描いた和音がアルペジオとして鳴ります。
Rate
Rate は、アルペジオの音が続く速さを設定します。値は次のとおりです。
1/32、1/16、1/8、1/4、1/2、1/1、Pressure
Rate はプロジェクトのテンポにおける 1 拍(4 分音符)の分数です。1/1 は 1 拍に 1 音、1/4 は 1 拍に 4 音(16 分音符)、1/32 は 1 拍に 32 音を演奏します。
Pressure モードでは、Rate は押し込む強さに従います。軽い圧力ではおよそ 1 拍に 1 音を演奏し、強く押すほどアルペジオが速くなり、最大で 1/32 まで速くなります。
ヒント:
1/4は 16 分音符のアルペジオになり、最も一般的な出発点です。指で速さをコントロールする表現力豊かなアルペジオにはPressureモードを使用してください。
Style
Style は、押さえた音が演奏される順序を決定します。
Up:音は最低音から最高音へと演奏され、その後繰り返しますDown:音は最高音から最低音へと演奏され、その後繰り返しますUpDown:音は上昇してから下降し、繰り返します。最上部と最下部の折り返しの音は 2 回演奏されませんUpAndDown:音は上昇してから下降し、繰り返します。最上部と最下部の折り返しの音は 2 回演奏されます(上昇時に 1 回、下降時に 1 回)Random:各ステップで、押さえている音の中からランダムに 1 つを選びます
ヒント: 4 音の和音に対する
UpDownは 6 ステップのパターンを生成し、パターンの長さが小節に均等に割り切れない場合に興味深い位相のずれを作り出します。折り返しの音をその重複した出現によって強調したい場合はUpAndDownを使用してください。
Octave Range
Octave は、アルペジエーターが演奏された音の上方に何オクターブ余分に展開するかを設定します。範囲:0~8。
0 では、アルペジオは押さえた音の音域内に留まります。1 では、アルペジエーターは押さえた音を演奏した後、1 オクターブ上で繰り返してから、サイクルの先頭に戻ります。
ヒント: Octave
3のDownスタイルは、数オクターブにわたって下降するカスケード状のアルペジオを生成し、パッドや撥弦系の音色で劇的な効果が得られます。タイトで単一音域のアルペジエーションが欲しい場合は、Octave を0に設定してください。
Pressure to Velocity
Pressure は、現在の指の圧力がアルペジオの各音のベロシティにどれだけ影響するかを設定します。範囲:0%~100%(10% 刻み)。デフォルト:40%。
0% では、アルペジオの音は最初に押した瞬間のベロシティを使用します。100% では、各音のベロシティはその瞬間にどれだけ強く押しているかに従います。その間の値は、両者をブレンドします。
ヒント: 指の重みの微妙な変化が自然なアクセントを生み出しつつ、全体的なダイナミクスを安定させる表現力豊かな演奏には、Pressure を
60%~80%に設定してください。
Quantize
Quantize トグルは、アルペジオが始まるタイミングを決定します。デフォルトではオンです。
- On: アルペジオはプロジェクトクロックのグリッドの次のステップで始まるため、テンポや他のパートと揃ったままになります。次のグリッドステップより前に離した音は鳴りません。
- Off: 最初の音はタッチした瞬間に鳴り、アルペジオはグリッドではなくタッチした時点から進みます。
どちらの場合も、Rate はプロジェクトのテンポに従います。
ヒント: DAW や Looper と一緒に演奏するときは Quantize をオンのままにしてください。ごく短いタッチや、シーケンサーの短いステップを鳴らしたい場合はオフにしてください。
Looper
Looper は、圧力やスライドを含む Layout 上のタッチジェスチャーを録音し、プロジェクトクロックに同期してループ再生します。MIDI ではなくジェスチャーを録音するため、再生されるループは Layout のエレメントを再び通ります。エレメントの設定を変更すると、ループもそれに従います。
各 Layout には独自のループがあります。Home 画面には、現在の Layout のループが表示されます。
Home 画面の Looper 表示

Home 画面には次の情報が表示されます。
- ループサークル: Layout 番号と、ループ内の再生位置を示す円弧です。Layout のループがミュートされていると、円弧の色が変わります。
- Length: ステップ単位でのループの長さです(1 ステップは 16 分音符)。
- Quantize: 録音されたジェスチャーに適用されるクオンタイズグリッドです。
- Tempo: BPM 単位のプロジェクトのテンポです。
録音と再生
Play/Rec ボタンと Stop ボタンでトランスポートを制御します。
- 内部クロックが停止しているとき、Play/Rec でクロックを開始します。クロックの動作中、Play/Rec ボタンは緑色に点灯します。
- クロックの動作中(またはプロジェクトが外部クロックに従っているとき)、Play/Rec で録音の待機状態をオン/オフします。待機中はボタンが赤く点灯し、現在の Layout で演奏したすべてがそのループに録音されます。
- Stop でクロックを停止します。内部クロックの場合、停止すると録音の待機状態も解除されます。録音したループは保持されます。
録音は常にオーバーダブです。待機中は、新しいジェスチャーがループにすでにある内容の上に重ねられます。ループを 1 周するごとに 1 つのレイヤーになります。
レイヤーを取り消します。 Home 画面で Return を押すと、最後に録音したレイヤーが削除されます。
ループを消去します。 1 つ以上の Layout ボタン(N1~N8)を押しながら Return を押すと、それらの Layout のループが消去されます。シーケンスも消去するには、Return を約 1 秒間押し続けます。画面に対象の Layout が表示されて確認を求められ、Yes を選ぶと、それらのループと各 Layout の 8 つのシーケンサーパターンがすべて消去されます。
ループをミュートします。 Stop を押しながら Layout ボタンを押すと、その Layout のループがミュートされます。Play/Rec を押しながら Layout ボタンを押すと、ミュートが解除されます。ミュートされた Layout のボタンは赤で表示されます。
ヒント: 録音は常にオーバーダブなので、短いループはすぐにいっぱいになります。録音を開始する前に Length を設定してください。
ループをステップシーケンサーにバウンスします。 録音したループは、Sequencer Settings の Bounce Loop 行で、編集可能なシーケンサーパターンに変換できます。第 9 章を参照してください。
Looper のコントロール
Looper のコントロールは Home 画面にあります。エンコーダーを回してコントロールをハイライトし、クリックして編集を開始し、回して値を変更し、もう一度クリックして終了します。
Length: ステップ単位でのループの長さで、1~256 です(デフォルトは 16)。Length の編集中は、Plus で 2 倍に、Minus で半分になります。
Quantize: 録音されたジェスチャーがスナップするグリッドです。後述のクオンタイズグリッドを参照してください。
Tempo: BPM 単位のプロジェクトのテンポです。Tempo の編集中は、Plus で 2 倍に、Minus で半分になります。ここで Tempo を変更できるのは、クロックソースが内部の場合のみです。
ヒント: 自然で表現力豊かなタイミングを保つには Quantize
Offで録音し、リズミカルなパートを録音しながら 16 分音符に揃えるには1/4で録音してください。
クロック同期
Looper は常にプロジェクトクロックにロックされています。プロジェクトのクロックソースが INT(内部)のとき、Looper はプロジェクトのテンポで動作します。クロックソースが USB-dev、MIDI、または USB-host のとき、Looper は入力される MIDI クロックに従い、DAW やハードウェアのクロックソースとのタイトな同期が可能になります。
クロックソースの設定については、第 15 章: 設定を参照してください。
パターンの長さ
パターンの長さは、Home 画面の Length コントロールで、16 分音符単位のステップで設定します。最大 256 ステップ(4/4 拍子で 16 小節)です。
クオンタイズグリッド
Quantize グリッドは、ジェスチャーを録音するときに、録音された各ジェスチャーの開始位置を最も近いグリッド位置にスナップさせます。値は次のとおりです。
Off、1/16、1/12、1/8、1/6、1/4、1/3、3/8、1/2、3/4、1、5/4、2、3、4
値は 1 拍(4 分音符)の分数です。1/4 は 16 分音符に、1 は 4 分音符に、4 は 4/4 拍子の 1 小節全体にスナップします。デフォルトは 1/4 です。
クオンタイズは録音時に適用されます。グリッドを変更すると、その後に録音するジェスチャーに影響し、すでにループにあるジェスチャーには影響しません。
ヒント: グリッドによって移動するのは各ジェスチャーの開始位置だけです。ジェスチャー内の圧力、スライド、その他の表現は自然なタイミングのまま保たれます。
タップテンポ
タップテンポを使うと、リズムに合わせてタップすることでプロジェクトのテンポを設定できます。クロックソースが内部の場合に機能します。タップテンポを使用するには:
- Sequencer を押しながら、拍ごとにエンコーダーを 1 回クリックします。
- ペダル(Switch タイプ)を Tap Tempo メッセージタイプで設定します。ペダルを押すたびにテンポをタップします。
- Tap Tempo に設定したタッチサーフェス上の Button エレメントを使用します(Button を参照)。
Erae 2 は連続するタップ間の間隔を測定し、プロジェクトのテンポを更新します。Looper とアルペジエーターは、新しいテンポにただちに追従します。
第9章: ステップシーケンサー
ステップシーケンサーは、サーフェスに組み込まれたパターンベースの MIDI シーケンサーです。Looper が自由な演奏をそのまま録音するのに対し、シーケンサーではパターンを2通りの方法で組み立てられます。LED グリッド上で直接ステップごとに描画・編集する方法と、クロックを走らせながらパターンにライブ録音する方法です。ピッチ、ベロシティ、ゲートの長さ、そして連続的な表現を、ステップごとに独立してコントロールできます。その状態は、Layout ごとにプロジェクトと一緒に保存されます。
シーケンサーへの出入り
Sequencer ボタンを押すと、シーケンサーモードに入ります。タッチサーフェスは3ゾーン構成のシーケンサービュー(後述)に切り替わり、LCD にはシーケンサー画面が表示されます。
入るときにシーケンスするエレメントを選ぶには、Sequencer を長押しします。選択中のエレメント以外がすべて暗くなり、エレメントにタッチすると、演奏されずにそのエレメントが選択されます。Sequencer を離すと、そのエレメントでシーケンサーモードが開きます。
このボタンは、次の3つの状態を巡回します。
- シーケンサーモードがオフのとき: Sequencer を押すとモードに入ります。
- シーケンサーモードがオンで、LCD がシーケンサー画面または Sequencer Settings 画面を表示しているとき: Sequencer を押すとシーケンサーモードを抜け、LCD は Home に戻ります。
- シーケンサーモードがオンだが、LCD が別の画面(Home、Scale など)を表示しているとき: Sequencer を押すと、モードを抜けることなくシーケンサーの LCD 画面に戻ります。
アクティブな Layout にシーケンサーが録音できる対象が何もない場合(たとえば API Zone だけで構成された Layout など)、ボタンは何も行いません。シーケンサーを開くには、シーケンス可能なエレメントが少なくとも1つ必要です。
シーケンサーモードを抜けると、まだ描いている途中のノートも確定されるため、終了の直前に仕上げた編集が失われることはありません。
シーケンス可能な対象
シーケンサーが記録するのはキーボードだけではありません。4種類のエレメントを対象とし、表示されるレーンはフォーカスされているエレメントに応じて変わります。
| エレメント | ステップが記録する内容 | 提供されるレーン |
|---|---|---|
| Keyboard(スケール、クロマ、ドラムパッド、および専用の Sequencer Keyboard) | ノート: ピッチ、ベロシティ、ゲートの長さ、表現 | Note、Pressure、Slide、Pitch、および有効なキージェスチャーごとに1つのレーン(pressure CC、X abs、Y abs、X rel、Y rel) |
| Fader 2D(XY Pad) | X、Y、Z(圧力)の値 | X、Y、Z |
| Fader 1D(単一のフェーダー) | 1つの値のオートメーション | Value |
| Button | ステップごとのオン/オフ状態(長さを持つ押下) | State(steps として表示) |
シーケンサーは、直前にタッチした Layout エレメントにフォーカスします。シーケンサーに入った時点で適切なフォーカス対象がない場合は、Layout 内で最初に見つかったシーケンス可能なエレメントが自動的に選ばれます。
シーケンス対象のエレメントを変更するには、Sequencer を押さずに、その Layout のボタン(N1 から N8)だけを長押しします。サーフェスは一時的にそのスロット本来のフル Layout を表示するので、目的のエレメントをタップできます。ボタンを離すと3ゾーンのシーケンサービューに戻り、選んだエレメントに紐づきます。長押しとタップの違いに注意してください。現在の Layout 自身のボタンを素早くタップして離すと、シーケンサーモードを完全に抜けてしまいます。Layout ボタンを押しながら Stop、Play/Rec、Return を押すと、通常どおりその Layout のループのミュート、ミュート解除、消去が行われ、シーケンサーは元の Layout にとどまります。
シーケンサーモード中に別の Layout のボタンを押すと、シーケンサーモードのままその Layout に切り替わり、その Layout で最後にシーケンスしたエレメントで再び開きます。
サーフェス: 3つのゾーン
シーケンサーが有効な間、タッチサーフェスは左から右へ3つの固定ゾーンに分割され、それぞれが全高にわたります。
- Live、左端の7列: フォーカスされているエレメントのライブで演奏可能なミラーです。詳しくは後述の Live ゾーンを参照してください。
- Grid、中央の32列: 描画と編集を行うステップグリッドです。
- Launcher、右端の3列: パターンスロットごとに1つずつ、8個並んだパッドで、パターンの切り替えに使います。一番上のパッドがパターン1、一番下のパッドがパターン8です。
Swap Sides(Sequencer Settings を参照)を有効にすると、Launcher が左端に、Live が右側に移動します。グリッドは中央に幅32列のまま残ります。
各指のゾーンは、タッチダウンした瞬間に固定されます。グリッドで始まったジェスチャーは、指がランチャー側にスライドしても編集を続けるため、ジェスチャーの途中でゾーンをまたいでトリガーが切り替わることはありません。
Live ゾーン
Live ゾーンはフォーカスされているエレメントの演奏可能なミラーであり、録音も行います。実際に録音するかどうかは、録音がアームされているかどうかによって決まります。これは Looper で使われているのと同じ Play/Rec のアーム状態です。
- 録音アーム中(Play/Rec オン): Live ゾーンでの演奏は、現在のプレイヘッド位置でアクティブなパターンにそのまま記録されます。キーボードは圧力カーブ、リリースベロシティ、実際の保持時間を含めてノートを記録し、Fader 1D は値のオートメーションを、Fader 2D は X、Y、Z を、ボタンはプレイヘッド位置でのオンステップを記録します。ある区間に重ねて録音すると、そこにあった内容は置き換わります。
- 録音アームなし: Live ゾーンは録音せずに音と MIDI を再生するだけなので、パターンを再生しながらパートを試聴したり、一緒に演奏したりできます。
アーム状態は瞬間ごとにライブで読み取られるため、テイクの途中でパンチイン/パンチアウトを行えます。ジェスチャーの開始時点で固定されることはありません。
キーボードの場合、Live ミラーは通常の Layout に対して90度回転して表示されます。ピッチはストリップを縦方向に上がっていくため、上にスライドするほど高い音、下にスライドするほど低い音になります。このミラーはグリッドのピッチスクロールを共有しているため、点灯している演奏可能な行は、対応するグリッドの行と一致します。フェーダーとボタンのミラーは通常の向きで表示され、ピッチスクロールに合わせて動くことはありません。
セルの意味: ピッチグリッド
キーボードのパターンでは、グリッドはクロマチックなピアノロールになります。縦軸は1行につき MIDI の半音1つで、各行は LED 2個分の高さを持ち、ピアノのように濃淡が付けられます。白鍵に相当する半音は薄く光り、黒鍵に相当する半音は暗いままです。行が上にあるほど音高が高くなります。ノートは、小さなアンバー色のヘッドとテールとして描かれます。
- 水平位置 はノートの開始タイミングを表します。
- 幅 はゲートの長さ、つまりノートがどれだけ保持されるかを表します。
- 縦の行 はピッチを表します。
- ヘッドの明るさ はベロシティ、つまりノートがどれだけ強く弾かれたかを表します。テールの明るさは、記録された圧力に追従します。
プレイヘッドがノートを通過している間、そのノートは明るく光ります。
スケール相対録音
ノートがどのように保存されるかは、キーボードの種類によって異なります。
- スケール(イン・スケール)キーボード では、ノートは固定のピッチではなくスケール度数として保存されます。ルート音より下の度数も許可されます。実際のピッチは、再生時にそのエレメントの現在のスケールとルートに照らして計算されるため、後からスケールを変更したりルートをトランスポーズしたりすると、録音済みのパターン全体がそれに追従します。記録された度数は、手で弾いたときとまったく同じ音になります。
- クロマキーボードまたはドラムパッド では、ノートは絶対的なピッチまたはパッドインデックスとして保存され、固定されます。
キーボードがイン・スケールかクロマチックかは、そのキーボードエレメントの Show Offscale トグルによって決まります。オフの場合はスケール度数ごとに1つのキーとなり、オンの場合はクロマチックなキーが表示され、ステップは半音位置として保存されます。
微分音のカスタムスケールも、ライブで演奏したときとまったく同じように正しい音程で再生されます。
グリッド上でのステップ編集
グリッドでのジェスチャーは、タッチする場所とドラッグする方向によって決まります。
ノートを描くには、空いているスペースをタッチしてドラッグします。
- 指の下にある行がピッチを決めます。
- 最初にタッチしたときの圧力がベロシティを決めます(強く押すほど音が大きくなります)。後からノートヘッドを上下にドラッグして調整することもできます。
- 水平方向にドラッグした距離がゲートの長さを決め、クオンタイズの Division にスナップされます。ドラッグせずにタップしただけの場合は、最小の長さのノートになります。
- 描いている間の縦方向のずれは、そのノートの pitch bend カーブとして記録されます。小さな揺れはカウントされません。指がノートの開始位置から1セル以内にとどまっている限り、ノートは完全にまっすぐなままで、bend は記録されません。そのセルを離れると、たとえ後で戻ってきても、その時点から bend が記録され始めます。
- 右にドラッグする前に開始セル上で上下に動かすと、最初のパルスの bend が設定されるため、ノートを行のピッチから離れた位置で始めて、そこへスライドさせることができます。ヘッドは行の位置にとどまり、テールの色の小さなマーカーがノートの開始位置を示します。マーカーは暗いブリッジでヘッドとつながり、押さえている間は指に追従します。
- 行に沿って右にドラッグしてから最後に上下に動かすと、行のピッチから指を止めた位置までのまっすぐな bend になります。左にドラッグして戻ると、指より先の bend が消去されるため、ノートを短くしてから再び長くすると描き直されます。
- 描いている途中で一瞬接触が途切れても、ノートは1つのまま2つに分かれません。指を離した位置の近くですぐに再びタッチすると、同じノートとして続きます。
既存のノートヘッドの上では:
- タップ でそのノートを削除します。
- 上下へのドラッグ でベロシティを編集します(グリッド下端が0、上端が最大です)。
- 右方向へのドラッグ で、そのノートのフォーカスされている表現カーブを編集します(どのカーブになるかは、LCD ヘッダーで選択されているレーンによって決まります)。Note レーンでは、ドラッグに合わせて pitch bend が描き直され、ノートの長さが変わります。描画時と同じく、1セルの揺れは許容されます。
Pitch レーン では、Pressure レーンや Slide レーンがカーブを編集するのと同じように、グリッドは既存のノートの pitch bend のみを編集します。
- 空いているスペースにタッチしても何も起こりません。
- ノートヘッドを タップ すると、その bend カーブがリセットされます。ノートは残ります。
- ノートヘッドを押さえたまま上下に動かすと、ノートの長さを変えずに、最初のパルスの bend が設定されます(1行が1半音)。
- ノートに沿ってドラッグすると、指が通った部分の bend が描かれ、カーブの残りはそのまま残ります。ここでは揺れの許容はありません。このレーンは正確な値を設定するためのものです。
それぞれのノートは、複数の記録済みカーブを同時に持てます。pitch bend カーブ、圧力カーブ、スライドカーブ、そして有効なキージェスチャーごとに1つのカーブ(pressure CC、X abs、Y abs、X rel、Y rel)です。ベロシティ、圧力、カーブの値は、MIDI の0から127の範囲よりも細かい高解像度で保存されるため、表現がなめらかになります。
ノートを押さえてそのカーブを編集している間、他のノートのカーブは暗くなり、編集中のノートが際立つようになります。指を離すと、元の明るさに戻ります。
ジェスチャーレーンは、ライブのキーが送るのと同じ CC メッセージを、同じチャンネル、そのジェスチャー固有のレンジで再生します。これらは、ループをシーケンスにバウンスした場合にも保持されます。
Fader 1D の場合、グリッドは値のカーブを記録します。Fader 2D の場合は X、Y、Z を記録します。Button の場合、タップでステップのオン/オフ状態を切り替えます。
複数ノートの選択と移動
複数のノートを一度に移動するには、1本の指を空いているグリッド上に静止させたまま、2本目の指でタッチします。この2本の指が、その中にあるすべてのノートを選択するボックスを定義します。2本目の指をドラッグすると、選択範囲全体を時間方向とピッチ方向の両方に移動できます。ボックスがノートを1つも捉えなかった場合、両方の指は通常の編集動作に戻ります。
大きなパターン内を移動する
32列のグリッドは、パターン全体ではなく、パターンを映す1つの窓です。パターンは最大256ステップまで持てるため、窓より長いパターンでは一度に一部しか見えず、残りを見るにはスクロールまたはズームが必要です。
- グラブスクロール: Sequencer ボタンを押しながら、サーフェス上で指をドラッグします。内容は指の動きに追従し、両方向に動きます。これが長いパターン内を移動する主な方法です。Sequencer を押していない状態でグリッド上をドラッグすると、代わりにノートが編集されます。
- オクターブスクロール: Plus と Minus ボタンを押すたびに、ピッチウィンドウが1オクターブずつ上(Plus)または下(Minus)にジャンプします。スケールキーボードでは、ウィンドウはスケール度数単位で移動し、次のルートに着地します。オクターブスクロールは、エンコーダースイッチを押している間は無視されます。フッターでパターンの Length を編集している間は、Plus と Minus は代わりに長さを変更します。
- ズーム: Sequencer を押しながら Plus を押すとズームイン(表示される小節数が減ります)、Minus を押すとズームアウト(表示される小節数が増えます)します。最大までズームアウトすると、常にパターン全体が画面に収まります。
- エンコーダースクロール: Sequencer を押しながらメインエンコーダーを回すと、ウィンドウが1クリックにつき4列ずつ横方向に動きます。Sequencer を押していない状態でエンコーダーを回すと、代わりに LCD のフォーカスが移動して編集を行います(後述の「Sequencer の LCD」を参照)。
パターンの Length を増やすと、新しいステップがすぐに見えるようにウィンドウが再調整されます。意図的にズームやスクロールで特定の領域を表示していた場合は、その表示がそのまま維持されます。
Follow Playhead(Sequencer Setting の1つ、デフォルトはオフ)は、動いているプレイヘッドが常に画面内に収まるようグリッドを自動スクロールし、プレイヘッドがウィンドウの外に出ると再センタリングします。パターンの再生中に固定された領域を編集し続けたい場合はオフのままにしておいてください。
フェーダーとボタンのパターンにはピッチ軸がないため、水平(時間)方向のスクロールのみが適用されます。
Sequencer ボタンショートカット
Sequencer ボタンを押しながら別のコントロールを押すと、次のパフォーマンスショートカットが使えます。これらは、前述のスクロールやズームのジェスチャーと併用できます。
| Sequencer を押しながら | 動作 |
|---|---|
| N1 から N8 | シーケンサーモード中は、アクティブなパターンをそのスロットに切り替えます。シーケンサーモード外では、そのスロットを Layout 横断のシーンとして起動します。このショートカットでループがバウンスされることはありません。バウンスには Sequencer Settings の Bounce Loop 行を使用してください。 |
| エンコーダースイッチ | タップテンポ(内部クロックのみ)。 |
| Play/Rec | アクティブなパターンをミュート/ミュート解除します。ダブルクリックですべてのパターンのミュートを解除します。 |
| Stop | アクティブなパターンをミュート/ミュート解除します。ダブルクリックですべてのパターンをミュートします。 |
| Plus または Minus | ズームイン/ズームアウトします(「大きなパターン内を移動する」を参照)。 |
| Return | フォーカスされているエレメントのトラック(そのエレメントのすべてのパターン)を消去します。これは破壊的な操作なので、スクロールや undo を行おうとして誤って押さないよう注意してください。 |
これらのコンビネーション以外では、トランスポートボタンはシーケンサーモード中も通常の役割を保ちます。内部クロックが停止している状態で Play/Rec を押すとクロックが開始し、それ以外のときは録音アームの状態を切り替えます。Stop はクロックを停止します。
Sequencer の LCD
LCD は、上部の Header、中央の Grid、下部の Footer という3段構成の固定画面です。メインエンコーダーを回す(Sequencer ボタンを押していない状態で)と、Header、Division、Length の順で、選択可能な3つのコントロールの間をハイライトが循環します。エンコーダーをクリックするとハイライトされているコントロールの編集を開始し、もう一度クリックすると編集を終了します。コントロールが編集中の間は、その値が点滅し、アイコンは点灯したままになります。
ヘッダー: レーンセレクター
ヘッダーには、白い円の中のアイコンと小文字のラベルとして、一度に1つの表現レーンが表示されます。レーンを変更するには、ヘッダーをハイライトし、エンコーダーをクリックして編集に入り、エンコーダーを回してレーンを巡回させ、もう一度クリックして編集を終えます。
フォーカスされているエレメントに意味のあるレーンだけが表示されます。
| エレメント | レーンの巡回順 | ラベル |
|---|---|---|
| Keyboard | Note、Pressure、Slide、Pitch、続いて有効なキージェスチャーごとに1つのレーン(一巡して戻る) | note、pressure、slide、pitch、pressure CC、X abs、Y abs、X rel、Y rel |
| Fader 2D | X、Y、Z(一巡して戻る) | X、Y、Z |
| Fader 1D | Value のみ | value |
| Button | State のみ | steps |
Note レーンは、ノートをそのピッチ行の位置にバーとして表示します。Pressure、Slide、および各ジェスチャーレーンは、記録されたカーブをすべてのノートの上に描画し、ノートヘッドは暗くなってカーブが前面に見えるようになります。Pitch は各ノートの pitch bend をテールの形として表示し(bend のないノートは平らなバーとして表示されます)、ノートの作成、削除、長さの変更を行わずに、グリッドでその bend を編集できます。ジェスチャーレーンは、フォーカスされているエレメントで(その MIDI 設定において)有効になっているジェスチャーについてのみ表示されます。ジェスチャーを無効にするとそのレーンは消え、そのレーンが選択されていた場合はヘッダーは Note に戻ります。レーンを変更すると、LED グリッドで編集できる対象が切り替わり、ヘッダーのラベルも変わりますが、LCD のグリッドはそのエレメントのすべてのデータを表示し続けます。
ヘッダーには2つの特殊な状態もあります。パターンのメモリが不足した場合、数秒間赤色で Pattern full と表示されます。シーケンス対象にしていたエレメントが削除された場合は、空のレーンの代わりに、灰色で Element deleted と表示されます。
グリッド: マップ
LCD のグリッドは常にパターン全体を端から端まで描画します。半透明の枠が付いたボックスが、現在パッドサーフェス上にマッピングされている範囲を示します。水平方向は現在の時間位置を追跡し、キーボードの場合は縦方向にも縮小してサーフェス上のピッチ帯を示すため、指がどのオクターブにあるかがわかります。フェーダーとボタンにはピッチ軸がないため、そのボックスは全高にわたり、横方向にのみ移動します。
ノートは、縦位置が相対的なピッチを示す白いバーとして表示されます。ピッチ軸は、存在するノートに合わせて自動的にスケーリングされます。フェーダーのレーンは、記録された値の段状のラインとドットのカーブとして表示されます(2D フェーダーでは X 軸が白、Y 軸が赤です)。ボタンのパターンは、オンのステップを中央揃えのバーとして表示します。長いパターンでは、ステップと小節のグリッド線が自動的に細くなり、見やすさが保たれます。
右端の帯には、8個のパターンスロットすべてが表示されます。アクティブなスロットは番号付きの赤い正方形で、それ以外は灰色のドットです。パターンが再生されている間は白い線が動いてプレイヘッドを示し、停止すると消えます。このウィンドウのボックスとスロットの帯は読み取り専用のフィードバックであり、パターンの切り替えはサーフェスの Launcher から行います。
フッター: Division と Length
フッターには3つの項目があります。左側にクオンタイズの division、中央に Layout のライブサムネイル、右側にパターンの length です。division と length はどちらも選択可能で、ハイライトしてクリックすると編集モードに入り、エンコーダーを回して値を変更します。
| コントロール | 値 | デフォルト |
|---|---|---|
| クオンタイズ division | Off、1/16、1/12、1/8、1/6、1/4、1/3、3/8、1/2、3/4、1、5/4、2、3、4 | 1/4 |
| パターン length | 1から256ステップ、エンコーダー1クリックにつき1ステップ | 16ステップ |
Length を編集している間、Plus で長さが2倍に、Minus で半分になります(1 から 256 ステップの範囲内)。編集を終えるとオクターブスクロールに戻ります。
中央のサムネイルは、Layout の小さなライブ映像です。シーケンス対象のエレメントがハイライトされ、各エレメントはそのステップがトリガーされるたびに点滅するため、どのトラックが鳴っているかを確認できます。
この画面でのエンコーダーと Return
- エンコーダーをクリック すると、ハイライトされているコントロール(レーン、division、または length)の編集を切り替えます。
- Return は、編集中であればそれを終了し、そうでなければ直前のシーケンサーの編集を取り消します。
パターンの切り替え
各 Layout には8個の独立したパターンスロットがあり、それぞれ固有の length、クオンタイズ division、ノートを持ちます。Launcher ゾーンのパッド(一番上のパッドがパターン1)をタップすると切り替わります。パッドはタッチダウンにのみ反応します。切り替わり方は、Sequencer Settings で設定する Switch Mode によって決まります。
- Wait: 新しいパターンはキューに入り、現在のループが終わったときに切り替わります。切り替え待ちの Launcher パッドは、切り替わるまでサーフェス上で点滅します。
- Jump: 新しいパターンは即座に切り替わり、小節内の同じ位置から続きます。
- Restart: 新しいパターンは即座に切り替わり、最初のステップから再スタートします。
Sequencer Settings
シーケンサー画面が有効な間に Settings を押すと Sequencer Settings が開きます。もう一度 Settings を押すと元の画面に戻り、Return を押すとデフォルトの画面に抜けます。エンコーダーを回して項目間を移動し、クリックして実行します。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| Clear Pattern | アクティブなパターンのみから、すべてのステップデータを削除します。メッセージで確認したのち、シーケンサーに戻ります。 |
| Clear Element | フォーカスされているエレメントのすべてのパターンから、ステップデータを削除します。メッセージで確認したのち、シーケンサーに戻ります。 |
| Switch Mode | 上記の Wait、Jump、または Restart です。 |
| Copy Pattern | アクティブなパターンを別のスロットにコピーします。画面から Launcher のパターンパッドをタップするよう求められ、コピー先をタップするとコピーが実行されます。Launcher のパッドは、どのスロットが空でどのスロットにすでにノートがあるかを示します。コピー先にすでにノートがある場合、またはコピー元がコピー先より長い場合は、確認画面で Replace、Extend、Trim、Cancel のいずれかを選べます。コピー元のパッドをタップすると別のパターンを選ぶよう求められ、Return を押すと何も表示せずキャンセルします。 |
| Copy Element | Copy Pattern と同様ですが、フォーカスされているエレメントのノートのみを、コピー先パターンの同じエレメントにコピーします。そのエレメントにコピーする内容がない場合は、メッセージで拒否されます。 |
| Bounce Loop | この Layout で Looper が録音したループを、現在のパターンにシーケンサーのノートとして変換してそのパターンの内容を置き換え、ループをクリアします。そのパターンにすでにノートがある場合は、パターン名とまだ空いているパターンの一覧を示す確認が Bounce と Cancel とともに表示されます。キャンセルすると何も変更されません。パターン名を示すメッセージで確認されます。バウンスするループがない場合(No loop to bounce)、またはループが大きすぎてパターンに収まらない場合(Loop too big to bounce)は、メッセージで拒否されます。クロックが動いているかどうかにかかわらず動作します。ループをバウンスする方法はこの行だけです。 |
| Reset Pattern Settings | アクティブなパターンの length、クオンタイズグリッド、再生スタイルをデフォルトに戻します。ノートは保持されます。パターンにデフォルトの length を超えるノートがある場合は、それらのノートは保存されたままだが再生されなくなる旨の確認が表示されます。 |
| Follow Playhead | プレイヘッドが常に画面内に収まるようグリッドを自動スクロールします。デフォルトはオフです。 |
| Swap Sides | Live と Launcher のゾーンを左右入れ替えます。グリッドは中央のままです。これはプロジェクトの一部ではなく、デバイス全体の設定です。 |
コピー先の指定を待っている間に Layout を切り替えると、メッセージが表示されてコピーはキャンセルされます。
バウンスは、記録したジェスチャーを実際の Layout エレメントを通して再生し直すため、そのエレメントの設定や MIDI エフェクトが結果のノートに焼き込まれ、有効になっているジェスチャーレーンも保持されます。
自動保存
パターンの内容を変更する編集(ノートの描画や録音、パターンまたはエレメントの消去、パターンへのコピー、ループのバウンス、パターン設定のリセットなど)は、プロジェクトの他の部分とともに自動的に保存されます。保存が完了すると簡単な保存インジケーターが表示されるため、シーケンサーの内容を手動で保存する必要はありません。
クロック
シーケンサーは、Looper と同じプロジェクトクロックで動作します。プロジェクトのクロックソースは、INT(内部)、USB-dev、MIDI、USB-host のいずれかです。内部クロックのときは、シーケンサーはプロジェクトのテンポで再生されます。プロジェクトが外部クロックに同期している場合は、そのクロックに追従して Start、Stop、Continue を尊重し、Start または Continue が届くまでは再生を開始しません。
CV出力
Erae 2 は背面パネルに 24 系統の CV 出力チャンネル を備えています。これらの出力はピッチ電圧、ゲート信号、または連続的なコントロール電圧を伝送でき、Erae 2 を MIDI 機能と並ぶモジュラー用インターフェースにしています。

ハードウェア概要
24 系統の出力は 12 個の TRS ミニジャックにあり、各ジャックが 2 系統の出力を伝送します。ジャック n のチップが出力 n、リングが出力 n + 12 です。1 系統の出力にはジャックを直接使用し、両方を使うには TRS スプリッターケーブルを使用します。
- 出力レンジ:
-5 V~+8 V - ピッチ規格: 1 V/オクターブ
- ゲートレベル: オフで
0 V、オンで5 V
ジャック 11 と 12 は Pedal A と Pedal B の入力も兼ねているため、出力 11、12、23、24 はペダルと共有されます。
警告: CV 出力は低電力モードでは無効になります。CV 出力を使用するには、付属の電源アダプターから Erae 2 に給電してください(はじめにを参照)。
出力モード
各 CV 出力は 1 種類の信号を伝送し、エレメント設定で設定します。
Pitch(1 V/oct): 出力は 1 V/オクターブ規格に従い、MIDI ノート 0 が -3 V です。中央 C(MIDI ノート 60、C3)は 2 V を出力し、半音ごとに 1/12 V(約 83.3 mV)です。キーからの pitch bend も電圧に含まれます。MIDI ノートの全範囲が出力レンジに収まります。
Gate: ノートが押さえられていないとき出力は 0 V、ノートが押さえられている間は 5 V です。Gate Mode は Gate(ノートを押さえている間ずっとハイ)、Trig(各ノートの開始時に短いパルス、25~250 ms)、Retrig(Gate と同様ですが、新しいノートごとに短く下がるため、エンベロープが再スタートします)から選べます。オプションの Gate Delay(0~5 ms)でゲートを遅らせ、先にピッチを安定させることができます。
連続コントロール: 出力は、フェーダー位置、指の圧力、スライド位置などの値に比例した電圧を伝送します。デフォルトでは値が 0 V~5 V にマッピングされます。最小電圧と最大電圧は、出力レンジ内で設定できます。
ヒント: Gate 出力の次に Pitch 出力を置くと、古典的な Gate と V/oct のペアになり、モノフォニックのアナログシンセサイザーを駆動できます。
エレメントごとの CV 割り当て
CV 出力は、Erae Lab のエレメント設定の Control Voltage セクションで割り当てます。
- Enable: エレメントの CV をオンにします。
- Output: エレメントが使用する最初の CV 出力です。
- Num voice: キーボードで、同時に鳴らせる CV ボイスの数(ポリフォニー)です。
1~15。
各ボイスは、有効な信号ごとに 1 系統の出力を次の順序で使用します。Gate、1V / Oct、CV Velocity、CV Pressure、CV X abs、CV Y abs、CV X rel、CV Y rel。ボイスは順に続き、2 番目のボイスは 1 番目のボイスの最後の出力の次の出力から始まります。
たとえば、Gate と 1V / Oct を有効にし、Output を 1、Num voice を 4 にすると、出力 1 と 2 が 1 番目のボイスのゲートとピッチ、出力 3 と 4 が 2 番目のボイスというように、出力 8 まで続きます。ノートは演奏に応じて空いているボイスに割り当てられます。
ヒント: 4 ボイスのパッチでは、Gate と 1V / Oct を有効にして Num voice を
4に設定し、4 系統のピッチ出力を 4 台の VCO に、4 系統のゲート出力を 4 台のエンベロープジェネレーターに接続します。
ボイスごとの追加 CV 出力
中核となる Gate と Pitch のペアに加えて、キーボードの各ボイスは表現を CV として出力できます。有効にしたストリームごとに、ボイスあたり 1 系統の出力を追加で使用します。
| 出力 | 説明 |
|---|---|
| CV Velocity | ノートの打鍵ベロシティ(デフォルトは 0 V~5 V) |
| CV Pressure | 連続的な指の圧力(デフォルトは 0 V~5 V) |
| CV X abs | キー内における指の水平位置(デフォルトは 0 V~5 V) |
| CV Y abs | キー内における指の垂直位置(デフォルトは 0 V~5 V) |
| CV X rel | 指が着地した位置からの水平方向の動き。初期値から始まります(デフォルトは 2.5 V) |
| CV Y rel | 指が着地した位置からの垂直方向の動き。初期値から始まります(デフォルトは 2.5 V) |
8 種類の信号をすべて有効にすると 1 ボイスで 8 系統の出力を使用するため、24 系統の出力に収まるのはそのようなボイス最大 3 つまでです。Layout のすべてのエレメントにわたって割り当てを計画してください。出力が重なると Erae Lab が警告しますが、重なりを防ぐことはしません。
その他のエレメントでは、次の CV 出力を利用できます。
- Fader 1D: Pressure と Y abs。
- Fader 2D: Pressure、X abs、Y abs。
- Button(Note): Gate と 1V / Oct。
- Button(Control Voltage): オン電圧とオフ電圧を持つ 1 系統の出力。
- ペダル: ペダルタイプに応じて、ゲート、ベロシティ、または連続出力。
ヒント: CV Pressure を使って VCA を駆動すれば、ノート単位のダイナミクスをモジュラー領域内で完結させられます。CV X rel でビブラートの深さを制御しましょう。
Eurorack クイックスタート
最初のボイスのセットアップ(Pitch + Gate)
- Erae Lab で Keygrid エレメントを選択し、Control Voltage を有効にします。Gate と 1V / Oct をオンにし、Num voice を
1に設定します。 - Output を
1に設定します。出力 1 がゲート、出力 2 がピッチを伝送します。 - 出力 1 をエンベロープジェネレーターの Gate 入力に接続します。
- 出力 2 を VCO の V/oct 入力に接続します。
- ノートを弾きます。VCO は 1 V/オクターブでピッチを追従し、エンベロープは各ノートで発火します。
出力 1 と 2 は、ジャック 1 と 2(チップ)にあります。スプリッターケーブルを使うと、ジャック 1 のリングで出力 13 も利用できます。
USB Host MIDI から Eurorack へ
USB MIDI to CV モジュール(例: Expert Sleepers FH-2 や Intellijel uMIDI)を Erae 2 の Synth(USB Host)ポートに接続し、エレメントを USB Host にルーティングします。モジュールが Erae 2 から MIDI を受信して CV に変換するよう設定します。この経路は、より高いポリフォニーのために Erae 2 のネイティブ CV 出力を補完します。
24 ppqn での CV クロック
- Settings > CV Clock を開きます。
- CV Clock をオンにします。
- Beat Division を
24 ppqnに設定します。 - Clock Output を未使用の出力(例: 出力 3)に設定します。
- 出力 3 を、クロック駆動モジュールまたはクロックディバイダーのクロック入力に接続します。
- 次の出力(この例では 4)である Reset Output を、モジュールのリセット入力に接続します。
推奨される Eurorack モジュール構成
| 用途 | 推奨モジュール |
|---|---|
| MIDI から CV への変換(マルチボイス) | Expert Sleepers FH-2 |
| MIDI から CV への変換(シングルボイス、シンプル) | Intellijel uMIDI |
| 高ポリフォニーの V/oct + Gate | Mutable Instruments Yarns |
| MIDI ブリッジなしの Erae 2 直接 CV | ネイティブ CV 出力(出力 1~24) |
キャリブレーション
CV 出力は Embodme にて工場出荷時にキャリブレーションされています。ピッチトラッキングの誤差が見られる場合は、キャリブレーションを再実行できます。
- すべての CV ジャックとペダルを抜きます。
- 付属の電源アダプターから Erae 2 に給電します。
- Settings で Run CV calib を選択します。
- キャリブレーションには数分かかり、完了すると Erae 2 は自動的に再起動します。
キャリブレーション後は、Settings の CV Gain (cent/oct) でピッチのスケーリングを微調整できます。
ヒント: 最も正確な結果を得るには、デバイスを数分間使用して通常の動作温度になった状態でキャリブレーションを実行してください。
CV クロック出力
CV クロック出力は、プロジェクトのテンポに同期したクロックパルスを CV 出力の 1 つに送信します。これはプロジェクトレベルの設定であり、特定のエレメントではなく、すべての Layout に適用されます。
CV クロック設定へのアクセス
フロントパネルの Settings ボタンを押し、CV Clock を選択します。CV CLOCK 画面が開きます。
CV クロックのパラメーター
CV Clock: クロック出力のオン/オフスイッチです。デフォルトではオフです。オンのとき、クロック出力とリセット出力はクロック専用に予約されます。
Beat Division: プロジェクトのテンポを基準としたパルスレートです。利用できる値:
| 値 | 説明 |
|---|---|
1 ppqn | 4 分音符ごとに 1 パルス(1 拍あたり 1 クロック) |
2 ppqn | 4 分音符ごとに 2 パルス |
4 ppqn | 4 分音符ごとに 4 パルス(16 分音符ごとに 1 つ)。デフォルト |
8 ppqn | 4 分音符ごとに 8 パルス |
24 ppqn | 標準の MIDI クロックレート(4 分音符ごとに 24) |
48 ppqn | 高分解能クロック、4 分音符ごとに 48 |
24 ppqn は標準の MIDI クロックレートです。16 分音符のトリガーには 4 ppqn を、拍単位のトリガーには 1 ppqn を使用してください。
ヒント: 多くの Eurorack モジュールは
24 ppqnまたは48 ppqnのクロックを想定しています。Erae 2 の CV クロック出力をモジュールのクロック入力に直接接続してください。クロックディバイダーモジュールは不要です。
Clock Output: クロックパルスを伝送する CV 出力です。範囲:1~23。
Reset Output: 読み取り専用で、常に Clock Output の次の出力です。モジュールをパターンの開始位置に揃えるためのリセットパルスを送信します。無効化したり、個別に割り当てたりすることはできません。
ヒント: Clock をモジュールのクロック入力に、Reset をそのリセット入力に接続してください。Erae 2 は両者を内部パターンの開始位置に揃え続けます。
ヒント: CV クロックは、どの Layout がアクティブであるかに関係なく、プロジェクトのクロックが動作している間は動作し続けます。これにより、モジュラーのクロックを中断することなく、演奏の途中で Layout を切り替えられます。
第11章: LCDインターフェース
Erae 2 は 280 × 240 px のカラー LCD を搭載しています。すべての画面は、ロータリーエンコーダーとそのプッシュスイッチ、そして第12章で説明するパネルスイッチを組み合わせて操作します。電源を入れると、Home 画面が表示される前に LCD にファームウェアのバージョンが短時間表示されます。
11.1 エンコーダーによるナビゲーションモデル
| 操作 | 動作 |
|---|---|
| 回す | 画面上の項目間でフォーカスのハイライトを移動する |
| 短押し | 選択の確定、サブ画面を開く、またはスイッチの切り替え |
値の行(数値や、スケール、レート、スタイルなどのリスト)では、短押しで編集モードに入り、回すと値が変わるようになります。もう一度短押しすると確定して編集モードを抜けます。
ヒント: 画面を離れるには Return を押します。Settings のサブ画面(Pedal、Routing、CV Clock、Velocity Curve、Save、Load)からは Settings に戻り、Settings、Mapping、Scale、Arpeggiator、Custom Scales からは Home 画面に戻ります。
11.2 Home 画面

Home 画面は LCD のデフォルト状態です。アクティブな Layout の Looper を表示します。
- Looper サークル:ループ内の再生位置を示す円形のアークです。中央の数字は Looper 番号で、アクティブな Layout の番号です(各 Layout は独自の Looper を持ちます)。その Looper がミュートされると、アークの色が変わります。
- Length:ステップ(16 分音符)単位でのループの長さで、
1~256です。 - Quantize Grid:Looper のクオンタイズグリッドです(
Off、1/16、1/12、1/8など)。 - Tempo:BPM 単位のプロジェクトのテンポで、外部クロックのジッターを抑えるために平均化されています。ここで Tempo を編集できるのは、Clock source が
INTの場合のみです。
エンコーダーを回して Length、Quantize Grid、Tempo のいずれかをハイライトし、押してハイライトした値を編集します。Length の編集中は、Plus で 2 倍に、Minus で半分になります。Tempo の編集中は、Plus でテンポが 2 倍に、Minus で半分になります。
Home 画面で Return を押すと、最後に録音した Looper のレイヤーが削除されます。
Layout は N1~N8 のパネルスイッチで切り替えます。LCD に Layout セレクター画面はありません。
デバイスがプロジェクトを自動保存するたびに、SD card のアイコンが付いた小さなオレンジ色のバッジが左上隅にフェードイン、フェードアウトします。
11.3 Settings メニュー

Settings スイッチを押すと、縦にスクロールするリスト形式の Settings メニューが開きます。もう一度 Settings を押すか Return を押すと、Home 画面に戻ります。回して行をハイライトし、短押しで実行します。行は次の順に並んでいます。
プロジェクト: Save(現在のプロジェクト名を表示)、Save As、Load。
グローバル: Brightness(5%~100%)、Sensitivity(リスト)。
プロジェクト設定: Tempo(1~999 BPM)、Clock source(INT、USB-dev、MIDI、USB-host)、Metronome(スイッチ)、CC on layout change(スイッチ)。
サブ画面: Velocity Curve、Pedal A、Pedal B、Custom Scales、Routing、CV Clock。
バックアップとファクトリー: Save Backup Project、Load Backup Project、Load Factory Project。
キャリブレーションとシステム: エンコーダーのキャリブレーション状態(読み取り専用)、CV のキャリブレーション状態(読み取り専用)、CV Gain (cent/oct)(-50~+50)、Run CV calib、MIDI 2.0: ON/OFF、Format SD Card & Reboot。
SD card がマウントされていないとき、Save、Save As、Load はグレーアウトされます。デモモードではタイトルが DEMO MODE になり、リストは Reset Demo、Brightness、Sensitivity、Tempo、Clock source、Metronome に絞られます。
各設定については第15章で説明します。
11.4 アルペジエーター設定画面

キーボードエレメントを選択してから Arp を押すと、そのエレメントのアルペジエーターのオン/オフが切り替わり、この画面が開きます。アルペジエーターのオン/オフを切り替えずに画面を開くには、Settings を押しながら Arp を押してください。
| パラメーター | 種類 | 値 |
|---|---|---|
| Rate | リスト | 1/32、1/16、1/8、1/4、1/2、1/1、Pressure |
| Style | リスト | Up、Down、UpDown、UpAndDown、Random |
| Octave | 数値 | 0~8 |
| Pressure | 数値 | 0%~100%、10 刻み(指の圧力からベロシティへ) |
| Quantize | スイッチ | アルペジエーターをプロジェクトクロックにロックする |
変更は即座に反映されます。各パラメーターの動作については第8章を参照してください。
11.5 スケール / キーセレクター

スケール画面では、1 つのキーボードエレメントのスケールを編集します。Scale を長押しすると、フォーカスされているエレメント以外がすべて暗くなり、エレメントにタッチすると演奏されずにそのエレメントが選択されます。Scale を離すと、選択したエレメントの画面が開きます。もう一度 Scale を押すと閉じます。
タイトル行にはSCALEのみが表示されます。その下に次の項目があります。
- スケールリスト(全幅):ファクトリースケール。キーボードがカスタムスケールを使用できる場合は、その後にカスタムスケールと NEW SCALE の項目が続きます。選択してから、エンコーダーを回してスクロールします。
- ROOT と OCTAVE の値:ルート音は
C~B、オクターブは-2~8。 - GLOBAL と OFFSCALE のスイッチ(Keygrid):OFFSCALE は、スケール外の半音を表示または非表示にします。GLOBAL がオンのとき、キーボードはプロジェクトのグローバルスケールに従います。GLOBAL がオンになっているいずれかのキーボードでスケールを変更すると、それらすべてのスケールが変わります。ルート音とオクターブは常にエレメントごとです。
エンコーダーを回すと、ハイライトがこの順(スケール、ルート、オクターブ、GLOBAL、OFFSCALE)に移動します。値をクリックして編集し、回して変更し、もう一度クリックして確定します。スイッチはクリックで切り替えます。
エレメント固有の動作:
- Iso Keyboard:すべてのコントロールを利用できます。カスタムスケールは、キーボードで MPE が有効な場合にのみリストに表示されます。
- Chroma Keyboard:スケールリスト、ROOT、OCTAVE のみです。スケールはキーの配色を変更し、クロマチックレイアウトはそのままです。OFFSCALE と GLOBAL のコントロールはありません。
- Drumpad:ROOT と OCTAVE のリストが横に並び、GLOBAL スイッチがあります。スケールリストはありません。
NEW SCALE を選択してエンコーダーを押すと、カスタムスケールエディターが開きます(11.16を参照)。
ヒント: ROOT と OCTAVE の値を使えば、Erae Lab で Layout を編集することなく、Iso Keyboard を素早くトランスポーズできます。
11.6 Info 画面(ステータスオーバーレイ)
状態を伝えるために自動的に表示されるメッセージ画面です。Project Saved は 2 秒後に消えます。その他のメッセージは、いずれかのパネルスイッチまたはエンコーダーを押すまで表示されたままです。メッセージは次のとおりです。
| LCD メッセージ | 意味 |
|---|---|
Please insert microSD card and reboot | 起動時に使用可能な SD card が見つかりませんでした |
Project Saved | バックアップスロットへの保存が完了しました |
Low Power (Low brightness, CV, MIDI B, Metronome disabled) | 電源アダプターの電力がすべての機能の動作に足りません |
SD Read/Write error | SD card 自体に障害が発生しました |
Project corrupted (Loaded factory default) | プロジェクトを読み取れなかったため、代わりにファクトリープロジェクトが読み込まれました |
Project read failed (File may be corrupted) | プロジェクトファイルを読み取れませんでした |
Project save failed (Please try again) | 保存が完了しませんでした |
Project file not found | 要求されたプロジェクトが SD card にありません |
Legacy project Please connect ERAE Lab | 古いファームウェアのプロジェクトが見つかりました。Erae Lab がそれらを変換します。Erae Lab が変換したプロジェクトの送信を開始すると、メッセージは自動的に閉じます |
SD card に読み取り可能なファイルシステムがない場合、確認画面に No filesystem found Format SD card?(ファイルシステムが見つかりません。SD card をフォーマットしますか?)と表示されます。Yes を選ぶと、カードがフォーマットされて Erae が再起動します。
11.7 ルーティング画面

Settings -> Routing から到達します。受信した MIDI をあるポートから別のポートへ転送する、オン/オフスイッチのリストです。
MIDI -> USB Host、USB Device、MIDI A、MIDI B USB Device -> USB Host、MIDI A、MIDI B USB Host -> USB Device、MIDI A、MIDI B
スイッチを短押しすると切り替わります。ルーティングはプロジェクトとともに保存されます。
ヒント: MIDI -> USB Device を有効にすると、追加のソフトウェアなしで、Erae 2 をハードウェアシンセと DAW の間の MIDI マージャーとして機能させることができます。
11.9 CV クロック画面

Settings -> CV Clock から到達します。
| パラメーター | 種類 | 説明 |
|---|---|---|
| CV Clock | スイッチ | CV クロック出力をオンまたはオフにする |
| Beat Division | リスト | 1 ppqn、2 ppqn、4 ppqn、8 ppqn、24 ppqn、48 ppqn |
| Clock Output | 数値 | クロックパルスを伝送する CV 出力(1~23) |
| Reset Output | 読み取り専用 | 常に Clock Output の次の出力(2~24) |
ヒント: 標準的な 24 ppqn のクロックを想定している Eurorack モジュールをクロック駆動するには、Beat Division を
24 ppqnに設定してください。
11.10 ペダル入力の設定

Settings -> Pedal A または Pedal B から到達します。画面のタイトルは PEDAL A または PEDAL B です。
Global Enable(スイッチ)は常に表示されます。オンのとき、Type でペダルのモードを選択します:Disabled、Switch、Expressive、Sustain、Kick。その他の行はタイプに応じて表示されます。
- Switch:Out Routing、Latched、Channel、Message(
Note、CC、PC、Tap Tempo)、続いてそのメッセージのノート、CC のオン値とオフ値、またはプログラムのオン値とオフ値、そして CV 出力とオン電圧・オフ電圧を持つ CV Enable。 - Expressive:Out Routing、Calibrate、Channel、CC Type(
CC、RPN、NRPN、CC14bit)、CC Number、Invert、CV Enable。 - Sustain:Mode(
BinaryまたはContinuous)。Binary では Out Routing、Latched、Channel、CC Type、CC Number、On Value、Off Value、CV Enable が表示されます。Continuous では Out Routing、Calibrate、Channel、CC Type、CC Number、Invert、CV Enable が表示されます。 - Kick:Out Routing、Calibrate、Channel、Note、Velocity Sens、Note Duration(
25ms、50ms、100ms、200ms)、Impact Thresh、CV Gate(ゲート出力とオン電圧・オフ電圧)、CV Velocity(ベロシティ出力と最小電圧・最大電圧)。
Out Routing はペダルの Element Routing 画面を開きます(11.12を参照)。Calibrate はキャリブレーションウィザードを開きます。
11.10.1 SD card フォーマット確認ダイアログ
Settings メニューで Format SD Card & Reboot を選択すると、確認画面に Format SD card? (Erae will reboot) と表示されます。
- Yes:SD card をフォーマットし、デバイスを再起動します。
- No:キャンセルして Settings メニューに戻ります。
MIDI 2.0 の行でも、Erae を再起動する前に同じ種類の確認が表示されます。
11.10.2 ペダル入力キャリブレーションウィザード

ペダル画面の Calibrate から到達するステップ式のウィザードです。
- Expressive と Sustain Continuous: Welcome、次に Capture Min(ペダルを完全に離した状態、かかと側)、次に Capture Max(ペダルを完全に踏み込んだ状態、つま先側)。範囲が小さすぎる場合、ウィザードは失敗を報告し、Retry を表示します。
- Kick: Welcome、次にペダルを静止させた状態で Capture、次に 3 回以上の軽いタップ、次に 3 回以上の強いキック。強いキックが軽いタップより明らかに強くない場合、ウィザードは失敗を報告し、Retry を表示します。
キャリブレーションが完了すると、結果はデバイスに保存されます。
11.11 ベロシティカーブエディター

Settings -> Velocity Curve から到達します。指の圧力が MIDI ベロシティにどのようにマッピングされるかを、ライブのカーブグラフで示します。画面左端には4つの数値ボタンが並んでいますが、ラベルはなく数値のみが表示されるため、上から下への順序を覚えておいてください。
| 位置 | パラメーター | 説明 |
|---|---|---|
| 1(上) | Threshold | ベロシティが上昇し始めるまでにどれだけの接触が必要か |
| 2 | Drive | カーブを曲げます。50 を超えると軽いタッチでも高いベロシティに到達し、50 未満だとより強く押す必要があります |
| 3 | Compand | ダイナミックレンジの中央部を拡張または圧縮する(50 が中立) |
| 4 | Range | 全体的な感度。値が高いほど、少ない圧力で最大ベロシティに到達します。ベロシティの上限ではありません |
エンコーダーを回すと、4つの値と Reset 矢印の間でハイライトが移動します。クリックすると編集モードに入り、以降エンコーダーを1クリックするごとに値が5ずつ増減します(値の範囲は0から95)。Reset 矢印を選ぶと、ファクトリーデフォルト(0、50、50、70)に戻ります。パラメーターを変更すると、グラフはリアルタイムで再描画されます。ただし横軸は見やすさのために拡大表示されているため、絶対的な圧力の値としては読み取らないでください。Return を押すと Settings に戻ります。
ヒント: Threshold を高く、Range を低く設定すると、サーフェスがより伝統的なキーボードのような感触になります。ノートが認識される前に意図的な圧力が必要になり、高いベロシティを出すにはより強い押し込みが必要になります。
11.11b シーケンサー画面
ステップシーケンサーが有効な間、LCD にはシーケンサー画面(レーンヘッダー、パターン全体のマップ、Division/Length のフッター)が表示され、Settings スイッチはグローバルの Settings ではなく Sequencer Settings メニューを開きます。この2つの画面については ステップシーケンサー の章で説明します。
11.12 Element Routing 画面

OUTPUT ROUTING 画面では、フォーカスされているエレメントまたはペダルからのデータを、どの MIDI 出力が受け取るかを選択します。Mapping 画面またはペダル画面の Out Routing から到達します。
USB Device Out、MIDI Out A、MIDI Out B、USB Host Out:任意の組み合わせを同時にオンにできます。変更は即座に適用されます。
11.13 Mapping 画面

Mapping 画面では、1 つのエレメントの MIDI パラメーターと CV パラメーターを編集します。Mapping を長押しすると、フォーカスされているエレメント以外がすべて暗くなり、エレメントにタッチすると演奏されずにそのエレメントが選択されます。Mapping を離すと、選択したエレメントの画面が開きます。もう一度 Mapping を押すと閉じます。パラメーターはエレメントのタイプによって異なります。
- Button:ボタンのタイプ(ノート、コントロールチェンジ、プログラムチェンジ、タップテンポ、CV)、チャンネル、ノート、ラッチ、オプションのバンク付きの CC 値とプログラム値、CV 出力の設定。
- Fader 1D / Fader 2D:各軸の CC、デフォルト値、センター値、最小値と最大値(2D では X 軸が追加されます)、オプションのプレッシャー CC、CV 出力。
- Key:X と Y の絶対 CC と相対 CC、pitch bend レンジ、プレッシャーの設定、CV 出力。
- Keyboard:チャンネル、MPE、pitch bend レンジ、グリッサンド、スライド(CC74)、プレッシャー、X と Y の CC、ラインオフセット、CV セクション(ピッチ、ゲート、オプションの表現出力)。
すべてのエレメントタイプで、転送グループも表示されます。下部にある Out Routing ボタンは、そのエレメントの Element Routing 画面を開きます。
11.15 Save / Save As / Load 画面

Erae は作業内容を自動的に保存します。何かを変更するとすぐに、現在のプロジェクトが SD card に書き込まれます(左上隅に SD バッジが表示されます)。Settings のプロジェクト項目では、それ以外のプロジェクトのライフサイクルを操作できます。
- Save:現在のプロジェクトを SD card 上のエントリに書き込みます。プロジェクトにまだ SD エントリがない場合(バックアッププロジェクトやファクトリープロジェクト)は、代わりに Save As が開きます。
- Save As:
SAVE ASリストを開きます。+ CREATE NEW の後に SD card 上のプロジェクトが続き、現在のプロジェクトには*が付きます。項目を選んでプロジェクトに名前を付けます。演奏サーフェス上に文字キーボードが表示され、選んだ名前があらかじめ入力されています。サーフェス上で入力し、エンコーダーを逆方向に回すと 1 文字削除、順方向に回すとスペースを追加します。エンコーダーを押すと確定し、Return を押すとキャンセルします。 - Load:
LOAD PROJECTリストを開きます。プロジェクトを短押しすると読み込まれ、現在のプロジェクトを置き換えます。 - Save Backup Project:現在のプロジェクトを内部のバックアップスロットに書き込みます。
Project Savedで確認できます。 - Load Backup Project:バックアップスロットを読み込みます。SD card がマウントされている場合は、
Backup、Backup_2のように SD card にも保存されます。 - Load Factory Project:保存するまで、ファクトリープロジェクトを SD エントリのない一時的なプロジェクトとして読み込みます。
バックアッププロジェクトとファクトリープロジェクトは、保存するまで SD エントリを持ちません。そのため、Save または Save As を使用するまで、自動保存も Erae Lab との同期も行われません。
ヒント: ファクトリープロジェクトやバックアップを読み込む前に、演奏していたプロジェクトに SD エントリがあること(Save の横にその名前が表示されていること)を確認してください。そうすれば、そのプロジェクトはすでにカードに安全に保存されています。
11.16 カスタムスケール画面

Settings -> Custom Scales では、カスタムスケールの一覧に続いて、+ Create scale(空きがある場合)、Save scales、Load scales が表示されます。スケールを選択して編集するか、+ Create scale を選んで新しいスケールを作成します。
エディター(NEW SCALE または EDIT SCALE)には、上から次の行が並びます。
- Name:文字キーボードを開きます。
- Octave ratio:スケールが繰り返される音程です(
2.00が 1 オクターブ)。 - Divisions:任意の比率の場合は
Free、またはオクターブ比の等分割(たとえば12 ED)。変更は、クリックして編集を終えたときに反映されます。 - Root:
SemitoneまたはFrequency。これで次の行が決まります。こちらも、クリックして編集を終えたときに反映されます。 - Root Offset(エレメントのルート音からの半音オフセット)または Root Freq(Hz 単位の絶対周波数)。
- DEGREES, CENTS ABOVE ROOT のセクション。度数ごとに 1 行あり、それぞれルートより上のピッチをセント単位で表示します。
- + Add degree(等分割スケールでは非表示)、Load Template(Just Intonation Major、Pythagorean、Bohlen-Pierce などの内蔵チューニング)、Delete(キーボードがそのスケールを使用している間は
In useと表示され、無効になります)。
度数をクリックすると、そのページが開きます。Ratio、Semitone、Cents(半音の範囲内で 0~99)、Delete degree があります。等分割スケールでは、度数を編集するとフリースケールになります。Return を押すと、その度数の行をハイライトした状態でエディターに戻ります。
スケールは、編集をやめてから約 2 秒後に自動的に保存され、エディターを離れるときはすぐに保存されます。
カスタムスケールは、MPE を有効にした Iso Keyboard にのみ割り当てられます。Scala ファイルのインポートを含め、Erae Lab でのカスタムスケールの作成と管理については、Erae Lab マニュアルのカスタムスケールの章で説明しています。
第12章: スイッチとエンコーダー
Erae 2 では、RGB LED インジケーター付きの 18 個のパネルスイッチと、プッシュスイッチ付きのロータリーエンコーダーによって、直接的な物理操作が可能です。これらはすべて LCD の周囲に配置されています。これらのコントロールを使えば、演奏面に触れることなく、Layout の切り替え、Looper やシーケンサーの操作、LCD メニューの操作を行えます。
パネルスイッチ
パネルには、それぞれ LED を備えた 18 個のスイッチがあります。番号付きスイッチが 8 個、ファンクションスイッチが 10 個です。
番号付きスイッチ(N1〜N8)
N1 から N8 までのラベルが付いた 8 個のスイッチで、現在のプロジェクトの 8 つの Layout を選択します。押すと、演奏面全体がその Layout に切り替わります。各 Layout には独自の Looper もあり、番号付きスイッチは他のスイッチとの組み合わせで Looper のコントロールとしても機能します(スイッチの組み合わせを参照)。
ヒント: よく切り替える Layout 同士を隣り合わせに配置しておきましょう。親指を 1 回動かすだけで演奏面全体を切り替えられます。
ファンクションスイッチ
| スイッチ | 機能 |
|---|---|
| Play/Rec | 内部クロックでクロックが停止しているときは、クロックを開始します。それ以外のときは、Looper の録音待機状態を切り替えます(シーケンサーモードでは、シーケンサーへの録音) |
| Stop | クロックと再生を停止します |
| Plus | 選択中のエレメントを 1 オクターブ上げます。Home 画面では、編集中のループの長さまたはテンポを 2 倍にします |
| Minus | 選択中のエレメントを 1 オクターブ下げます。Home 画面では、編集中のループの長さまたはテンポを半分にします |
| Scale | 長押ししてエレメントにタッチすると選択でき、離すとそのエレメントのスケール画面が開きます |
| Sequencer | ステップシーケンサーに入る、または抜けます。シーケンサーショートカットのホールド修飾キーとしても機能します(第9章を参照) |
| Mapping | 長押ししてエレメントにタッチすると選択でき、離すとそのエレメントの Mapping 画面が開きます |
| Arp | 選択中のキーボードのアルペジエーターのオン/オフを切り替え、アルペジエーター画面を開きます |
| Settings | Settings メニューを開く、または閉じます |
| Return | 現在の画面を離れます。Home 画面では、最後に録音した Looper のレイヤーを削除します |
Play/Rec と Stop は、LCD を Home 画面(またはシーケンサー画面)に戻す役割も持ちます。LivePad エレメント(Ableton Live のクリップコントロール)では、Plus と Minus でズームし、Arp で LivePad のモードを順に切り替えます。
エンコーダー
Erae 2 には、LCD の横に配置されたロータリーエンコーダーが 1 つ備わっています。これはメニューの操作と値の入力を行うための主要なコントロールです。
スクロール
エンコーダーを回すと、リスト項目の移動、値の変更、画面上の項目間の移動ができます。デテント 1 つにつきちょうど 1 ステップ移動し、エンコーダーは加速しません。
ヒント: テンポを大きく変更するには、Home 画面で Tempo を編集します。Plus で 2 倍に、Minus で半分にしてから、エンコーダーで微調整してください。
クリック
エンコーダーを押すと、ハイライトされている項目を確定します。サブ画面を開く、スイッチを切り替える、または値の編集モードに出入りします。
Return スイッチ
Return は現在の画面を離れます。Settings のサブ画面(Pedal、Routing、CV Clock、Velocity Curve、Save、Load)からは Settings メニューに戻ります。Settings メニュー、Mapping 画面、Scale 画面、Arpeggiator 画面からは、アクティブな Layout の Looper と現在のテンポを表示する Home 画面に戻ります。
シフトの組み合わせ
あるスイッチを押しながら別のスイッチを押すと、次の機能を呼び出せます。
| 組み合わせ | 動作 |
|---|---|
| Return + N1〜N8 | それらの Layout のループを消去します |
| Return(長押し)+ N1〜N8 | 確認後、それらの Layout のループと 8 つのシーケンサーパターンをすべて消去します |
| Play/Rec + N1〜N8 | その Layout の Looper のミュートを解除します |
| Stop + N1〜N8 | その Layout の Looper をミュートします |
| Settings + Arp | アルペジエーターのオン/オフを切り替えずに、アルペジエーター画面を開きます |
Sequencer スイッチには独自の組み合わせ(パターンの切り替え、タップテンポ、ズーム、トラックの消去)があり、第9章で説明しています。
第13章: LEDフィードバック
Erae 2のサーフェスは42×24のフルカラーRGB LEDグリッド(個別にアドレス指定可能な1,008ピクセル)で覆われており、Layout に命を吹き込みます。すべてのエレメントタイプは独自のビジュアル言語を持ち、タッチ操作には即座にフィードバックが返るため、サーフェスが反応していることを常に確認できます。
RGBカラーシステム
各LEDはチャンネルごと(赤・緑・青)に8ビットの色を表示します。ファームウェアはチャンネルごとのカラー補正を適用し、Erae Labで選んだ色がサーフェス上で自然かつ一貫して見えるようにします。また、長時間のセッション中にサーフェスが過熱しないよう、LED全体の強度を制限しています。
電源アダプターが十分な電力を供給できない場合、Erae 2は自動的にLEDの強度を下げ、Low Powerメッセージを表示します(トラブルシューティングを参照)。
ヒント: Erae Labで設定した色が、そのままハードウェアに表示されます。補正はファームウェアに組み込まれているため、何も調整する必要はありません。
明るさの調整
全体の明るさはSettings メニューのBrightnessで設定します。明るさを下げると、暗いスタジオで役立ち、消費電力も減ります。
エレメントごとのビジュアル表現
各エレメントタイプは異なるビジュアルスタイルを使用します。スタイルはErae Labで割り当てられ、プロジェクトに保存されます。

Key
キーエレメントは、その領域全体を覆う単色またはグラデーションを表示します。スケールに対応したキーボードでは、各キーがスケール度数に応じて色付けされるため、ルート音やスケール内の音がスケール外の音から際立ちます。
キーのスタイルのオプションは次のとおりです。
- Solid Color:キー領域全体を均一に塗りつぶします
- Linear Gradient:キーをまたいで色がある色相から別の色相へとフェードします
- Circular Gradient:キーの中心から外側に向かって色が放射状に広がります
- Rectangular Gradient:中心から端に向かって色がフェードします
- Edge Color:独自のボーダー色と対照的な塗りつぶしを使用します
Button
ボタンはSolid Color、Dual Intensity、Dual Color、Center Fillのいずれかのスタイルを使用して、オンとオフの状態を示します。Dual Intensityではオフ状態が色の暗いバージョンになり、Dual Colorではオフ状態に独自の色を使用します。ラッチ式ボタンは、押すたびに点灯状態を保持します。
Fader(1D および 2D)
Fader エレメントは、指の位置を追従する光のバーまたはアクティブ領域を表示します。塗りつぶしはフェーダーのCenter Valueから始まり、現在の値まで広がります。新しく作成したフェーダーのセンター値は0で、これは従来の最小値からの描画に一致します。センターを63に設定すると、センターディテントのビジュアル応答が作られます。
- Fader 1D:縦または横のバーがセンター値からタッチポイントへ向かって塗りつぶされます。センターが
0の場合は最下部または最小端から塗りつぶされます。センターが63の場合は中央からいずれかの方向に向かって塗りつぶされます。 - Fader 2D:十字線またはドットがエレメント領域内のX/Y位置をマークします。アクティブ領域はセンターポイントと現在の位置の間に描画され、センターディテント方式のXYレイアウトの基準として、薄い中央の十字線を表示し続けることができます。
API Zone
API Zone には組み込みのビジュアルスタイルがありません。各ピクセルの色は開発者APIを通じてソフトウェアから完全に制御されるため、完全にカスタムなビジュアル表現が可能です。
アニメーション
アニメーションは、ベースとなるエレメントスタイルの上にダイナミックなビジュアル効果を重ねます。Erae Labでエレメントごとに設定され、タッチイベントに応じて再生されます。

利用できるアニメーションのトリガーポイントは3つあります。
| トリガー | 発動するタイミング |
|---|---|
| Click | 指がサーフェスに最初に触れた直後 |
| Slide | 指がサーフェス上を移動している間、継続的に |
| Release | 指が離れたとき |
各アニメーションには、カラーモード(エレメント自身の色、または設定した色)、速度、色があります。ColorMorphには強度もあります。
FingerGlow
光のブルームが、動く指を追ってエレメント上を移動し、自然に消えていく短い発光の尾を残します。
ヒント: 対照的な色を使った速いクリックのFingerGlowは、演奏するキーにピアノのハンマーのような効果を与えます。控えめですが、ライブパフォーマンスで気づきやすいものです。
Ripple
光のリングがタッチポイントから外側に広がり、接触点から離れるにつれてフェードしていきます。Rippleは、パーカッションやリズムのエレメントに物理的なドラムパッドのような感覚を与えます。
Halo
接触点にグロウが現れ、タッチしている間そこにとどまります。指を追って尾を引くことはありません。Haloはキーをサステインする際に役立ち、押さえている各音の下に、動く効果ではなく持続的なグロウが欲しい場合に適しています。
ColorMorph
エレメントが設定された色に向かって遷移します。強度は色がどれだけ変化するかを制御し、速度は遷移時間を制御します。ColorMorphはClickトリガー、Releaseトリガー、またはその両方に割り当てられます。
ヒント: フェーダーエレメントにColorMorphを使い、Clickには暖色を、Releaseには寒色を設定すれば、アクティブなフェーダーがひと目で視覚的に区別できるようになります。
プレスフィードバック
キーボードのキーに触れると、LEDは次の2つの方法で即座に反応します。
-
強度のシフト:Erae Labの強度変化の設定に応じて、キーが明るくなるか暗くなります。正の値では指の下のキーが明るくなり、負の値では暗くなります。
-
アニメーションのトリガー:エレメントにクリックアニメーションが設定されている場合、同じ瞬間に発動します。
ヒント: プレスフィードバックはMIDI出力ではなくタッチ検出によって発動するため、エレメントのMIDI出力がすべてオフになっていても表示されます。
ステータスインジケーター
LCDとスイッチLEDは、メインサーフェスのグリッドには表示されない追加のステータス情報を伝えます。
自動保存インジケーター
Erae がプロジェクトを SD card に自動保存するたびに、SD card のアイコンが付いた小さなオレンジ色のバッジがLCDの左上隅にフェードイン、フェードアウトします。
プロジェクト保存の確認
Save Backup Projectでバックアップスロットに保存すると、LCDにProject Savedが2秒間表示されます。
クロックシンクパルス
外部MIDIクロックソース(USB-dev、MIDI、またはUSB-host)が選択されている場合、Home画面のテンポには受信したテンポが、ジッターを抑えるために平均化されて表示されます。
ヒント: テンポ表示が激しく変動する場合、受信しているMIDIクロックにジッターがある可能性があります。トラブルシューティングの間、テンポを安定させるにはClock sourceを
INTに切り替えてください。
スイッチLED
18個のパネルスイッチすべてにRGB LEDがあります。
- N1〜N8:アクティブな Layout は最大の明るさで白く点灯します。その他の Layout は柔らかく光り、ノートを演奏すると明るく脈動します。Looper がミュートされている Layout は赤く点灯します。
- Play/Rec:クロックの動作中は緑、録音中は赤、クロック停止中に録音待機状態のときは赤く脈動します。
- Plus / Minus:選択中のエレメントのオクターブを示します。中央のオクターブでは両方が点灯します。それより上ではPlusが、それより下ではMinusが、オクターブごとに変わる色で点灯します。
- Scale、Mapping、Sequencer、Settings:それぞれの画面が表示されている間は明るくなります。
- Arp:選択中のキーボードのアルペジエーターがオンの間、色付きで点灯します。
ヒント: スイッチLEDは全体の明るさに連動します。SettingsでBrightnessを下げると、サーフェスとスイッチパネルの両方が暗くなります。
第14章: Erae Lab への接続
Erae Lab は、Erae 2 プロジェクトの設計、編集、管理を行うためのコンパニオンデスクトップアプリケーションです。ハードウェアを Erae Lab に接続すると、Layout の編集、ファームウェアの更新、バックグラウンドでのプロジェクト同期が利用できるようになります。
USB 接続
USB ケーブルで Erae 2 をコンピューターに接続します。Erae Lab は MIDI ポートを使用しないため、Erae Lab を使うために MIDI ポートを設定する必要はなく、DAW は同時に MIDI ポートを使い続けることができます。
macOS でも Windows でも、ドライバーのインストールは不要です。Linux では、USB のアクセス許可が初めて必要になったときに Erae Lab が Fix Now 通知を表示します。クリックして管理者パスワードを入力してください。
自動検出
Erae Lab は数秒ごとに接続されたデバイスを探すため、Erae 2 は Erae Lab の起動前でも起動後でも接続できます。デバイスが見つかると、Erae Lab はそのファームウェアバージョンと状態を読み取り、デバイスに保存されたプロジェクトを Erae Lab のライブラリと比較します。接続が良好であれば、これは短時間で完了します。
ヒント: Erae Lab がデバイスにアクセスできない場合は、Rescan ボタン付きのメッセージが表示されます。ケーブルを確認し、デバイスが応答していないというメッセージの場合は Erae 2 の電源を入れ直してから、Rescan を押してください。
接続インジケーター
- Erae Lab:デバイスが接続されていると、トップバー右側の Erae ロゴが色付きで点灯し、接続されていないときはグレーアウトします。
- Erae Lab の通知:同期、ファームウェアアップデート、ファイル転送の間は進行状況のメッセージが表示されます。
- Erae 2 の LCD:プロジェクトの変更がカードに保存されるたびに、左上隅のオレンジ色の SD バッジがフェードインします。
ヒント: 特にファームウェアの更新中は、Erae Lab の進行状況メッセージが終わるまで待ってから接続を解除してください。
プロジェクト同期
Erae Lab と Erae 2 は、バックグラウンドで同期を保ちます。Erae Lab での Layout 編集は自動的に保存され、編集を終えるとすぐにデバイスに送信されます。デバイス上で行った変更(たとえば Scale 画面や Mapping 画面での変更)は SD card に保存され、Erae Lab に報告されます。編集のたびに手動でプッシュやプルを行う必要はありません。
まだ SD card のエントリがないプロジェクト(ファクトリープロジェクトや、SD card なしで読み込んだバックアップ)は、デバイス上で Save または Save As で保存するまで同期されません。
注意: Brightness、Sensitivity、Velocity Curve、CV Gain は、Erae 2 本体に保存されるデバイス全体の設定です。どのプロジェクトにも含まれず、同期されません。
競合の解決
前回の同期以降に Erae Lab とデバイスの両方でプロジェクトが変更された場合、Erae Lab はどちらのバージョンを残すかを尋ねます。
- Keep Device:Erae Lab のプロジェクトを、現在 Erae にあるバージョンで置き換えます。
- Keep Both:Erae のバージョンの名前を変更して別のプロジェクトとして Erae Lab にインポートし、その後両方のプロジェクトを Erae に同期します。
- Keep Lab:Erae Lab のバージョンを Erae に送信し、デバイス上の競合する変更を破棄します。メッセージを閉じた場合も Keep Lab が選択されます。
ヒント: 競合を避けるには、Erae Lab で編集を始める前に Erae 2 を接続してください。
Erae Lab を介したファームウェアアップデート
ファームウェアの更新は Erae Lab を通じて配信されます。Erae Lab には対応するファームウェアが同梱されており、動作中のデバイスを更新したり、すでにブートローダーモードに入っているデバイスを復旧したりできます。
更新するには:
- Erae 2 を外部電源に接続してからコンピューターに接続し、Erae Lab を開きます。デバイスが電力不足を報告している場合、Erae Lab は更新を開始しません。
- 新しいファームウェアが利用可能な場合、Erae Lab に Firmware update ready と表示されます。Start Update をクリックします。
- デバイスがブートローダーで再起動し、Erae Lab がファームウェアを転送します。USB ケーブルを抜かないでください。
- デバイスが新しいファームウェアで再起動し、約 1 分間かけてインストールを完了します。その間は電源を切らないでください。
デバイスのファームウェアがお使いの Erae Lab のバージョンに対して古すぎる場合、Erae Lab はその旨を知らせ、接続する前に更新するよう求めます。
ブートローダーで待機しているデバイスを Erae Lab が見つけた場合は、Bootloader detected と表示され、Install latest firmware、Select file(コンピューター上のファームウェア .syx ファイル)、Dismiss の 3 つの選択肢が示されます。
ヒント: ファームウェアの更新でプロジェクトが消去されることはありません。プロジェクトは、ファームウェアとは別に SD card に保存されています。
Erae Lab が必要な機能とスタンドアロンで使える機能
Erae 2 は、Erae Lab に接続していなくても完全に機能します。次の表は、どの機能で Erae Lab が必要になるかをまとめたものです。
| 機能 | スタンドアロン | Erae Lab が必要 |
|---|---|---|
| Layout の演奏 | 可 | 不要 |
| Layout の切り替え(N1~N8) | 可 | 不要 |
| テンポとクロックの調整 | 可 | 不要 |
| Looper、アルペジエーター、ステップシーケンサー | 可 | 不要 |
| ペダル入力と CV クロックの設定 | 可(LCD の Settings) | 不要 |
| エレメントのスケール、MIDI、CV マッピングの編集 | 可(LCD の Scale 画面と Mapping 画面) | 高度な編集には必要 |
| カスタムスケールの作成と編集 | 可(LCD の Custom Scales) | Scala ファイルのインポートには必要 |
| エレメントの移動、サイズ変更、スタイル設定、種類の変更 | 不可 | 必要 |
| 新しい Layout の作成 | 不可 | 必要 |
| ファームウェアの更新 | 不可 | 必要 |
| プロジェクトファイルのエクスポートとインポート | 不可 | 必要 |
ヒント: デバイス上で行った変更は、Erae Lab が接続されていなくても、自動的に SD card に保存されます。
詳しくは、Erae Lab マニュアルのデバイス同期とファームウェアアップデートの章を参照してください。
第15章: 設定
Settings メニューは、グローバル設定、プロジェクト設定、保存と読み込み、MIDI ルーティング、ペダル、CV クロック、キャリブレーションを管理する、デバイス上のコントロールセンターです。Settings スイッチを押すと開きます。もう一度押すか Return を押すと、Home 画面に戻ります。行の一覧は第11章に記載しています。

グローバル設定
グローバル設定は Erae 2 本体に保存されます。すべてのプロジェクトに適用され、Erae Lab とは同期されません。
明るさ
Brightness は、サーフェスとスイッチパネルの LED の強度をまとめて調整します。範囲は 5%~100% です(デフォルトは 100%)。低い値にすると消費電力が抑えられ、暗い環境でも目に優しくなります。
ヒント: 明るさを
60%~70%程度に設定すると、ほとんどのライブパフォーマンス環境で快適です。最大の明るさはインスタレーションや照明の明るいステージのために取っておきましょう。
感度
Sensitivity は、サーフェスのタッチに対する反応のしやすさを設定します。4 つのプリセットオプションが用意されています。
| オプション | 説明 |
|---|---|
XSensitive | 最も敏感:スタジオでの使用や、非常に軽いタッチで演奏する方に最適 |
Sensitive | 敏感だが、誤反応をある程度防止する |
Safe | デフォルト:ほとんどの演奏スタイルと環境にバランス良く対応 |
XSafe | 最も鈍感:振動の多い環境で誤反応を抑える |
ヒント: サーフェスの反応が鈍く、過度な圧力が必要だと感じる場合は
XSensitiveに切り替えてください。触れていないのにゴーストノートが発生する場合はSafeまたはXSafeに切り替えてください。
ベロシティカーブ
Velocity Curve を押すと、ベロシティカーブエディターが開きます。これは、指の圧力がデバイス全体でどのようにノートベロシティになるかを決定します。4 つのパラメーターが、次の順序でレスポンスを形作ります。
- Threshold: ベロシティが上昇し始めるまでにどれだけの接触が必要かを設定します。しきい値を下回る圧力はベロシティを生成せず、それを上回ると、残りの圧力範囲が再スケーリングされます。これを上げると、軽いタッチでの誤反応を減らせます。
- Compand: レンジの中央部を拡張または圧縮し、ダイナミクスのコントロールを容易または難しくします。50 が中立(リニア)です。
- Drive: カーブを曲げます。50 を超える値ではカーブが早い段階で急に立ち上がり(軽いタッチでも高いベロシティに到達します)、50 未満の値では立ち上がりが遅くなります(同じベロシティを出すためにより強く押す必要があります)。
- Range: カーブ全体の感度であり、ベロシティの上限ではありません。値が高いほど、最大ベロシティに到達するために必要な圧力が少なくなります。最大ベロシティを制限するものではありません。
各パラメーターは 0 から 95 の範囲で、5 刻みで変化します。工場出荷時のデフォルトは Threshold 0、Drive 50、Compand 50、Range 70 です。
各パラメーターを調整すると、LCD にカーブのライブプレビューが描画されます。変更は演奏に即座に反映され、しばらくすると保存されます。リセットボタンを押すと、4 つの値すべてを工場出荷時のデフォルトに戻します。
ベロシティカーブはデバイス本体に保存されるデバイス全体の設定であり、エレメント の章で説明されているキーの Velocity Tune のような、エレメントごとのベロシティパラメーターとは別のものです。グローバルなカーブは圧力の読み取り自体を形作り、エレメントのパラメーターはその後、送信されるノートを形作ります。
ヒント: 演奏がダイナミックすぎて常にノートが最大ベロシティになる場合は、Range を下げ、Threshold をわずかに上げてください。すべてのノートが弱く感じる場合は、Range または Drive を上げてください。
プロジェクト設定
これらの設定は現在のプロジェクトとともに保存されます。
テンポ
Tempo は、Looper、アルペジエーター、シーケンサー、メトロノーム、CV クロックの内部テンポを設定します。範囲:1~999 BPM。変更は即座に反映されます。
クロックソース
Clock source はタイミングの基準を選択します。
| 値 | 説明 |
|---|---|
INT | 内部クロック:Erae 2 が独自のテンポを生成し、MIDI クロック、Start、Stop を USB Device、USB Host、MIDI A、MIDI B に送信します |
USB-dev | USB Device ポート(コンピューター)で受信した MIDI クロックに従います |
MIDI | TRS MIDI 入力で受信した MIDI クロックに従います |
USB-host | USB Host ポートに接続したデバイスからの MIDI クロックに従います |
外部ソースを使用している場合、Erae 2 は受信した Start、Stop、Continue メッセージにも従います。
ヒント: DAW をクロックマスターとして使用する場合は、Clock source を
USB-devに設定してください。Erae 2 は Looper、アルペジエーター、シーケンサーを DAW のトランスポートにロックします。
メトロノーム
Metronome がオンのとき、Erae 2 はクロックの動作中に各拍を短い振動パルスで知らせ、各小節の 1 拍目は長めのパルスになります。メトロノームは MIDI を送信しません。
Layout 変更時の CC 送信
CC on layout change がオンのとき(デフォルト)、Layout を切り替えると、MIDI チャンネル 16 で USB Device ポートに Control Change メッセージが送信されます。Layout N1~N8 に対して CC 102~109 を使用し、切り替え先の Layout には値 127、切り替え元の Layout には値 0 を送信します。フェーダーも、その Layout に入ったときに現在の値を再送信します。これにより、外部ソフトウェアが Layout の変更に追従できます。Layout の切り替えで何も送信したくない場合はオフにしてください。
カスタムスケール
Custom Scales を押すと、デバイスに保存されているカスタムスケールの一覧が表示されます。新しいスケールの作成、既存のスケールの編集、Save Scales to Project と Load Scales from Project によるスケールセットの保存と読み込みができます。エディターについては第11章で説明しています。
プロジェクトのグローバルスケールはここでは設定しません。グローバルスケールに従わせたい各キーボードのスケール画面で GLOBAL をオンにしてください(第11章を参照)。
MIDI ルーティング
Routing を押すと、ルーティング画面が開きます。各スイッチは、受信した MIDI をあるポートから別のポートへ転送します。
| ルート | 説明 |
|---|---|
| MIDI -> USB Host | TRS MIDI 入力を USB Host ポートへ転送する |
| MIDI -> USB Device | TRS MIDI 入力をコンピューターへ転送する |
| MIDI -> MIDI A | スルー:TRS MIDI 入力を MIDI Out A へ |
| MIDI -> MIDI B | スルー:TRS MIDI 入力を MIDI Out B へ |
| USB Device -> USB Host | コンピューターからの MIDI を USB Host ポートへ転送する |
| USB Device -> MIDI A | コンピューターからの MIDI を MIDI Out A へ転送する |
| USB Device -> MIDI B | コンピューターからの MIDI を MIDI Out B へ転送する |
| USB Host -> USB Device | USB Host デバイスからの MIDI をコンピューターへ転送する |
| USB Host -> MIDI A | USB Host デバイスからの MIDI を MIDI Out A へ転送する |
| USB Host -> MIDI B | USB Host デバイスからの MIDI を MIDI Out B へ転送する |
ヒント: Erae 2 を MIDI スルーボックスとして使用するには、MIDI -> MIDI A を有効にし、上流のコントローラーを MIDI 入力に、シンセを MIDI Out A に接続してください。
CV クロック出力
CV Clock は、プロジェクトのテンポにロックしたクロックパルスを CV 出力に送信します。CV Clock をオンにし、Clock Output(1~23)を選択して、Beat Division(デフォルトは 4 ppqn)を設定します。
| 分割 | 説明 |
|---|---|
1 ppqn | 4 分音符あたり 1 パルス |
2 ppqn | 4 分音符あたり 2 パルス |
4 ppqn | 4 分音符あたり 4 パルス(16 分音符) |
8 ppqn | 4 分音符あたり 8 パルス |
24 ppqn | 標準の MIDI クロックレート |
48 ppqn | 2 倍速の MIDI クロックレート |
Reset Output は読み取り専用です。常にクロック出力の次の出力であり、無効化したり個別に割り当てたりすることはできません。詳しくは CV 出力を参照してください。
ペダル入力の設定

Erae 2 には 2 つのペダル入力、Pedal A と Pedal B があります。Settings で対応する行を押すと、その設定画面が開きます。タイプごとに表示される行は第11章に記載しています。
タイプ
Type はペダルの動作を選択します。
| タイプ | 最適な用途 |
|---|---|
Disabled | 入力を無視する |
Switch | オン/オフのスイッチペダル:押下時と解放時にノート、CC、プログラムチェンジ、またはタップテンポを送信する |
Expressive | Invert オプション付きの連続的なエクスプレッションペダル |
Sustain | サステインペダル。Mode が Binary の場合はオン値とオフ値を送信し、Continuous の場合はペダルの位置に従う |
Kick | ベロシティ対応のキックトリガー |
グローバル有効化
Global Enable をトグルすると、設定を失うことなくペダル入力を有効化またはバイパスできます。
ルーティング
Out Routing は出力ルーティング画面を開き、ペダルのメッセージを受け取る MIDI 出力を選択できます。
ラッチ
Latched がオンのとき(Switch および Sustain Binary タイプ)、ペダルを押し続けることなく、1 回押すだけで出力状態が切り替わります。
チャンネル
Channel は、ペダルのメッセージの MIDI チャンネル(1~16)を設定します。
ヒント: Pedal A をサステインに、Pedal B をエクスプレッションに設定すると、キーボードのような演奏セットアップになります。
キャリブレーション手順
CV キャリブレーション
状態の行には CV calibrated(CV キャリブレーション済み)または CV default calibration(CV のデフォルトキャリブレーション)と表示されます。Run CV calib を押すと、自動 CV キャリブレーションが実行されます。Erae 2 は 24 系統の CV 出力それぞれを内部の基準電圧と比較して測定し、その結果を保存します。オシレーター上でオクターブがわずかに広すぎる、または狭すぎる場合は、CV Gain (cent/oct)(-50~+50)で出力のピッチのスケーリングを微調整します。
エンコーダーキャリブレーション
状態の行には Encoder calibrated(エンコーダーのキャリブレーション済み)または Encoder default calibration(エンコーダーのデフォルトキャリブレーション)と表示されます。これは情報表示のみで、ユーザーが操作する項目はありません。
ペダル入力キャリブレーション
Expressive、Sustain Continuous、Kick のペダルでは、ペダル画面の Calibrate を押すとキャリブレーションウィザードが起動します。
Expressive と Sustain Continuous のペダルの場合:
- Welcome:Next を押します。
- Capture Min:ペダルを完全に離し(かかと側)、Capture Min を押します。
- Capture Max:ペダルを完全に踏み込み(つま先側)、Capture Max を押します。
Kick ペダルの場合:
- Capture:ペダルを静止させたまま、Capture を押します。
- 軽いタップ:ペダルを 3 回以上軽く叩いてから、Continue を押します。
- 強いキック:ペダルを 3 回以上強く蹴ってから、Continue を押します。
その後、ウィザードがキャリブレーションを保存します。ペダルの範囲が小さすぎる場合や、強いキックが軽いタップより明らかに強くない場合は、失敗を報告し、Retry を表示します。
ヒント: 新しいペダルは、最初のパフォーマンスの前に必ずキャリブレーションしてください。ペダルによってストローク範囲は異なり、キャリブレーションされていないペダルはその全範囲に達しない場合があります。
プロジェクト管理
- Save:現在のプロジェクトを SD card 上のエントリに書き込みます。バックアッププロジェクトやファクトリープロジェクトの場合は、Save As が開きます。
- Save As:新しい名前で、または選択したプロジェクトに上書きして保存します。
- Load:SD card からプロジェクトを読み込みます。
- Save Backup Project:現在のプロジェクトを内部のバックアップスロットに書き込みます。
- Load Backup Project:バックアップスロットを読み込みます。SD card がマウントされている場合は、
Backup、Backup_2のようにカードにも保存されます。 - Load Factory Project:保存するまで、ファクトリープロジェクトを一時的なプロジェクトとして読み込みます。
- Format SD Card & Reboot:SD card を消去して再フォーマットし、再起動します。SD エラーからの復旧時にのみ使用してください。
- Reset Demo:デモコンテンツを復元します(デモモードのみ)。
また、プロジェクトに SD card のエントリがある限り、Erae は変更のたびにすぐ、変更内容を自動的に SD card に保存します。ファクトリープロジェクトとバックアッププロジェクトは、Save または Save As でエントリが作成されるまで SD card のエントリを持たないため、自動保存も Erae Lab との同期も行われません。プロジェクトの名前変更と削除は Erae Lab で行います。
MIDI 2.0
MIDI 2.0: ON/OFF の行で USB MIDI のモードを切り替えます。デフォルトではオフ(MIDI 1.0)です。選択すると確認を求められ、その後 Erae 2 が新しいモードで再起動します。
ストレージの状態と復旧
Erae 2 で保存したプロジェクトは通常 SD card 上に保存されます。内部フラッシュには、バックアップスロット、キャリブレーション、デバイス設定が保存されます。
- SD card がマウント済み:通常のプロジェクトの保存、読み込み、Erae Lab との同期が利用できます。
- SD card なし:デバイスはファクトリープロジェクトまたはバックアッププロジェクトを使用できますが、SD のプロジェクトライブラリへの保存や読み込みはできません。
- ファイルシステムなし:カードを使用する前に、フォーマットするかどうかをデバイスが尋ねます。
- 読み書きの障害:保存や読み込みが失敗する場合があります。SD card をフォーマットするか交換してください。
プロジェクトの書き込みは電源の喪失から保護されています。書き込み中に電源が遮断された場合、デバイスは次回起動時に最後の有効なプロジェクトデータを復旧します。SD card をフォーマットすると、カード上のプロジェクトが消去され、デバイスが再起動します。
第16章: トラブルシューティング
この章では、Erae 2 で遭遇する可能性のある最も一般的な問題と、その解決方法について説明します。
接続に関する問題
USB が Erae Lab で認識されない
症状: Erae Lab に接続済みデバイスが表示されず、トップバーの Erae ロゴがグレーのままになります。
手順:
- USB ケーブルがデータ転送に対応していること(充電専用ケーブルではないこと)を確認してください。別のケーブルを試してみてください。
- ケーブルが、電源用ポートや USB MIDI デバイス用ポートではなく、コンピューター用の Erae 2 の USB ポートに差し込まれていることを確認し、ハブを介さずにコンピューターに直接接続してください。
- Erae Lab に Rescan ボタンが表示されている場合は、押してください。デバイスが応答していないというメッセージの場合は、先に Erae 2 の電源を入れ直してください。
- Linux では、Erae Lab に USB のアクセス許可が必要です。Fix Now 通知が表示された場合は、クリックして管理者パスワードを入力し、デバイスを接続し直してください。
- Erae Lab を終了し、デバイスを抜いて 5 秒待ってから差し直し、Erae Lab を再起動してください。
MIDI ポートが DAW に表示されない
症状: Erae 2 は接続されているのに、その MIDI ポートが DAW の MIDI デバイス一覧に表示されません。
手順:
- デバイスが接続されていることを確認してください。LCD が点灯し、Erae Lab を開いている場合は接続済みと表示されているはずです。MIDI ポートはデバイスを接続するとすぐに表示されます。Erae Lab を起動しておく必要はありません。
- macOS では、Audio MIDI 設定(アプリケーション -> ユーティリティ)を確認してください。MIDI スタジオウィンドウに Erae 2 が表示されるはずです。
- Windows では、デバイスマネージャー で MIDI デバイスの一覧を確認してください。黄色の警告アイコンが表示されていないことを確認してください。
- Erae 2 を接続したままの状態で DAW を再起動してください。一部の DAW は起動時にのみ MIDI ポートをスキャンします。
- 設定 の MIDI 2.0: ON/OFF の行を確認してください。デフォルトではオフです。オンにしていて、DAW が MIDI 2.0 デバイスに対応していない場合は、オフにしてください(Erae 2 が再起動します)。
ヒント: デフォルトの MIDI 1.0 モードでは、Erae 2 は
Erae 2 MIDI(標準)とErae 2 MIDI (MPE)(表現力豊かな演奏用)を公開します。
MPE ポートが macOS に表示されない(古いデバイスエントリ)
症状: ファームウェアアップデートや再接続の後、macOS の DAW に Erae 2 MIDI (MPE) ポートが表示されない、または誤ったポート番号で表示されます。
手順:
- Audio MIDI 設定(アプリケーション -> ユーティリティ -> Audio MIDI 設定)を開きます。
- MIDI スタジオウィンドウが表示されていない場合は、ウィンドウ -> MIDI スタジオを表示 をクリックします。
- 古い Erae 2 デバイスエントリ(グレー表示になっていたり、古い名前で表示されたりする場合があります)を探します。
- その古いエントリを右クリックし、装置を削除 を選択します。
- USB ケーブルを抜き差しします。デバイスが再列挙され、期待どおりの MIDI ポートが表示されます。
- 更新されたポート一覧を取り込むため、DAW を再起動します。
MIDI ルーティングの問題
期待した出力先で音が鳴らない
手順:
- Erae Lab で、またはデバイスの Mapping 画面の Out Routing で、エレメントの MIDI 出力先(USB Device、MIDI A、MIDI B、USB Host)を確認してください。
- 設定 -> Routing のルーティングスイッチが、意図しないループを生み出していないか確認してください。
- MIDI チャンネルがお使いのシンセや DAW トラックと一致していることを確認してください。
- MPE 楽器の場合は、キーボードエレメントと受信側の楽器の両方で MPE が有効になっていることを確認し、DAW トラックを
Erae 2 MIDI (MPE)ポートに向けてください。
予期しないノートやダブルトリガー
症状: ノートが二重に鳴る、またはサーフェスに触れていないのにノートが発生します。
手順:
- Routing で有効になっているスルールート(例: MIDI -> USB Device)を確認してください。スルールートと DAW のエコー設定が組み合わさると、ノートの二重発音が起こることがあります。
- ゴーストトリガーが発生する場合は、設定 の Sensitivity を確認してください。
SafeまたはXSafeに切り替えると、誤トリガーを減らせます。
タッチの反応が鈍く感じる
症状: ノートをトリガーするのに強い圧力が必要、またはベロシティ値が一貫して低くなります。
手順:
- 設定 で Sensitivity を
XSensitiveに設定すると、サーフェスの反応が最大になります。 - Velocity Curve を開き、Range を上げてください(値が高いほど、最大ベロシティに到達するために必要な圧力が少なくなります)。ノートをトリガーするのにそもそも強い圧力が必要な場合は、Threshold を下げてください。
- サーフェスにゴミや結露がないか点検してください。乾いた糸くずの出ない布で拭いてください。
- 演奏前に、デバイスを数分間動作させてください。温まるにつれてセンサーの読み取り値がわずかに安定します。
電源に関する問題
Low Power メッセージ
症状: LCD に Low Power (Low brightness, CV, MIDI B, Metronome disabled) と表示されます。
電源アダプターがすべての機能の動作に十分な電力を供給していないため、Erae 2 は LED の明るさを下げ、CV 出力、MIDI Out B、メトロノームをオフにしています。より多くの電力を供給できる外部電源に Erae 2 を接続し、再起動してください。デバイスが低電力を報告している間は、Erae Lab もファームウェアの更新を行いません。
LED が反応しない
サーフェスの LED が暗い、または一部しか点灯しない
手順:
- 設定 の Brightness を確認してください。低い値(最小は
5%)に設定されている可能性があります。 - Low Power メッセージが表示されていないか確認してください。電力が限られていると、LED は暗くなります。
- アクティブな Layout に、黒以外の色が割り当てられたエレメントが含まれていることを確認してください。空の Layout では、サーフェスは暗く表示されます。
- グリッドの一部が暗く、その周囲は点灯している場合は、デバイスの電源を入れ直してください(電源を外し、5 秒待ってから再接続します)。それでも続く場合は、サポートにお問い合わせください。
工場出荷時設定・バックアップ・リセットの手順
Load Factory Project は、ファクトリープロジェクトを一時的なプロジェクトとして読み込みます。SD card に保存されているプロジェクトは消去されず、保存するまでファクトリープロジェクトが SD ライブラリの一部になることはありません。
- 演奏していたプロジェクトが安全であることを確認してください。Settings の Save の横にその名前が表示されていれば、すでに SD card に保存されています。
- Settings で Load Factory Project を押します。確認なしで即座に読み込まれます。
Save Backup Project は、現在のプロジェクトを内部のバックアップスロットに書き込みます。Load Backup Project はそのバックアップを復元します。SD card がマウントされている場合は、Backup、Backup_2 のようにも保存されます。
Reset Demo は、デモモードが有効なときにデモコンテンツを復元します。Format SD Card & Reboot は、意図的に SD card を消去してストレージの問題から回復したい場合にのみ使用してください。
ブートローダーリカバリー
中断されたアップデートの後にデバイスが正常に起動しない場合は、ブートローダーリカバリーを使用してファームウェアを再インストールしてください。
- デバイスを外部電源とコンピューターに接続し、Erae Lab を開きます。
- Erae Lab に Bootloader detected と表示されたら、Install latest firmware を選択するか、コンピューターに保存したファームウェア
.syxファイルを使用する場合は Select file を選択します。 - 転送中に USB を切断しないでください。
- デバイスが新しいファームウェアで再起動し、約 1 分間かけてインストールを完了します。その間は電源を切らないでください。
アップデートが何度も失敗する場合、Erae Lab はデバイスを抜いて差し直し、もう一度試すよう求めます。問題が続く場合は、サポートにお問い合わせください。
ヒント: 必要なときに Select file を使えるよう、最新のファームウェアファイルのコピーをコンピューターに保存しておいてください。
孤立したブートローダーの検出
アップデート中に電源が中断されると、デバイスがブートローダーで再起動し、そのままそこにとどまることがあります。Erae Lab はこの状態を自動的に検出し、Bootloader detected と表示して、Install latest firmware、Select file、Dismiss の選択肢を示します。すべての本体にはリカバリー用のブートローダーがあるため、上記の手順で復元できます。
ヒント: 品質の良い USB ケーブルを使用し、デバイスを外部電源に接続したままにして、ファームウェアアップデート中およびその後の 1 分間は電源を切らないでください。
SD card のエラー
SD card には FAT32 ファイルシステムを推奨します。再挿入してもエラーが続く場合は、設定 の Format SD Card & Reboot を使用してフォーマットし直してください。それでも問題が解決しない場合は、別の microSD card を試してください。
保存したプロジェクトは通常 SD card に保存されます。SD card がない場合、デバイスはファクトリープロジェクトまたはバックアッププロジェクトを使用できますが、プロジェクトライブラリへの保存や読み込みはできず、それらのプロジェクトはカードに保存するまで Erae Lab と同期されません。
LCD には、次のいずれかのメッセージが表示されることがあります。
| メッセージ | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
Please insert microSD card and reboot | 起動時に使用可能な SD card がありません | microSD card(FAT32、最大 32 GB)を挿入して再起動します |
No filesystem found Format SD card? | カードに読み取り可能なファイルシステムがありません | Yes を選んでフォーマットする(Erae が再起動します)か、コンピューターでフォーマットします |
SD Read/Write error | SD card に障害が発生しました | Format SD Card & Reboot を試します。それでも続く場合はカードを交換します |
Project corrupted (Loaded factory default) | プロジェクトを読み取れませんでした | 別のプロジェクトを読み込むか、Load Backup Project を実行します |
Project read failed (File may be corrupted) | プロジェクトファイルを読み取れませんでした | 別のプロジェクトを読み込むか、Load Backup Project を実行します |
Project save failed (Please try again) | 保存が完了しませんでした | もう一度保存します。それでも続く場合はカードを確認するか交換します |
Project file not found | プロジェクトがカードにありません | 別のプロジェクトを読み込みます |
Legacy project Please connect ERAE Lab | 古いファームウェアのプロジェクトが見つかりました | Erae Lab を接続します。Erae Lab がそれらを変換します |
ヒント: 再挿入しても SD card が繰り返し検出されない場合は、デバイスの電源を入れ直してください。
サポートへのお問い合わせ
上記の手順を実行しても問題が解決しない場合は、Embodme サポートまでご連絡ください。
メール: [email protected]
ファームウェアバージョン(起動時に LCD に表示されます)、問題の説明、すでに試した手順を併せてお知らせください。
第17章: Erae 互換性
この章は、初代 Erae である Erae Touch をお使いの方向けのリファレンスです。Erae 2 をお持ちの場合、この章の大部分は該当しません。両者を並べて比較した章末の表をご覧ください。Erae Touch には、ボタン、シーケンサー、ベロシティカーブについて詳しく扱う専用のマニュアル(Erae Beta User Manual)も別途用意されています。
Erae Touch とは
Erae Touch は第1世代のハードウェアです。中核となるサーフェスと MIDI エンジンは Erae 2 と同じものを実行しますが、いくつかの重要な点で異なります。LCD 画面、エンコーダー、CV 出力、ペダル入力、TRS MIDI 入力がなく、電源は USB ではなく、バレルジャックに接続する専用のアダプターから供給されます。ナビゲーションはすべて、5つの専用物理ボタンと LED サーフェスを通じて行います。Erae Touch のファームウェアは、ハードウェアの制約の範囲内で、Erae 2 と同じ Layout、スケール、シーケンサー、MIDI の各機能を備えています。
プロジェクトと Layout
Erae Touch は、A から D までの名前が付いた 4 つのプロジェクト を保存し、それぞれが 8 つの Layout を持ちます。Home を押すと、LED サーフェス上に Layout セレクターが開きます。A から D までのプロジェクトセルの行の下に、番号付きの 8 つの Layout セルが並びます。すべての編集は、最後の変更から約 2 秒後に、Alt の LED がオレンジ色に脈動する間にアクティブなプロジェクトへ自動的に保存されます。デバイス上で手動で保存する操作はありません。
Erae Lab は 4 つのプロジェクトを自身のコピーと同期させ、プロジェクトリストの上部に固定して表示します。
ヒント: Layout を大きく変更する前に、Erae Lab を使ってプロジェクトをバックアップしてください。
Main/Alt Layout ペア
Alt ボタンは 8 つの Layout を 2 つずつペアにします。Layout 1 と 5、2 と 6、3 と 7、4 と 8 です。Alt をクリックすると、現在のペアの 2 つの Layout の間でサーフェスが切り替わります。たとえば、Layout 1 にクロマチックキーボード、Layout 5 にドラムパッドを置いておけば、1 回押すだけで両者を切り替えられます。
5ボタンナビゲーションシステム
Erae Touch には、Home、Alt、Scale、Plus、Minus の 5 つの専用物理ボタンがあります。タッチスクリーン、エンコーダー、ソフトボタンはありません。
- Home:クリックすると Layout セレクターを開閉します。長押しするとスリープモードに入ります。
- Alt:クリックすると、現在のペアの Main Layout と Alt Layout を切り替えるか、開いているオーバーレイを閉じます。長押ししてキーボードを選び、離すと、そのキーボードで ステップシーケンサー が開きます(後述)。
- Scale:クリックすると、フォーカスされているキーボードのスケールセレクターが開きます。長押しすると、フォーカスされているエレメントの CC マッピングが開きます。
- Plus / Minus:フォーカスされているキーボードのオクターブを上下します。
- Alt + Scale:デバイス上の ベロシティカーブ エディターを開きます(後述)。
Erae Touch のステップシーケンサー
Erae Touch のファームウェアには Erae 2 と同じシーケンサーエンジンが搭載されており、すべて LED サーフェス上に表示されます。キーボードエレメントのある Layout で Alt を長押しし、離すと入ります。Alt をクリックすると抜けます。サーフェスは、演奏可能な Live ストリップ、32 列のピアノロール、そしてランチャーストリップに分かれます。ランチャーストリップのパッドでは、パターンの選択、トランスポートの操作、取り消し/クリア、サーフェス上の設定ページ(再生モード、クロックソース、クオンタイズ、テンポ、長さ)を操作します。
Erae 2 と比べて、Erae Touch のシーケンサーは次のようになっています。
- キーボードとソロキーのエレメントのみ をシーケンスします(フェーダーやボタンは不可)
- パターンスロットは Layout あたり 8 つではなく 4 つ です
- ノートとベロシティのみ を記録します。ノートごとの表現カーブはデバイス上で記録や編集ができませんが、それらを含むパターンは正しく再生されます
- パターンの長さは最大 64 ステップ です(Erae 2 は 256)
- Looper のバウンスはありません
詳しくは Erae Beta User Manual で説明しています。
Erae Touch のベロシティカーブ
Erae Touch には Erae 2 と同じグローバルなベロシティカーブ(Threshold、Drive、Compand、Range、計算方法も同一)があり、デバイス上で 編集します。Layout ビューで Alt + Scale を押すと LED エディターが開きます。パラメーターセルの左半分または右半分をタップして値を変更し、サーフェスの右側に表示されるライブのカーブをご確認ください。この設定はデバイスのグローバル設定に保存され、Erae Lab によって変更されることはありません。2 つのデバイスはセンサーのチューニングが異なるため、同じ数値でも Erae Touch と Erae 2 では感触が異なる場合があります。
Z のみの圧力センシング
Erae Touch のセンサーは Z のみ、つまり各セルの圧力を読み取ります。Erae 2 のようなセルごとの X や Y の読み取りはありません。
サーフェス上の指の位置(X と Y)は、圧力が隣接するセルにどのように広がっているかから算出されます。この方法により、指のトラッキングに正確な X と Y の座標が得られますが、XY の解像度は、圧力のパターンが複数のセルにまたがって広がることに依存します。
実用上の影響:
- ベロシティ は、接触の最初の瞬間に指がどれだけしっかりと着地したかから得られ、Erae 2 に匹敵する自然なベロシティレスポンスが得られます。
- アフタータッチ(チャンネルプレッシャーまたはポリプレッシャー)は想定どおりに動作し、完全に機能します。
- pitch bend とスライド は、圧力分布から算出された X と Y の位置を追跡することで機能します。レスポンスは正確ですが、非常に軽いタッチでは、圧力が広がるセルの数が少なくなって位置の精度が下がるため、Erae 2 とはわずかに感触が異なる場合があります。
ヒント: スライドと pitch bend を最も正確に反応させるには、指全体でしっかりと押してください。非常に軽いタッチや指先だけのタッチでは、X と Y のトラッキング精度が下がる場合があります。
LCD なし
Erae Touch には LCD 画面がありません。状態の情報は LED で伝えられます。変更の保存中は Alt の LED がオレンジ色に脈動し、Plus と Minus の LED はフォーカスされているキーボードのオクターブを示し、ストレージの問題が発生した場合は枠で囲まれたメッセージがサーフェス全体に表示されます。
デバイス上の編集画面(Layout セレクター、シーケンサーとその設定ページ、ベロシティカーブエディター、スケールセレクター、CC マッピング)は、LED サーフェス自体に描画されます。
ヒント: ファームウェアのバージョンやデバイスの状態を確認する必要がある場合は、Erae Lab に接続してください。
CV 出力なし
Erae Touch には CV 出力がありません。Erae 2 の 24 系統の CV チャンネル、ピッチとゲートのルーティング、CV キャリブレーションシステムはまったく搭載されていません。CV とゲートの出力が必要なセットアップには、Erae 2 が必要です。
Erae Touch の MIDI 出力は、次のポートで利用できます。
- USB Device(Main):標準の MIDI
- USB Device(MPE):MPE の MIDI
- TRS MIDI 出力(ポート A):ハードウェアの DIN 形式の出力
MIDI 入力は USB Device(Main)でのみ利用できます。Erae Touch には TRS MIDI 入力がないため、外部機器からのクロックやコントロール信号は USB 経由で受け取る必要があります。
Looper なし、アルペジエーター画面なし
Erae 2 の Looper は Erae Touch ではユーザー向けの機能として提供されておらず、アルペジエーターの設定画面も、LED のみのインターフェースには相当するものがありません。Erae Touch でのパターン作成ツールは、前述のシーケンサーです。
エンコーダーなし
Erae Touch にはロータリーエンコーダーがありません。Erae 2 でエンコーダーを使用する機能(LCD メニューの操作や値の微調整など)は、Erae Touch では LED サーフェス上のタッチコントロールと Plus ボタン、Minus ボタンに置き換えられています。
2段階ファームウェアアップデート
Erae Touch は 2 段階のファームウェアアップデート方式を使用します。これは、1 段階のアップデートを使用する Erae 2 との重要な違いです。
アップデートの流れ:
- Erae Lab がデバイスをアップデートモードで再起動させます。
- Lab が小さなアップデートプログラムをデバイスに読み込みます。プログラムが Lab を待っている間、サーフェスには
USBと表示されます。 - Lab が新しいファームウェアをアップデートプログラムに送信します。プログラムはファームウェアを受信して書き込む間、パーセンテージ付きのプログレスバーを表示します。
- デバイスが新しいファームウェアで再起動し、Lab に再接続します。
アップデート全体には数分かかる場合があります。問題が発生した場合、サーフェスには点滅する枠の中にエラーコード(E に続く 2 桁の数字)が表示されます。
ヒント: ファームウェアアップデート中は、USB ケーブルを抜いたりデバイスの電源を切ったりしないでください。アップデートが中断された場合は、デバイスを Lab に接続し直してください。デバイスがアップデートモードで戻ってくると Lab は転送を再開し、リカバリー用のブートローダーで戻ってくると Install latest firmware を表示します。
機能比較: Erae Touch と Erae 2
| 機能 | Erae Touch | Erae 2 |
|---|---|---|
| タッチセンシング | Z のみ(X と Y は算出) | XYZ |
| プロジェクト / Layout | 8 Layout のプロジェクトが 4 つ(Alt ペア) | プロジェクトあたり 8 Layout |
| LCD | なし | あり |
| ステップシーケンサー | あり:キーボードのみ、4 パターン、ノートとベロシティ、最大 64 ステップ | あり:キーボード、フェーダー、ボタン、8 パターン、表現レーン、最大 256 ステップ |
| ベロシティカーブ | あり、LED サーフェス上で編集(Alt + Scale) | あり、LCD 上で編集(Settings) |
| Looper | なし | あり |
| CV 出力 | なし | 24 チャンネル |
| エンコーダー | なし | あり |
| ボタン | 専用ボタン 5 個 | パネルスイッチ 18 個と Calibrate |
| ペダル入力 | なし | 2 |
| TRS MIDI 入力 | なし | あり |
| 電源 | 専用アダプター(バレルジャック) | USB-C の Power ポート |
| ファームウェアアップデート | 2 段階 | 1 段階 |
| プロジェクトの保存先 | 内部メモリ | SD card |
付録 A: パラメーターリファレンス
この付録では、各エレメントタイプの設定可能なパラメーターを、エレメントカテゴリー別に整理し、Erae Lab とデバイス上で使われている名前で一覧します。値は Erae Lab での表示どおりに記載しています。MIDI チャンネルは 1~16、CC 値は 0~127、ノート名は MIDI ノート 60 を C3 とする表記です。
共通パラメーター
以下のパラメーターは、MIDI を生成するすべてのエレメントに表示されます。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Channel | 送信メッセージの MIDI チャンネル | 1~16 | 1 |
| Midi Output | エレメントのメッセージを送出する物理出力 | USB Device、USB Host、MIDI A、MIDI B(任意の組み合わせ) | USB Device のみ |
| Trig on entry | その Layout に切り替えたときにエレメントが送信する値 | Off / Default / All | Default |
コントローラースロット
すべての CC スロット(Pressure、X abs、Y abs、X rel、Y rel、Motion、Sound Brightness)は、次の設定を共有します。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Enable | このコントローラーを送信する | on / off | off |
| Type | コントローラーのタイプ | CC / CC 14-bit / RPN / NRPN | CC |
| Controller | コントローラー番号(CC 14-bit では 0~31、LSB はコントローラー番号に 32 を足した番号) | 0~127 | スロットによって異なる |
| Bank / Index | パラメーターのアドレス(RPN と NRPN) | それぞれ 0~127 | 0 |
| Min/Max | 出力範囲 | 0~127 | 0 / 127 |
| Intensity | 感度のスケーリング | 0~255 | 127 |
| Smoothing | ローパススムージング | 0~255 | 0 |
| Tracking | 複数の指のトラッキング | None / LastPlayed / Highest / Lowest | None |
| Filter | レスポンスカーブ | Exponential / Linear | Exponential |
| Initial value | 開始値(相対スロットと Sound Brightness) | 0~127 | 64 |
Key
Key は表現の主要な構成要素です。Key エレメントは、タッチゾーンを 1 つのノートにマッピングし、指ごとのフルな表現を提供します。キーボードは、すべてのキーに同じ表現設定を使用します。
基本パラメーター
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Note | MIDI ノート | C-2~G8 | C3 |
| PB Range | 半音単位の pitch bend レンジ | 1~96 | 12(MPE 時は 48) |
ノートのベロシティは、設定にあるデバイス全体の Velocity Curve に従います。
Pressure Tune
指の圧力からアフタータッチ(チャンネルまたはポリフォニック)をどのように生成するかを制御します。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Enable | プレッシャーを送信する | on / off | on |
| Type | Channel(チャンネルプレッシャー)または Poly(ポリフォニックアフタータッチ) | 列挙値 | Channel |
| Tracking | 複数の指のトラッキング | None / LastPlayed / Highest / Lowest | None |
| Filter | レスポンスカーブ | Exponential / Linear | Exponential |
| Min/Max | 出力範囲 | 0~127 | 0 / 127 |
| Intensity | プレッシャーの感度 | 0~255 | 127 |
| Smoothing | ローパススムージング | 0~255 | 0 |
Vibrato Tune(Pitch Bend)
指の水平方向の動きを pitch bend にマッピングする方法を制御します。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Enable | pitch bend を送信する | on / off | on |
| Style | レスポンスカーブ | Linear / Quadratic / FarQuadratic | Linear |
| Strength | pitch bend の感度 | スライダー | |
| Return Speed | bend が中央に戻る速さ | None~Max |
CC アサイン(オプション)
各 CC スロットは個別に有効化できます(コントローラースロットを参照)。
| スロット | 説明 | デフォルト |
|---|---|---|
| Pressure | CC としてのプレッシャー(アフタータッチに加えて) | Disabled |
| X abs | 絶対的な水平位置 | Disabled |
| Y abs | 絶対的な垂直位置 | Disabled |
| X rel | 指が着地した位置からの水平方向の動き | Disabled |
| Y rel | 指が着地した位置からの垂直方向の動き | Disabled |
| Motion | 指の移動速度 | Disabled |
モーションスピードは、コントローラーの範囲にマッピングされる前に、スムージングされて 0 から 100 cm/s の範囲で正規化されます。
ヒント: MPE が有効な場合、pitch bend とプレッシャーは自動的にノートごとのチャンネルで送信されます。CC スロットは、追加の表現軸として引き続き利用できます。
Control Voltage
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Enable | CV を送信する | on / off | off |
| Output | 使用する最初の CV 出力 | 1~24 | |
| Gate / 1V / Oct | ゲート出力とピッチ出力 | on / off | on |
| Gate Mode | Gate、Trig、Retrig | 列挙値 | Gate |
| Trig Duration (ms) | Trig モードでのパルスの長さ | 25~250 | 25 |
| Gate Delay (ms) | ゲートが開くまでの遅延 | 0~5 | 0 |
| CV Velocity / CV Pressure / CV X abs / CV Y abs | 電圧範囲を持つ連続出力 | -5 V~+8 V | off、0 V~5 V |
| CV X rel / CV Y rel | 範囲と初期値を持つ相対出力 | -5 V~+8 V | off、初期値 2.5 V |
出力の順序については CV 出力を参照してください。
Button
Button は押したときに離散的なメッセージを送信し、タイプと Latched オプションに応じて、離したときまたは次に押したときに 2 つ目のメッセージを送信します。
Button 共通パラメーター
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Channel | MIDI チャンネル | 1~16 | 1 |
| Latched | トグルモード:押すとオンのメッセージ、次に押すとオフのメッセージを送信 | on / off | off |
| Type | Note、Control Change、Program Change、Control Voltage、Tap Tempo | 列挙値 | Note |
Button: Note タイプ
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Note | MIDI ノート(固定された中程度のベロシティで送信) | C-2~G8 | C2 |
| CV | オプションのゲート出力と 1 V/oct 出力 | 出力または無効 | Disabled |
Button: Control Change タイプ
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Enable On / コントローラー | 押したときに送信するコントローラー | コントローラースロット | CC 63、無効 |
| Value(オン) | 押したときに送信する値 | 0~127 | 127 |
| Enable Off / コントローラー | 離したとき、または次に押したときに送信するコントローラー | コントローラースロット | CC 63、無効 |
| Value(オフ) | 離したときに送信する値 | 0~127 | 0 |
Button: Program Change タイプ
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Bank(オン) | オンのメッセージとともにバンクセレクトを送信する | on / off | |
| Bank MSB / Bank LSB(オン) | バンクセレクト MSB(CC 0)と LSB(CC 32) | 0~127 | |
| Program(オン) | オンのメッセージとともに送信するプログラムチェンジ | on / off、0~127 | |
| Bank / Bank MSB / Bank LSB(オフ) | オフのメッセージのバンクセレクト | on / off、0~127 | |
| Program(オフ) | オフのメッセージとともに送信するプログラムチェンジ | on / off、0~127 |
Button: Control Voltage タイプ
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Output | CV 出力 | 1~24 | |
| On/Off | オン電圧とオフ電圧 | -5 V~+8 V | 5 V / 0 V |
Button: Tap Tempo タイプ
パラメーターはありません。押すたびにプロジェクトのテンポをタップします(内部クロックのみ)。
Fader 1D
ゾーン内での指の Y 位置を追跡する 1 次元のフェーダーです。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Channel | MIDI チャンネル | 1~16 | 1 |
| Y abs CC | 垂直位置のコントローラー | コントローラースロット | そのチャンネルで最初の未使用 CC |
| Default Y | タッチする前、Layout の読み込み時に送信する値 | 0~127 | 63 |
| Center Y | フェーダーのフィルの視覚的なゼロ点 | 0~127 | 0 |
| Pressure CC | プレッシャー用のオプションのコントローラー | コントローラースロット | Disabled |
| Motion CC | 指の移動速度用のオプションのコントローラー | コントローラースロット | Disabled |
| Pressure / Y abs CV | オプションの CV 出力 | 出力、電圧範囲 | Disabled |
ヒント: Center Y を
63に設定すると、中央から外側に向かって満たされるバイポーラのフェーダーになります。
Fader 2D
両軸を同時に追跡する 2 次元の XY パッドです。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Channel | MIDI チャンネル | 1~16 | 1 |
| X abs CC | 水平位置のコントローラー | コントローラースロット | そのチャンネルで最初の未使用 CC |
| Y abs CC | 垂直位置のコントローラー | コントローラースロット | そのチャンネルで最初の未使用 CC |
| Default X | 読み込み時の水平方向の値 | 0~127 | 63 |
| Default Y | 読み込み時の垂直方向の値 | 0~127 | 63 |
| Center X | X 描画の視覚的なゼロ点 | 0~127 | 0 |
| Center Y | Y 描画の視覚的なゼロ点 | 0~127 | 0 |
| Pressure CC | プレッシャー用のオプションのコントローラー | コントローラースロット | Disabled |
| Motion CC | 指の移動速度用のオプションのコントローラー | コントローラースロット | Disabled |
| Pressure / X abs / Y abs CV | オプションの CV 出力 | 出力、電圧範囲 | Disabled |
Keyboard(Keyboard、Keygrid、Drumpad)
Keyboard エレメントは複数のキーにまたがり、Layout レベルの属性を共有します。すべてのキーは、前述の Key で説明した表現設定を使用します。
Keyboard Layout パラメーター
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Root note / Octave | ベースノート(Keyboard は Octave のみ) | C-2~G8 | Keygrid と Keyboard は C2、Drumpad は C1 |
| Scale | キーボードに適用するスケール | Keyboard:15 種類のファクトリースケール。Keygrid:14 種類のファクトリースケール、または MPE オン時のカスタムスケール | Keyboard は Chromatic、Keygrid は Major |
| Use global scale | プロジェクト全体のスケールに従う(Keygrid、Drumpad) | on / off | off |
| Show Offscale | すべての半音を表示する(Keygrid) | on / off | off |
| Semitones | Show Offscale がオンのときの半音単位の行のジャンプ(Keygrid、Drumpad) | 1~48 | Keygrid は 5、Drumpad は 4 |
| Degrees | Show Offscale がオフのときのスケール度数単位の行のジャンプ(Keygrid) | 1~48 | 3 |
| Line offset | 行のジャンプ(Keyboard) | 1~48 | |
| Key Width / Key Height | グリッドセル単位での各キーのサイズ | セル | 4 / 4 |
| MPE | MIDI Polyphonic Expression を有効にする | on / off | off |
| MPE Master | MPE ゾーン:Channel 1(Lower Zone)または Channel 16(Upper Zone) | 列挙値 | Channel 1 |
| Nb channel | MPE のメンバーチャンネルの数(MPE がオンのときに Channel の代わりになる) | 1~15 | |
| Num voice | CV ボイスの数 | 1~15 | 1 |
Glissando Tune
指がキーをまたいでスライドするときのピッチの動作を制御します。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Enable | グリッサンドを有効にする | on / off | on |
| Vertical Gliss. | 垂直方向の動きもグライドに寄与させる | on / off | on |
| Retrigger | キーの境界を越えたときにノートを再トリガーする | on / off | off |
| Tune Loc | 基準点:Pad(キーの中心)または Finger(最初のタッチ位置) | 列挙値 | Pad |
| Smoothing | グライドのスムージング | 0~255 | 63 |
| In Tune Width | インチューンゾーンのサイズ(キー幅に対する割合) | 0~100 | 50 |
Sound Brightness(CC 74)
キー内のジェスチャー軸を CC 74(Brightness / Timbre)にマッピングします。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Gesture | CC をドライブする軸:None、Pressure、X Absolute、Y Absolute、X Relative、Y Relative、Motion Speed | 列挙値 | None |
| Initial value | タッチする前に送信する値 | 0~127 | 64 |
| その他の設定 | Min/Max、Intensity、Smoothing、Tracking、Filter | コントローラースロットを参照 |
Arpeggiator
アルペジエーターはデバイス上(Arp ボタン)で設定します。アルペジエーター&Looperを参照してください。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| オン / オフ | Arp ボタンで切り替える | on / off | off |
| Quantize | クロックのグリッドでアルペジオを開始する | on / off | on |
| Octave | 追加するオクターブの数 | 0~8 | 0 |
| Rate | 拍の分数によるステップレート:1/32、1/16、1/8、1/4、1/2、1/1、Pressure | 列挙値 | 1/4 |
| Style | Up、Down、UpDown、UpAndDown、Random | 列挙値 | Up |
| Pressure | 指の圧力がノートのベロシティにどれだけ影響するか | 0%~100% | 40% |
Ableton Launchpad(LivePad)
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Position | Full Width、Left Half、Right Half | 列挙値 | 配置によって決まる |
| Zoom | グリッドのセルサイズ | Small / Large | Large |
API Zone
API Zone は、SysEx ストリーミングを介して外部アプリケーションに指のデータを公開します。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Zone Index | データストリーム内でのこのゾーンの識別子 | 0~127 | 0 |
| Max Num Fingers | 保存されますが、まだ適用されません | 0~10 | 10 |
| Finger Data Rate | 保存されますが、まだ適用されません | 0~255 | 0 |
非表示エレメント
非表示エレメントはサーフェスには表示されませんが、外部からの入力に反応します。
Pedal
各 Layout で、2 つのペダル入力 Pedal A と Pedal B を設定します。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Type | Disable、Switch、Kick、Sustain (Binary)、Sustain (Continuous)、Expressive | 列挙値 | Disable |
| Channel | MIDI チャンネル | 1~16 | 1 |
| Midi Output | 出力ポート | USB Device、USB Host、MIDI A、MIDI B | USB Device |
Pedal: Switch
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Latched | 押すたびに切り替える(押して離すのではなく) | on / off | off |
| Message Type | Note、Control Change、Program Change、Tap Tempo | 列挙値 | Note |
| Note | Note タイプのノート | C-2~G8 | C4 |
Control Change と Program Change の設定は、Button エレメントと同じです。Tap Tempo では、押すたびにプロジェクトのテンポをタップします。
Pedal: Sustain (Binary)
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Controller | サステイン用のコントローラー | コントローラースロット | CC 64 |
| On Value | ペダルを踏んだときの値 | 0~127 | 127 |
| Off Value | ペダルを離したときの値 | 0~127 | 0 |
| Latched | 押すたびに切り替える | on / off | off |
Pedal: Continuous(Expressive / Sustain Continuous)
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Controller | 連続出力用のコントローラー | コントローラースロット | Expressive は CC 11、Sustain (Continuous) は CC 64 |
| Invert | ペダルの方向を反転する | on / off | off |
Pedal: Kick
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Note | 打撃時にトリガーする MIDI ノート | C-2~G8 | C0 |
| Velocity Sensitivity % | ベロシティのレスポンスのスケーリング | 0~100 | 100 |
| Impact Threshold % | トリガーに必要な最小の打撃力 | 1~100 | 10 |
| Duration Mode | Until Release または Fixed | 列挙値 | Until Release |
| Fixed Duration (ms) | Fixed モードでのノートの長さ | 1~5000 | 100 |
プロジェクト設定
プロジェクトレベルの設定は、すべての Layout に適用されます。
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| Clock source | INT、USB-dev、MIDI、USB-host | 列挙値 | INT |
| Tempo | 内部テンポ | 1~999 BPM | 120 BPM |
| Metronome | クリック出力を有効にする | on / off | off |
| Pedal A / Pedal B Global Enable | ペダル入力を有効にする | on / off | off |
| CC on layout change | Layout を切り替えたときにエレメントの値を送信する | on / off | on |
| Switch Mode | シーケンサーのパターン切り替えモード:Wait、Jump、Restart | 列挙値 | Wait |
MIDI 2.0(代替 USB モード、再起動後に適用)は、同じメニューにあるデバイス設定で、デフォルトではオフです。
CV クロック出力
| パラメーター | 説明 | 範囲 | デフォルト |
|---|---|---|---|
| CV Clock | CV クロック出力を有効にする | on / off | off |
| Beat Division | クロックレート:1 ppqn、2 ppqn、4 ppqn、8 ppqn、24 ppqn、48 ppqn | 列挙値 | 4 ppqn |
| Clock Output | クロックを伝送する CV 出力 | 1~23 | 1 |
| Reset Output | 読み取り専用、クロック出力の次の出力 | Clock Output に 1 を足した値 | 2 |
MIDI ルーティング
各ルーティングスイッチは、受信した MIDI をあるポートから別のポートへ転送します。
| パラメーター | 説明 | デフォルト |
|---|---|---|
| MIDI -> USB Host | MIDI In を USB Host にルーティングする | off |
| MIDI -> USB Device | MIDI In を USB Device にルーティングする | off |
| MIDI -> MIDI A | MIDI In を MIDI 出力 A にルーティングする | off |
| MIDI -> MIDI B | MIDI In を MIDI 出力 B にルーティングする | off |
| USB Device -> USB Host | USB Device の入力を USB Host にルーティングする | off |
| USB Device -> MIDI A | USB Device の入力を MIDI 出力 A にルーティングする | off |
| USB Device -> MIDI B | USB Device の入力を MIDI 出力 B にルーティングする | off |
| USB Host -> USB Device | USB Host の入力を USB Device にルーティングする | off |
| USB Host -> MIDI A | USB Host の入力を MIDI 出力 A にルーティングする | off |
| USB Host -> MIDI B | USB Host の入力を MIDI 出力 B にルーティングする | off |
ヒント: MIDI ルーティングは、Erae 2 を USB-MIDI インターフェースとして使用する場合に便利です。MIDI -> USB Device を有効にすると、外部キーボードをサーフェスの出力とマージして DAW に送れます。
付録 B: MIDI インプリメンテーションチャート
Erae 2 は、USB Device(クラスコンプライアント)、USB Host、MIDI Out A、MIDI Out B を介して MIDI を送信します。各エレメントは、出力先を個別に選択します。受信 MIDI は USB Device、USB Host、TRS MIDI 入力で受信され、プロジェクトのルーティングスイッチ(Settings -> Routing)でポート間を転送できます。
表中の 認識 は、Erae 2 自身がそのメッセージに反応することを意味します。Erae 2 が反応しない受信チャンネルメッセージも、ルーティングスイッチで転送することはできます。
メイン実装テーブル
| 機能 | 送信 | 認識 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ベーシックチャンネル | エレメントごとに Ch 1〜16 | 各エレメントは独自のチャンネルを持ちます | |
| Note On | あり | なし | キー、ボタン(Note タイプ)、キーボードエレメント、Switch ペダルと Kick ペダル |
| Note Off | あり | なし | 指を離したときに送信されます。Lift Tune がリリースベロシティを設定します |
| ポリフォニックアフタータッチ | あり(オプション) | なし | Pressure Type が PolyPressure のときの Key エレメントとキーボードエレメント |
| チャンネルアフタータッチ | あり(オプション) | なし | Pressure Type が ChannelPressure のときの Key エレメントとキーボードエレメント |
| Control Change | あり | なし | 下記の CC テーブルを参照 |
| Program Change | あり | なし | ボタン(Program Change タイプ)と Switch ペダル。オプションで Bank Select 付き |
| Pitch Bend | あり | なし | Key エレメントとキーボードエレメント。レンジは 1〜96 半音(デフォルトは 12、MPE 時は 48) |
| 14-bit CC | あり | なし | コントローラータイプ CC14bit:MSB は CC 番号、LSB は CC 番号 + 32 で送信 |
| RPN | あり | なし | CC Type を持つエレメントとペダルでのコントローラータイプ RPN |
| NRPN | あり | なし | CC Type を持つエレメントとペダルでのコントローラータイプ NRPN |
| MPE | あり | なし | キーボードごとに有効化。MPE 出力は常に Erae 2 MIDI (MPE) ポートを使用します |
| System Exclusive | あり | あり | Universal Identity Request と Embodme プロトコル(下記参照) |
| MIDI Clock(0xF8) | あり | あり | Clock source が INT のときに送信されます。外部ソースが選択されているときはそれに従います |
| MIDI Start(0xFA) | あり | あり | 内部クロックの開始時に送信されます。外部ソースの場合はそれに従います |
| MIDI Stop(0xFC) | あり | あり | 内部クロックの停止時に送信されます。外部ソースの場合はそれに従います |
| MIDI Continue(0xFB) | なし | あり | 外部ソースの場合、停止中であれば再生を開始します |
| Active Sensing(0xFE) | なし | なし | 使用されません |
内部クロックの場合、Clock、Start、Stop は USB Device、USB Host、MIDI A、MIDI B に送信されます。
ヒント: Erae 2 は MPE の設定メッセージや pitch bend レンジのメッセージを送信しません。音源の MPE pitch bend レンジを、キーボードの pitch bend レンジ(デフォルトは
48半音)に合わせて設定してください。
MPE 詳細
キーボードエレメントで MPE が有効な場合、Erae 2 は MPE Lower Zone(マスターチャンネル 1)または Upper Zone(マスターチャンネル 16)として送信します。ゾーンはキーボードの MPE Master Channel 設定によって選択されます。
| MPE パラメーター | 値 |
|---|---|
| Master Channel | Ch 1:Lower Zone(デフォルト)、Ch 16:Upper Zone |
| Member Channels(Lower Zone) | Ch 2 から上方向へ、動的に割り当て |
| Member Channels(Upper Zone) | Ch 15 から下方向へ、動的に割り当て |
| ノートごとの Pitch Bend | メンバーチャンネルで送信 |
| ノートごとの Pressure | メンバーチャンネルで送信 |
| ノートごとの Timbre | メンバーチャンネルで CC74(キーボードのスライド出力が有効な場合) |
| Pitch Bend Range(メンバー) | キーボードの pitch bend レンジ、デフォルトは 48 半音 |
| USB ポート | Erae 2 MIDI (MPE) |
Universal Identity Request
Erae 2 は、標準の Identity Request(F0 7E <id> 06 01 F7)に、デバイス ID 0x01 または 0x7F で、要求を受信した USB ポートで応答します。
F0 7E 01 06 02 00 21 50 00 01 00 02 <channel> <major> <minor> <patch> F7
00 21 50 は Embodme のメーカー ID、00 01 は Erae ファミリー、00 02 は Erae 2 のモデルです。最後の 4 つのデータバイトがファームウェアのバージョンを示します。
SysEx プロトコル
外部プログラムが Erae 2 で使用できる Embodme の SysEx メッセージは 開発者 API のコマンドで、API Zone エレメントからタッチを読み取り、その LED を描画します。これらは次のヘッダーで始まります。
F0 00 21 50 00 01 00 02 01 01 04 <sub-service> <payload...> F7
00 21 50 は Embodme のメーカー ID、00 01 00 02 は Erae 2 の識別子、01 はデバイス ID、01 04 は API サービスの選択です。ブロードキャスト ID 0x7F を含め、別のデバイス ID 宛てのメッセージは無視されます。
API Zone コマンド
| サブサービス | 方向 | 説明 |
|---|---|---|
StartFingerDataStreaming(0x01) | Host -> Device | API Zone からのフィンガーデータの送信を開始 |
EndFingerDataStreaming(0x02) | Host -> Device | フィンガーデータを停止 |
ZoneBoundaryRequest(0x10) | Host -> Device | API Zone のサイズを照会 |
Clear(0x20) | Host -> Device | API Zone の LED をクリア |
SetPixel(0x21) | Host -> Device | 1 つの LED を設定 |
DrawRectangle(0x22) | Host -> Device | 矩形を塗りつぶし |
DrawImage(0x23) | Host -> Device | 画像を描画 |
VersionRequest(0x7F) | Host -> Device | API プロトコルのバージョンを照会 |
バイト Layout、座標、カラーと画像のエンコーディング、および実例は 付録 D: 開発者 API に記載されています。Erae Lab と Ableton Live の Remote Script は独自のメッセージを使用しますが、それらを自分で送信する必要はありません。
デフォルト CC マッピング
以下の CC 番号は、対応する機能が有効になっているときにデフォルトで使用されます。エレメントとペダルの CC 割り当ては、Erae Lab またはデバイス上で変更できます。
| CC 番号 | 名称 | 使用元 | 備考 |
|---|---|---|---|
| CC0 / CC32 | Bank Select MSB / LSB | ボタン(Program Change)と Switch ペダル | バンクが有効な場合 |
| CC11 | Expression | Expressive ペダル | デフォルトの CC 番号 |
| CC64 | Sustain | Sustain ペダル | Binary:オン値とオフ値、Continuous:ペダルに追従 |
| CC74 | Timbre | キーボードのスライド出力 | キー内の Y 位置。標準的な MPE の timbre 軸 |
| CC102〜CC109 | Layout 変更 | CC on layout change | チャンネル 16、USB Device のみ。Layout に入ったときに 127、離れたときに 0 |
| ユーザー定義 | Pressure | Key とフェーダーの Pressure CC | オプション |
| ユーザー定義 | X Position | Key とフェーダーの X absolute CC | 絶対的な水平位置 |
| ユーザー定義 | Y Position | Key とフェーダーの Y absolute CC | 絶対的な垂直位置 |
| ユーザー定義 | X Relative | Key とキーボードの X relative CC | タッチ開始からの動き |
| ユーザー定義 | Y Relative | Key とキーボードの Y relative CC | タッチ開始からの動き |
| ユーザー定義 | Motion Speed | Key とフェーダーの Motion Speed CC | 指の移動速度。0〜100 cm/s でスムージングおよび正規化されます |
付録C: DAW セットアップガイド
この付録では、最も一般的な DAW およびハードウェア構成について、手順を追った接続ガイドを提供します。標準的な MIDI のルーティング、ノートごとの MPE エクスプレッションの有効化、ハードウェアシンセサイザーや Eurorack モジュールへの接続など、必要な手順をここで網羅しています。
一般的な MIDI セットアップ
USB MIDI ポート
Erae 2 を通常の MIDI 1.0 モードで USB 接続すると、DAW からは 1 台のクラスコンプライアント USB MIDI デバイスの中にユーザー向けの 2 本の MIDI ケーブルが見えます。macOS、Windows 10/11、Linux のいずれにおいてもドライバーのインストールは不要です。
| ケーブル | ポート名 | 用途 |
|---|---|---|
| Cable 0 | Erae 2 MIDI | 双方向の標準 MIDI:ノート、ベロシティ、Pitch Bend、CC、クロック。ほとんどの DAW インストゥルメントトラック、Erae 2 に送るクロック、一般的なルーティングにはこちらを使用します。 |
| Cable 1 | Erae 2 MIDI (MPE) | MPE 出力専用:MPE 対応インストゥルメント向けの、ノートごとのすべてのエクスプレッション (Pitch Bend、プレッシャー、スライド)。MPE メッセージは常にこのケーブルに送られ、このルーティングは変更できません。Erae 2 はこのケーブルでは MIDI を受信しません。 |
簡単な目安: MPE でないインストゥルメントトラックは Erae 2 MIDI に、MPE インストゥルメントトラックは Erae 2 MIDI (MPE) にルーティングします。MIDI 2.0 は Settings -> MIDI 2.0: ON/OFF で制御される別の USB モードであり、有効にするにはデバイスの再起動が必要です。
落とし穴: ほとんどの DAW は、トラックを明示的に MPE 用に設定していない限り、VST または AU インストゥルメントに渡す前に着信 MIDI を単一チャンネル (通常はチャンネル 1) にまとめてしまいます。プラグイン (Erae Sound など) で使用することを想定した Layout を設計する際は、CC を送るすべてのエレメントを 同じ MIDI チャンネル に揃えてください。チャンネル 1 を使うのが最も安全なデフォルトです。マクロ CC を複数チャンネルに分散させた Layout では、MPE でない DAW トラックでそれらの CC が失われます。この制限は、ハードウェアルーティング、MPE ポート上の MPE キーボード、MPE を明示的に有効にした DAW トラックには適用されません。
DAW で Erae Sound を使う
Erae Sound を DAW のインストゥルメントトラックに VST3 または AU プラグインとしてロードすると、Erae のサーフェスは標準的な USB MIDI ポート経由でデータを送信します。専用のドライバーは不要です。
フェーダーのジェスチャーとキーボードのノート(非 MPE)は Erae 2 MIDI で届きます。インストゥルメントトラックの MIDI 入力としてそのポートを有効にし、チャンネルを Layout に合わせて設定してください(デフォルト: チャンネル 1)。
MPE スライドとノートごとのエクスプレッションは Erae 2 MIDI (MPE) で届きます。完全な MPE 再生を行うには、インストゥルメントトラックで MPE モードを有効にし、その入力を Erae 2 MIDI (MPE) に向けて、チャンネルを All Channels に設定してください。これにより全 16 メンバーチャンネルが音源に届きます。
Erae Sound のスタンドアロンとプラグインを同時に実行しないでください。 どちらのインスタンスも同じ Erae MIDI 入力を監視しています。ノートやジェスチャーが両方のエンジンに同時に届き、二重トリガーと両方の出力からのオーディオが発生します。プラグインで演奏中に Erae Lab からのオーディオが聞こえる場合は、Erae Lab のトップヘッダーバーにある Sound タブの電源アイコンをクリックして Erae Sound を無効にしてください。これにより、デバイスへの接続を維持したまま Layout 編集と同期を継続しつつ、Erae Sound のオーディオエンジンを停止できます。
macOS: 古いデバイスエントリの削除
ファームウェアアップデート後、macOS が古い USB デバイスエントリを新しいものと並んで保持してしまうことがあります。これにより、ポート名が重複したり番号付きになったりすることがあります (例: Erae 2 2)。
クリーンアップするには:
- Audio MIDI Setup (
/Applications/Utilities/内) を開きます。 - Window -> Show MIDI Studio を選択します (または Command-2 を押します)。
- 警告アイコンが付いている、または番号付きのサフィックスが付いた古い
Erae 2エントリを探します。 - 右クリックして Remove Device を選択します。
- USB-C ケーブルを抜き差しします。デバイスが単一のエントリとしてクリーンに再列挙されます。
ヒント: 古いエントリを削除した後は、開いている DAW を再起動して、更新されたポートリストを読み直させてください。
Windows: ポートの表示確認
- デバイスマネージャー を開き、サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー または ユニバーサルシリアルバスコントローラー のセクションを展開します。
- Erae 2 が黄色い警告アイコンなしで表示されていることを確認します。
- DAW で MIDI デバイスの再スキャンを実行するか、アプリケーションを再起動します。Windows の MIDI ポートはドライバーレベルで登録されるため、すべてのホストでホットリロードされるわけではありません。
ヒント: デバイスは表示されているのに MIDI データが流れない場合は、DAW が MIDI ポートで「排他モード」に設定されていないか確認してください。排他モードでは他のアプリケーションとの共有が妨げられます。
Ableton Live
Ableton Live 11 および 12 は、標準 MIDI と MPE のいずれにおいても Erae 2 と完全に互換性があります。LivePad のクリップとシーンの制御エレメント向けの MIDI Remote Script が Embodme から提供されています。
ステップ 1: MIDI ポートを有効にする
- Ableton Live -> Preferences を開きます (macOS: Live -> Settings、Windows: Options -> Preferences)。
- Link, Tempo & MIDI タブをクリックします (Live 11: Link/Tempo/MIDI)。
- MIDI Ports セクションで、
Erae 2 MIDIの Input 行を探します。- Track を On に設定します。これにより、このポートからの MIDI データをインストゥルメントトラックで受信できるようになります。
- Remote を On に設定します。これにより、クリップの起動やパラメーターマッピング用に Control Surface スクリプトがこのポートを使用できるようになります。
Erae 2 MIDI (MPE)の Input 行を探します。- Track を On に設定します。
- このポートでは Sync と Remote はオフのままにします (MPE ポートでは不要です)。
- Live から Erae 2 へ MIDI を送り返したい場合 (例: クロック同期や LivePad の LED フィードバック) は、必要に応じて
Erae 2 MIDIの Output 行を有効にします。MPE ポートには Erae 2 への出力はありません。
落とし穴:
Erae 2 MIDIだけを有効にしてErae 2 MIDI (MPE)を有効にしないと、MPE インストゥルメントはエクスプレッションデータを受信できません。フル機能のエクスプレッシブなセットアップには、両方のポートで Track を有効にする必要があります。
ステップ 2: 標準 MIDI インストゥルメントトラックの設定
- 目的のインストゥルメントを読み込んだ Audio または MIDI トラックを作成します。
- トラックの MIDI From セレクター (トラック上部の入力セレクター) で、
Erae 2 MIDIを選択します。 - チャンネルを All Channels に、または Erae 2 のエレメントの MIDI チャンネル割り当てに一致する特定のチャンネルに設定します。
- トラックを録音用にアームするか、モニタリングを In に設定してリアルタイムで音を確認します。
ステップ 3: MPE インストゥルメントトラックの設定
- MPE 対応インストゥルメント (Ableton の Drift、Meld、または任意の MPE プラグイン) を読み込んだ MIDI トラックを作成します。
- MIDI From で
Erae 2 MIDI (MPE)を選択します。 - チャンネルを All Channels に設定します。MPE では 16 チャンネルすべてを同時に受信する必要があります。
- インストゥルメントのプラグイン設定を開き、明示的なトグルがある場合は MPE モード を有効にします。
ヒント: Ableton 純正の MPE インストゥルメント (Drift、Meld) は、マルチチャンネル入力を検出すると MPE を自動的に有効にします。サードパーティの MPE プラグインでは、設定パネルで手動のトグルが必要な場合があります。
ステップ 4: MIDI Remote Script のインストール (LivePad エレメント)
Erae 2 MIDI Remote Script を使うと、LivePad エレメントから Ableton Live のクリップの起動、シーンの発火、セッショングリッドのナビゲーションができるようになります。
- Embodme サポートサイトから Erae 2 Remote Script パッケージをダウンロードします。
- スクリプトフォルダー (名前は
Erae2) を Ableton の User Library の MIDI Remote Scripts フォルダーにコピーします。- macOS:
~/Library/Preferences/Ableton/Live x.x.x/User Remote Scripts/ - Windows:
C:\Users\<username>\Documents\Ableton\User Library\Remote Scripts\
- macOS:
- Ableton Live を再起動します。
- Preferences -> Link, Tempo & MIDI を開きます。
- Control Surface セクションで空いているスロットをクリックし、ドロップダウンから Erae2 を選択します。
- Input を
Erae 2 MIDI、Output をErae 2 MIDIに設定します。
これで、サーフェス上の LivePad エレメントが LED の色によるフィードバックを使って、クリップの状態 (再生中、停止、待機中) をリアルタイムに反映するようになります。
落とし穴: Control Surface のドロップダウンに Erae2 が表示されているのにクリップの色が更新されない場合は、Remote Script の Output ポートが MPE ポートではなく
Erae 2 MIDIに設定されていることを確認してください。LED フィードバックはメインケーブル経由で送られます。
MIDI クロック同期 (Ableton -> Erae 2)
Erae 2 のアルペジエーターと Looper を Ableton のテンポに同期させるには:
- Preferences -> Link, Tempo & MIDI で、
Erae 2 MIDIの Output 行を探します。 - Sync を On に設定します。
- Erae 2 で Settings を開き、Clock source を
USB-devに設定します。 - Ableton で再生を押します。Erae 2 が自動的に Ableton のテンポにロックします。
Logic Pro
Logic Pro X (10.5 以降) および Mac 版 Logic Pro は MPE をネイティブにサポートしています。MPE 対応の各トラックはマルチチャンネル録音を使用し、チャンネルごとのエクスプレッションが MIDI リージョン内に保持されます。
ステップ 1: Audio MIDI Setup で MIDI 入力を有効にする
- Audio MIDI Setup を開き、MIDI Studio ウィンドウに Erae 2 が表示され、標準ポートと MPE ポートが見えていることを確認します。
- ポートが表示されない場合は、Rescan MIDI ボタン (MIDI Studio ウィンドウ上部の曲線矢印アイコン) をクリックします。
ステップ 2: Logic の MIDI 設定を構成する
- Logic Pro -> Settings -> MIDI (macOS Ventura 以降) または Logic Pro -> Preferences -> MIDI (それ以前のバージョン) を開きます。
- General タブで、Auto-demix by channel if multi-channel recording が有効になっていることを確認します。これにより、録音中に異なるチャンネルの MPE データが単一チャンネルにまとめられるのを防ぎます。
- デフォルトのポート割り当てはそのままにします。Logic は利用可能なすべての MIDI 入力を自動的にスキャンして公開します。
ステップ 3: 標準 MIDI トラックの作成
- Tracks エリアで、新しい Software Instrument トラックを作成します。
- トラックの Region Inspector または Channel Strip を開き、MIDI Input が All または Erae 2 Layout に一致する特定のチャンネルに設定されていることを確認します。
- Logic は接続されているすべての MIDI デバイスから自動的に受信します。入力を Erae 2 のみに制限したい場合は、インストゥルメントスロットで External Instrument プラグインを使い、入力を
Erae 2 MIDIに割り当てます。
ステップ 4: トラックごとに MPE を有効にする
- エクスプレッシブに演奏したい Software Instrument トラックを選択します。
- Track Inspector (左パネル) で i (Information) ボタンをクリックしてトラック設定を展開します。
- MIDI Channel パラメーターを探し、All に設定します。MPE のマルチチャンネル録音に必要です。
- Track Inspector の MPE トグルをクリックして、ノートごとのエクスプレッションを有効にします。有効にすると、Logic は各ノートの Pitch Bend、プレッシャー、スライドを個別に録音します。
落とし穴: トラックごとに MPE が有効になっていないと、Logic はすべてのチャンネルをチャンネル 1 にマージしてしまい、ノートごとのエクスプレッションが失われます。
Erae 2 MIDI (MPE)から受信する各トラックで MPE トグルが有効になっている必要があります。
ステップ 5: トラックを MPE ポートに向ける
- トラックの Channel Strip で、MIDI In セクションをクリックします。
- 入力ソースのドロップダウンから
Erae 2 MIDI (MPE)を選択します。 - チャンネルを All に設定します。
Logic Pro: "Reset MIDI Drivers" の回避策
一部の macOS バージョンでは、Logic は起動時に MIDI デバイスの状態をキャッシュします。Erae 2 のポートが Audio MIDI Setup には表示されるのに Logic のポートセレクターに表示されない場合:
- Logic で Window -> Show MIDI Environment を開きます (または Command-0 を押します)。
- Midi Environment のメニューバーから Special -> Reset All MIDI Drivers を選択します。
- Logic が再起動を必要とせずに、接続されているすべての MIDI デバイスを再スキャンします。
- MIDI Environment ウィンドウを閉じて Tracks エリアに戻ります。ポートが入力セレクターに表示されるはずです。
ヒント: MIDI Environment が使い慣れない場合は、より簡単な回避策として、Logic を終了し、Erae 2 を抜き差ししてから Logic を再起動します。MIDI ドライバーのキャッシュはアプリケーションの起動時にクリアされます。
MIDI クロック同期 (Logic -> Erae 2)
- Logic Pro -> Settings -> MIDI で Transmit MIDI Clock を有効にします。
- クロック送信先リストの
Erae 2 MIDIの隣にあるチェックボックスをオンにします。 - Erae 2 で Settings を開き、Clock source を
USB-devに設定します。
FL Studio
FL Studio (バージョン 20 以降) は、上記の DAW と同じ方法でネイティブの MPE を実装していません。ノートごとのエクスプレッションには、チャンネルごとの手動ルーティング、またはマルチインスタンスのインストゥルメント構成のための Patcher の使用が必要です。標準的なポリフォニック用途では、FL Studio は Erae 2 の Erae 2 MIDI ポートで問題なく動作します。
ステップ 1: MIDI ポートを有効にする
- Options -> MIDI Settings を開きます。
- Input セクションで、デバイスリストの中から
Erae 2 MIDIを探します。 - クリックしてハイライトし、Enable にチェックを入れてポートを有効にします。
- 利用可能な Port 番号 (例: Port 0) を割り当てます。この番号を控えておいてください。特定のインストゥルメントに MIDI をルーティングする際に使用します。
- チャンネルごとのルーティングを使う予定がある場合は、
Erae 2 MIDI (MPE)についても同様に行い、別のポート番号 (例: Port 1) を割り当てます。 - FL Studio のトランスポートで Erae 2 のクロックを同期させたい場合は、Send master sync を有効にします。
落とし穴: FL Studio の MIDI ポートの有効化は、デフォルトではセッションをまたいで保持されません。再起動後にポートのチェックが外れている場合は、MIDI Settings で再度有効にし、すぐに FL Studio プロジェクトを保存してください。
ステップ 2: インストゥルメントへの MIDI ルーティング
- Channel Rack で、Erae 2 から受信させたいインストゥルメントを右クリックします。
- Receive notes from を選択し、
Erae 2 MIDIに割り当てた Port 番号を選びます。 - Receive Notes ダイアログの MIDI channel を、Erae 2 Layout で割り当てたチャンネル (デフォルト: チャンネル 1) に合わせて設定します。
- サーフェスを演奏します。ノートがインストゥルメントをトリガーするはずです。
ヒント: 複数のインストゥルメントに、異なるチャンネルで Erae 2 から同時に受信させたい場合は、Channel Rack の MIDI 設定で各インストゥルメントに別々の MIDI チャンネルを割り当て、Erae 2 のエレメントごとのチャンネル割り当てと一致させます。
ステップ 3: Multi-Link による CC マッピング
FL Studio の Multi-Link to Controllers 機能は、Erae 2 の CC 出力をインストゥルメントのパラメーターにマッピングする最も速い方法です。
- 制御したい Mixer またはインストゥルメントプラグインを開きます。
- メニューバーから Tools -> Multi-link to controllers を選択します (または任意のノブを右クリックして Link to controller を選びます)。
- FL Studio で対象のノブまたはフェーダーを動かします。
- Erae 2 で対応するサーフェスエレメントにタッチして CC を送信します。FL Studio が CC 番号を自動的に取り込み、マッピングを作成します。
- Accept をクリックして確定します。
ヒント: Erae 2 のフェーダーエレメントは、Erae Lab で設定した軸に CC を送信します。垂直方向の 1D フェーダーはデフォルトで CC Y Absolute を送信し、2D フェーダーは X と Y を同時に送信できます。各軸を別々のパラメーターにマッピングすれば、単一のタッチゾーンから 2 次元のエクスプレッションが得られます。
ステップ 4: FL Studio でのチャンネルごとの MPE 近似
FL Studio は MPE メッセージを統合されたインストゥルメントの概念としてネイティブに扱いません。エクスプレッシブな演奏のための実践的な方法は、各 MIDI チャンネルを別々のインストゥルメントインスタンスにルーティングすることです。
- Erae 2 の MPE キーボードエレメントを Lower Zone (Master Channel 1、メンバーチャンネル 2~N) に割り当てます。
- FL Studio で、対象インストゥルメントのインスタンスを N 個 Channel Rack に追加します。
- 各インスタンスを Receive notes from Port 1 (
Erae 2 MIDI (MPE)に割り当てたポート) に設定し、それぞれチャンネル 1、2、3... とします。 - 統合されたオーディオ出力が必要な場合は、すべてのインスタンスを同じ Mixer トラックに接続します。
Patcher (FL のモジュラー環境) をサポートするインストゥルメントの場合は、単一の Patcher インスタンスが複数のサブインストゥルメントをホストし、着信する各チャンネルを自動的に対応するサブインストゥルメントにルーティングできるため、より管理しやすいセットアップになります。
MIDI クロック同期 (FL Studio -> Erae 2)
- Options -> MIDI Settings で、Output セクションの
Erae 2 MIDIを選択し、有効にしてポートを割り当てます。 - そのポートで Send master sync を有効にします。
- Erae 2 で Settings を開き、Clock source を
USB-devに設定します。
Bitwig Studio
Bitwig Studio (バージョン 3.2 以降) は、あらゆる DAW の中でも最も包括的な MPE サポートの 1 つを備えています。Note Expression モードでは、ノートごとの Pitch Bend、プレッシャー、ティンバーを、Piano Roll 上でノートごとの個別のオートメーションレーンとして表示・編集できます。
ステップ 1: コントローラーの設定
- Bitwig Studio -> Settings -> Controllers を開きます。
- + ボタンをクリックしてコントローラーを追加します。
- メーカー/スクリプトリストから Generic -> Generic Flexi を選択します (または、完全な MPE 統合には ROLI -> Seaboard Rise を選択します。このスクリプトは任意の MPE デバイスで正しく動作します)。
- Input を
Erae 2 MIDI、Output をErae 2 MIDIに設定します。
ヒント: Generic Flexi スクリプトを使うと、任意の CC またはノートメッセージを任意の Bitwig パラメーターにマッピングできます。ROLI 固有の機能なしでノートと CC だけが必要な場合は、Flexi の方が設定が簡単です。Bitwig の Note Expression レーンで完全な MPE ノートエクスプレッションが必要な場合は、ROLI Seaboard Rise スクリプトを使用してください。どの MPE 送信機でも同じように機能します。
ステップ 2: インストゥルメントトラックで MPE 入力を有効にする
- MPE 対応プラグイン、または Bitwig 純正の Polysynth や Phase-4 を読み込んだ Instrument トラックを作成します。
- トラックヘッダーで MIDI Input セレクターをクリックします。
- 入力ポートとして
Erae 2 MIDI (MPE)を選択します。 - チャンネルを All に設定します。Bitwig はノートごとのエクスプレッションデータを再構築するために 16 チャンネルすべてを見る必要があります。
ステップ 3: Note Expression の確認
- エクスプレッシブな演奏を短く録音します。
- 録音したリージョンの Piano Roll を開きます。
- いずれかのノートをクリックします。そのノートの下に Pitch、Pressure、Timbre (CC#74) のノートごとのエクスプレッションレーンが表示されるはずです。各レーンには、そのノートに対して個別に録音された連続データが表示されます。
落とし穴: すべてのノートがノートごとのデータではなく同一のエクスプレッションデータを示す場合は、トラック入力が
Erae 2 MIDIではなくErae 2 MIDI (MPE)に設定されていることを確認してください。標準 MIDI のチャンネルプレッシャーはチャンネルごとのメッセージであり、ノートごとのエクスプレッションには MPE ケーブルが必要です。
ステップ 4: Generic Flexi による CC のマッピング
- Settings -> Controllers で Flexi スクリプトのエントリをクリックし、その設定パネルを開きます。
- バインディングスロットの隣にある Learn をクリックします。
- Erae 2 でフェーダーまたは CC ソースを動かします。Bitwig が CC 番号を自動的に取り込みます。
- 同じパネルのパラメーターブラウザーを使って、任意の Bitwig デバイスパラメーターに割り当てます。
MIDI クロック同期 (Bitwig -> Erae 2)
Bitwig は、Sync が有効になっている任意の出力ポートに MIDI クロックを送信します。
- Settings -> Controllers で Erae 2 コントローラーのエントリを選択します。
- コントローラーオプションで Send Clock を有効にします。
- Erae 2 で Settings を開き、Clock source を
USB-devに設定します。
Cubase / Nuendo
Cubase Pro (バージョン 10.5 以降) と Nuendo は、Expression Map システムと MIDI Polyphonic Expression のデバイス宣言を介して、ノートごとの MIDI エクスプレッションをサポートしています。Cubase 12 以降では専用の MPE トラックサポートが追加されました。
ステップ 1: MIDI ポートを有効にする
- Studio -> Studio Setup (Cubase) または Devices -> Device Setup (旧バージョン) を開きます。
- 左パネルで MIDI Port Setup を選択します。
- リストから
Erae 2 MIDIを探します。In (入力) 列がチェックされている (表示/アクティブ) ことを確認します。 Erae 2 MIDI (MPE)を探し、その In 列もチェックします。- OK をクリックして適用します。
落とし穴: Cubase には別々の Visible 列と Active 列があります。ポートがトラックの入力セレクターに表示されるためには Active にマークされている必要があります。Visible だが Active でないポートはリストには表示されますが、データを通しません。
ステップ 2: 標準 MIDI またはインストゥルメントトラックの作成
- 新しい Instrument Track (またはラックインストゥルメントにルーティングした MIDI Track) を作成します。
- トラックの Inspector (左パネル) で、MIDI Input を
Erae 2 MIDIに設定します。 - Channel を Any に、または Erae 2 のエレメントが使用する特定のチャンネルに設定します。
ステップ 3: Erae 2 を Poly Expression デバイスとして宣言する (Cubase 12 以降)
Cubase 12 では明示的な MPE サポートが導入されました。有効にするには:
- Studio -> Studio Setup を開きます。
- MIDI Port Setup の下で
Erae 2 MIDI (MPE)を探し、Edit (鉛筆) アイコンをクリックします。 - Device Type を MPE Instrument に設定します。
- Lower Zone Master Channel を 1 に設定します (Erae 2 のデフォルト MPE 構成に一致)。
- Member Channels を、必要な同時発音数に設定します (デフォルト: Lower Zone は 15、チャンネル 2~16 を使用)。
- OK をクリックします。
ステップ 4: MPE インストゥルメントトラックの作成
- MPE 対応の VST3 インストゥルメントを読み込んだ新しい Instrument Track を作成します。
- Inspector で MIDI Input を
Erae 2 MIDI (MPE)に設定します。 - Channel を Any に設定します。
- インストゥルメント自体の設定を開き、その MPE モード (通常は Poly Expression、MPE、または Per-Note Modulation とラベル付けされています) を有効にします。
ヒント: すべての VST3 インストゥルメントが Note Expression API をサポートしているわけではありません。サポートしているインストゥルメント (Komplete Kontrol、Equator2、Pigments、Serum 2) は、MPE 入力がアクティブなときに Key Editor でノートごとのモジュレーションレーンを表示します。
ステップ 5: Layout ごとの MPE ゾーン構成
Erae 2 の Layout が異なる MPE ゾーン構成を使用している場合 (一部の Layout は Ch 1 の Lower Zone を使い、他の Layout は Ch 16 の Upper Zone を使うなど)、それに対応する MIDI デバイス設定を Cubase の Studio Setup パネルに保存し、必要に応じて切り替えることができます。ほとんどのユーザーは Lower Zone のデフォルトだけで十分です。
MIDI クロック同期 (Cubase -> Erae 2)
- Transport -> Project Synchronization Setup を開きます。
- MIDI Clock が有効になっていることを確認します。
- MIDI Clock Destinations リストで
Erae 2 MIDIにチェックを入れます。 - Erae 2 で Settings を開き、Clock source を
USB-devに設定します。
Reaper
Reaper (バージョン 6.0 以降) は MPE をネイティブにサポートしています。MPE データは MIDI エディター内でノートごとに個別の Pitch Bend および CC エンベロープとして保存され、録音・再生・編集を通じてノートごとのエクスプレッションが保持されます。
ステップ 1: MIDI デバイスを有効にする
- Options -> Preferences -> Audio -> MIDI Devices を開きます。
- MIDI Inputs リストで
Erae 2 MIDIを探し、ダブルクリックして有効にします (チェックマークで表示されます)。 Erae 2 MIDI (MPE)を探し、こちらもダブルクリックして有効にします。- Apply をクリックします。
落とし穴: Reaper では、デバイスが MIDI Devices リストに表示されるためには、先に接続されている必要があります。Preferences を開いた後で Erae 2 を接続した場合は、Reset ボタンをクリックして再スキャンしてください。
ステップ 2: 標準用途の MIDI トラックの作成
- 新しいトラックを挿入します (Track -> Insert New Track)。
- トラックの ARM ボタン (赤い丸) をクリックします。
- トラックの入力はデフォルトですべての MIDI になっています。Erae 2 に限定するには、トラックの入力セレクターをクリックし、MIDI Input ->
Erae 2 MIDI-> All Channels を選択します。
ステップ 3: トラックで MPE 入力を有効にする
- トラックを挿入し、録音用にアームします。
- トラックの入力セレクターをクリックし、MIDI Input ->
Erae 2 MIDI (MPE)-> All Channels を選択します。 - トラックに VST3 の MPE 対応インストゥルメント (例: Pigments、Equator2) を挿入します。
- インストゥルメントの設定で、その MPE モードを有効にします。
Reaper は 16 の MIDI チャンネルすべてを 1 回のテイクで録音し、完全なノートごとのエクスプレッションを保持します。MIDI エディターで View -> Show per-note pitch を有効にすると、ノートイベントごとの個別の Pitch Bend カーブを確認できます。
ステップ 4: MPE Pitch Bend レンジの一致
Erae 2 の MPE キーボードエレメントは、デフォルトで 48 半音の Pitch Bend レンジに設定されています。インストゥルメント側が一致していることを確認してください。
- 録音したリージョンの MIDI エディターで、Pitch Bend レーンを右クリックします。
- Pitch Bend Range を ±48 半音 (または Erae 2 のエレメント設定に一致する値) に設定します。
- インストゥルメントプラグインで、その Pitch Bend レンジを同じ値に設定します。
ヒント: Pitch Bend レンジの不一致は、MPE セットアップにおけるピッチトラッキングエラーの最も一般的な原因です。1 オクターブ上を演奏したときに 2 オクターブ上のように聞こえる場合は、レンジが異なっています。両側を 48 半音に設定してください。
ステップ 5: MIDI クロック同期 (Reaper -> Erae 2)
- Options -> Preferences -> MIDI Devices を開きます。
Erae 2 MIDI出力デバイスを有効にします。- File -> Project Settings -> Notes, Media を開き、Erae 2 MIDI 出力への Send MIDI clock to を有効にします。
- Erae 2 で Settings を開き、Clock source を
USB-devに設定します。
ハードウェアシンセサイザーへの接続
Erae 2 は、ハードウェアとの直接統合を念頭に設計されています。2 つの物理ポートが、信号経路にコンピューターを介さずに MIDI をシンセサイザーやドラムマシンに送ります。
TRS MIDI 出力
リアパネルには 3.5 mm の TRS MIDI 出力があります。TRS から DIN 5 ピンへの変換アダプターが 2 本、箱に同梱されています。
配線タイプ: Erae 2 の TRS MIDI ジャックは Type A の配線を使用しており、これを変更する設定はありません。Type A の TRS 入力を持つ機器は通常の TRS ケーブルで接続できます。Type B を想定している機器には、Type A から Type B への変換ケーブルを使用してください。シンセサイザーのマニュアルで想定される TRS タイプを確認してください。配線の不一致は、TRS 経由でのハードウェア MIDI が動作しない最も一般的な原因です。
接続手順:
- 同梱の TRS アダプターを Erae 2 リアの MIDI Output A ジャックに接続します。
- アダプターからシンセサイザーの MIDI In ソケットへ、標準的な 5 ピン DIN MIDI ケーブルを接続します。
- Erae Lab (または LCD のマッピング画面) で、ハードウェアシンセにルーティングしたいエレメントを開きます。
- MIDI Output Destination で MIDI A (または 2 つ目の出力を使う場合は MIDI B) を有効にします。
- エレメントの MIDI Channel をシンセサイザーの受信チャンネルに合わせて設定します。
- サーフェスを演奏します。ノートがハードウェアシンセサイザーから鳴るはずです。
ヒント: 複数の送信先を同時に有効にできます。USB Device と MIDI A の両方がチェックされたエレメントは、DAW とハードウェアシンセに同時に送信します。
USB Host ポート
USB Host ポートを使うと、Erae 2 が USB Host として動作し、コンピューターなしでクラスコンプライアントの USB MIDI デバイスに電力を供給し通信できます。
電力バジェット: USB Host ポートは最大 500 mA を供給します。それ以上を必要とするデバイス (例: バックライト付きの一部の USB キーボード) には、外部電源が必要な場合があります。
接続手順:
- USB MIDI シンセサイザー、ドラムマシン、または USB から DIN への変換アダプターを、リアパネルの USB Host ポートに接続します。
- 接続されたデバイスは、Erae 2 の MIDI ルーティング内で USB Host ポートとして表示されます。
- Erae Lab でエレメントの設定を開き、MIDI Output Destination ビットマスクで USB Host を有効にします。
- MIDI チャンネルをシンセサイザーの受信チャンネルに合わせて設定します。
ヒント: 接続した USB デバイスが認識されない場合は、それがクラスコンプライアント (macOS/Windows でドライバー不要) であることを確認してください。専用ドライバーが必要なデバイスは USB Host モードと互換性がありません。
ハードウェアセットアップ用 MIDI ルーティングマトリクス
ルーティングマトリクス (LCD の Settings -> Routing からアクセス) は、どのポートが着信 MIDI を他のポートに中継するかを制御します。ハードウェアセットアップでは:
| 便利なルート | 理由 |
|---|---|
| USB Device -> MIDI A | DAW の MIDI を Erae 2 経由で MIDI A のハードウェアシンセに送る |
| USB Device -> MIDI B | DAW の MIDI を MIDI B の 2 台目のハードウェアデバイスに送る |
| MIDI -> USB Device | ハードウェアの MIDI を録音用に DAW へ転送する |
| USB Host -> MIDI A | USB MIDI デバイスの出力を TRS 機器へチェーンする |
| MIDI -> MIDI A | コンピューターなしでのハードウェア MIDI スルー |
実践例: Erae 2 を USB MIDI インターフェースとして使う
Erae 2 を DAW とハードウェアシンセの間の双方向 MIDI インターフェースとして使うには:
- MIDI -> USB Device を有効にします。ハードウェアシンセの MIDI 出力が DAW に流れ込みます。
- USB Device -> MIDI A を有効にします。DAW が Erae 2 経由で MIDI をシンセに送り出します。
- これでシンセは、別途 MIDI インターフェースを必要とせずに、DAW から制御可能なインストゥルメントとして利用できます。
実践例: サーフェスのノートをハードウェアシンセにルーティングする
- Erae Lab で、Layout 上のキーボードエレメントを選択します。
- MIDI Output Destination で MIDI A を有効にします (ノートを DAW にも送りたくない場合は USB Device を無効にします)。
- MIDI チャンネルをシンセの受信チャンネル (例: チャンネル 1) に設定します。
- MIDI Output A からシンセの MIDI In へ、TRS アダプターとケーブルを接続します。
- サーフェスを演奏します。ノートはコンピューターを介さずに直接シンセにルーティングされます。
ヒント: ルーティング設定はプロジェクトごとに保存されます。シンセセットアップ用にルーティングマトリクスを事前構成した専用の「ハードウェア」プロジェクトと、スタジオ用途のための別の「DAW」プロジェクトを作成しておくとよいでしょう。
Eurorack インテグレーション
Erae 2 は、相補的な 3 つの方法で Eurorack モジュラーシンセサイザーに接続します。ネイティブの CV 出力、MIDI-CV モジュールへの TRS 経由の MIDI、そして USB MIDI-CV コンバーターモジュールへの USB Host です。
ネイティブ CV 出力
Erae 2 は 3.5 mm ジャックに 24 チャンネルの独立した CV 出力 を備えており、Eurorack および 1 V/octave のピッチ標準と直接互換性があります。電圧レンジと分解能は第10章に記載しています。
詳細な CV 構成は 第10章: CV 出力 で扱っています。Eurorack 接続のための要約を以下に示します。
第 1 ボイス: ピッチとゲート
- Erae Lab で、Isomorphic Keyboard エレメントを作成または編集します。
- CV Num Voice を
1に設定します。 - ベースとなる出力チャンネル (例: チャンネル 1) を割り当てます。チャンネル 1 はピッチ (1 V/oct) を、チャンネル 2 はゲート (0 V / 5 V) を運びます。
- チャンネル 1 を VCO の V/oct 入力に接続します。
- チャンネル 2 をエンベロープジェネレーターの Gate 入力に接続します。
- ノートを演奏します。ピッチが 1 V/octave でトラッキングし、各ノートオンでエンベロープが発火します。
ヒント: ミドル C (MIDI ノート 60) は 2 V を出力し、1 オクターブ上の C は 3 V を出力します。VCO 上でオクターブがわずかに広すぎる、または狭すぎる場合は、Settings の CV Gain (cent/oct) を調整するか、Run CV calib を押して出力をキャリブレーションし直してください。
ボイスごとの追加エクスプレッション
各ボイスは、補助的なエクスプレッションストリームを CV として出力できます。これらはボイスごとに 1 つの CV チャンネルを消費します。
| CV 出力 | 電圧レンジ | Eurorack での用途 |
|---|---|---|
| Velocity | 0-5 V | エンベロープの初期レベル、VCA オフセット |
| Pressure | 0-5 V | フィルターカットオフ、VCA ゲイン、LFO デプス CV |
| X Position | 0-5 V | 水平位置に反応する任意のパラメーター |
| Y Position | 0-5 V | 垂直位置に反応する任意のパラメーター |
| X Slide | 2.5 V を中心 | ビブラートデプス、CV 経由のピッチ偏差 |
| Y Slide | 2.5 V を中心 | ティンバーシフト、フォルマント位置 |
これらの出力を有効にするには:
- Erae Lab でエレメントを選択するか、デバイス上でその Mapping 画面を開きます。
- CV セクションで、目的の出力 (Velocity、Pressure、X Position など) を有効にします。
- 有効にした各出力は、ボイスごとに 1 つの CV チャンネルを消費します。高いボイス数を有効にする前に、すべてのエレメントにわたるチャンネル割り当てを計画してください。
警告: 6 つのオプション出力すべてを有効にして 4 ボイスを割り当てると、4 × 8 = 32 個の CV チャンネルを占有します。これは Erae 2 の利用可能な 24 出力を超えます。ボイス数とオプション出力数のバランスを保ってください。
Eurorack クロック同期用の CV クロック出力
Erae 2 の CV クロック出力は、プロジェクトのテンポにロックされた、設定可能な ppqn レートのパルス信号を CV チャンネルに送ります。
- フロントパネルの Settings ボタンを押します。
- CV Clock に移動します。
- Enabled を On に設定します。
- Beat Division を 24 ppqn に設定します (標準 MIDI クロックレートで、ほとんどの Eurorack クロックディバイダーやクロック同期モジュールと互換性があります)。
- Clock Output を未使用のチャンネル (例: チャンネル 3) に設定します。
- チャンネル 3 をクロック同期モジュールの Clock In またはクロックディバイダーの入力に接続します。
- サンプル精度のスタートアライメントのために、隣接するリセット出力をモジュールの Reset 入力に接続します。
利用可能な ppqn レート: 1、2、4、8、24、48 ppqn。互換性のあるモジュールでの高解像度 LFO 同期には 48 ppqn を使用してください。
USB Host から Eurorack MIDI-CV モジュールへ
ネイティブの CV 出力が許す以上のポリフォニーが必要な場合や、MIDI-CV 変換を専用の Eurorack モジュールに任せたいセットアップでは、モジュールを Erae 2 の USB Host ポートに直接接続します。
モジュールは Erae 2 から MIDI を受信し (モジュールが対応していれば MPE も含む)、経路にコンピューターを介さずに CV へ変換します。
推奨モジュール:
| モジュール | 適した用途 |
|---|---|
| Expert Sleepers FH-2 | 高ポリフォニー、MPE サポート、高度な設定が可能 |
| Intellijel uMIDI 1U | USB 入力を備えたコンパクトなシングルボイス MIDI-to-CV |
| Mutable Instruments Yarns | 最大 4 ボイスのポリフォニー、アルペジエーター、MIDI クロック |
| Endorphin.es Shuttle Control | 16 ボイス USB MIDI、広範な CV マッピング |
| Befaco MIDI Thing | シンプルで手頃な TRS MIDI からデュアル CV へ |
ヒント: Expert Sleepers FH-2 は Erae 2 との統合に最も適したオプションです。USB Host ポートから直接 USB MIDI を受け付け、MPE 入力をサポートし (各メンバーチャンネルを別々の CV 出力ペアに割り当て)、ブラウザーベースのエディターから完全に設定できます。
Expert Sleepers FH-2 の接続手順:
- Erae 2 の USB Host ポートから FH-2 の USB ポートへ、USB-A ケーブルを接続します。
- FH-2 が Erae 2 の USB Host 上で USB MIDI デバイスとして列挙されます。
- FH-2 からの MIDI をコンピューターに届けたい場合は、Settings -> Routing で USB Host -> USB Device を有効にします。
- Erae Lab で、キーボードエレメントの MIDI Output Destination に USB Host を含めるように設定します。
- FH-2 をそのブラウザーエディターで設定します。MIDI チャンネルを CV 出力ペアに割り当て、MPE ボイス用に Pitch Bend レンジを 48 半音に設定します。
パッチ例: フルエクスプレッシブボイス
この例では、ネイティブの CV 出力を使って Erae 2 を完全な Eurorack ボイスにルーティングし、ノートごとに独立したエクスプレッションを与えます。
ハードウェア:
- Erae 2 (3.5 mm ジャック経由の CV 出力)
- V/oct とリニア FM 入力を備えた任意の Eurorack VCO
- 任意の ADSR エンベロープジェネレーター
- CV カットオフ入力を備えた任意の VCF
- CV ゲイン入力を備えた任意の VCA
パッチ:
| Erae 2 出力 | Eurorack 送信先 | 結果 |
|---|---|---|
| CV Ch 1 (Pitch) | VCO V/oct | ピッチがタッチ位置に追従 |
| CV Ch 2 (Gate) | ADSR Gate In | タッチでエンベロープが発火 |
| CV Ch 3 (Velocity) | ADSR Initial Level | アタックレベルが打鍵ベロシティを反映 |
| CV Ch 4 (Pressure) | VCF Cutoff CV | プレッシャーの増加でフィルターが開く |
| CV Ch 5 (Pressure) | VCA Gain CV | プレッシャーで音量が膨らむ |
| CV Ch 6 (X Slide) | VCO Linear FM | 水平スライド = ピッチ偏差 (ビブラート) |
Erae Lab でのセットアップ:
- Isomorphic Keyboard エレメントを作成します。
- CV Num Voice を
1に設定します。 - ベースチャンネルを
1に設定します。 - Velocity、Pressure、X Slide の追加出力を有効にします。
- チャンネル 1~6 が割り当てられました。表のとおりに接続します。
- エレメント設定で Pressure Type を
PolyPressureに設定します。これにより、個々の指のプレッシャーがノートごとに正しい CV にマッピングされます (ポリフォニックセットアップ向け)。
ヒント: ポリフォニック構成に移る前に、モノフォニックパッチ (CV Num Voice = 1) から始めて、すべての CV 信号が期待どおりに動作することを確認してください。VCO をパッチする前に、ピッチ出力に電圧計を当てて 1 V/octave のトラッキングを確認してください。
関連トピック
- MIDI 設定:USB ポートレイアウト、チャンネル割り当て、MPE ゾーン、ルーティングマトリクス
- CV 出力:CV 出力の完全なリファレンス、キャリブレーション、ボイスごとの割り当て
- 設定:クロックソース、MIDI ルーティング、CV クロック構成
- トラブルシューティング:MIDI ポートが表示されない、ノートが鳴らない、ルーティングループ
- 付録B: MIDI インプリメンテーションチャート:完全なメッセージテーブル、MPE の詳細、SysEx プロトコル
付録 D: 開発者 API
Erae 2 は、高度なインテグレーション向けにプログラム可能なサーフェスを公開しています。カスタムの Max/MSP パッチ、TouchDesigner のセットアップ、Web ツール、独自のソフトウェア音源などです。この API は USB MIDI システムエクスクルーシブ (SysEx) 経由で提供され、Layout 内に配置された API Zone エレメントに対して動作します。ホストアプリケーションは次のことができます。
- 1 つ以上の API Zone から、MIDI 抽象化レイヤーを介さずに、生のマルチタッチデータ (X、Y、圧力) を受信します。
- 各 API Zone の LED を直接描画します: クリア、ピクセルの設定、矩形の塗りつぶし、画像の描画。
- 各 API Zone のサイズと API プロトコルのバージョンを問い合わせます。
この付録では、ワイヤープロトコルについて説明します。Layout 作成者の視点から見た API Zone エレメントの概要については、セクション 5.9: API Zone を参照してください。
互換性。 Erae 2 は、デバイス ID
0x01宛ての Erae 2 SysEx ヘッダー (ファミリーメンバーコード00 02) にのみ応答します。メンバーコード00 01を使用する Erae Touch 向けに書かれたホストソフトウェアは、Erae 2 と通信するためにそのコードを変更する必要があります。コマンド ID とペイロードの Layout は両者で同じです。
D.1 トランスポート
すべての API メッセージは、メインの USB MIDI ポートを通じて送受信されます。
| 方向 | USB MIDI ポート |
|---|---|
| デバイス -> ホスト (フィンガーストリーム、応答) | Erae 2 MIDI |
| ホスト -> デバイス (描画、クリア、問い合わせ) | Erae 2 MIDI |
Erae 2 MIDI (MPE) ポートは MPE 出力のみを搬送し、API では使用されません。
接続の確認。 WebMIDI ホストからは、
Erae 2 MIDIという名前の入力と出力、つまり名前にMPEを含まないものを開いてください。
Linux。 Erae 2 が MIDI 2.0 モードのとき、Linux カーネルがレガシー MIDI ポートから MIDI 2.0 パケットへ変換する処理で、データバイトが 6 バイトを超える SysEx メッセージが壊れることがあります。その場合、デバイスは壊れたコマンドを受信し、応答しません。レガシー ALSA ポート経由 (たとえば
amidi -p hw:...) でツールに応答が返ってこない場合は、MIDI 2.0 パケットをデバイスの UMP ポート (/dev/snd/umpC<card>D0) に直接送信してください。これは macOS と Windows には影響しません。
D.2 SysEx ヘッダー
ホストからデバイスへのすべての API メッセージは、固定長 11 バイトのヘッダー (F0 開始バイトを含む) で始まり、続いてサブサービスのバイトがあり、F7 で終わります。
F0 00 21 50 00 01 00 02 01 01 04 <sub> <payload...> F7
^ ^^^^^^^^ ^^^^^ ^^^^^ ^^ ^^ ^^ ^^^^^
| Embodme Erae Erae 2 ID Svc API Sub-
SysEx manuf family model grp svc service
start ID
| バイト | 意味 |
|---|---|
F0 | SysEx 開始 |
00 21 50 | Embodme メーカー ID |
00 01 | Erae ハードウェアファミリーコード |
00 02 | Erae 2 モデルコード |
01 | デバイス ID。Erae 2 は 0x01 にのみ応答し、ブロードキャスト ID 0x7F は API では無視されます |
01 | サービスグループ |
04 | サービス: API |
<sub> | サブサービス ID (D.4 を参照) |
<payload...> | サブサービス固有のバイト列 |
F7 | SysEx 終了 |
デバイスからホストへのメッセージは別の形式を使用します。これについては D.3.4 で説明します。
D.3 規約
D.3.1 座標軸
Erae のサーフェスは横 42 x 縦 24 の LED グリッドです (1008 個の LED)。API Zone 内では、座標は ゾーンローカル です。(0, 0) がゾーンの一隅、(width-1, height-1) が対角の隅です。X は左から右に増加します。
Y 軸に関する警告: 一度読んで必ず覚えておいてください。
API は当初から 2 つの相反する Y の規約を使用しており、ファームウェアは互換性のためにそれらを維持しています。
ストリーム Y の規約 y = 0の意味フィンガーデータ (デバイス -> ホスト) 下原点 ゾーンの最下行 描画コマンド (ホスト -> デバイス) 上原点 ゾーンの最上行
(x, y)で報告されたフィンガーの真下にある LED を点灯させるには、SetPixel(x, (height - 1) - y, color)で描画します。同じ反転がDrawImageにも適用されます。y = 0で描画した画像はゾーンの上端を描画しますが、フィンガーレポートではy = 0は下端です。
D.3.2 カラーエンコーディング
SetPixel と DrawRectangle は、カラーを 3 つの 7 ビット MIDI バイト (R、G、B) として受け取ります。デバイスは各成分を 1 ビット左シフトします。
display_R = sysex_R << 1 // 0..254 in steps of 2
display_G = sysex_G << 1
display_B = sysex_B << 1
したがって、完全な白のピクセルは 7F 7F 7F、純粋な赤は 7F 00 00 です。
DrawImage は異なります。そのピクセルは完全な 8 ビット値 (0x00~0xFF) で、後述の bitize-7 パッキングで MIDI を通じて搬送され、シフトなしでそのまま使用されます。
D.3.3 Bitize-7 (画像データとフィンガーデータのエンコーディング)
MIDI では、ビット 7 が立っているデータバイトは禁止されています。そのため、バイナリブロックは Embodme 独自の 7 ビットパッキングで送信されます。ソースバイト 7 個ごとに 8 個の MIDI バイトになります。グループの最初の MIDI バイトは、続く 7 個のソースバイトそれぞれの最上位ビットを搬送し (ソースバイト 0 がビット 6、ソースバイト 6 がビット 0)、後続の各バイトが 1 つのソースバイトの下位 7 ビットを搬送します。
パッカー (ホスト側) の擬似コード:
for chunk of 7 source bytes:
out.push(((src[0] >> 7) << 6) | ((src[1] >> 7) << 5) | ... | ((src[6] >> 7) << 0))
for i in 0..7:
out.push(src[i] & 0x7F)
# A trailing partial chunk emits its MSB byte first, then only the bytes present.
N 個のソースバイトのエンコード後のサイズは ceil(N * 8 / 7) です。ブロックの チェックサム は、エンコード済み (bitize 済み) ブロックの全バイトの XOR で、各グループの先頭の MSB バイトも含みます。エンコード済みのバイトはすべて 7 ビットであるため、チェックサムも 7 ビットになります。
よくある間違い。 デコード済みのソースバイトでチェックサムを計算しては いけません。成分がすべて
0x7F以下の画像ではたまたま一致しますが、それより明るい画像では一致せず、チェックサムが一致しないDrawImageはファームウェアによって何も知らされずに破棄されます。ワイヤーに乗せるバイトでチェックサムを計算してください。
リファレンス実装。 bitize-7 パッカー、チェックサムルーチン、画像アップロードを含む API の公開 Python サンプルは、
erae_api_sysexリポジトリ (run_erae_api.py) で、プロトコル仕様書Erae_API_V2.pdfとともに入手できます。
D.3.4 ストリーミングの有効化と応答の形式
フィンガーデータと ZoneBoundaryRequest の応答は、ホストが StartFingerDataStreaming (0x01) を送信した 後 にのみ送信されます。ストリーミングの状態はゾーンごとではなく、デバイス全体で共通です。
デバイスからホストへのすべての API メッセージは、次の形式になります。
F0 <prefix data> <body> F7
これらのメッセージには Embodme のヘッダーはありません。ホストが (StartFingerDataStreaming で、またはバージョン応答の場合は VersionRequest で) 指定した プレフィックスデータ が、F0 の直後にそのままコピーされます。これを使って、応答をホストにとって有効な SysEx にしたり、複数の Erae デバイスを区別したりできます。たとえば、プレフィックスを 7D (非商用利用のために予約されている) のようなメーカー ID バイトで始め、その後にセッションタグを続けます。
D.4 ホスト -> デバイスコマンド
特に注記がない限り、すべての値は 16 進数です。<header> は、D.2 に示した F0 00 21 50 00 01 00 02 01 01 04 を表します。
D.4.1 StartFingerDataStreaming (0x01)
フィンガーデータとゾーン境界の応答を有効にします。オプションの <prefix data> (0 から 16 バイト) は、デバイスからホストへのすべてのメッセージの先頭にコピーされます (D.3.4 を参照)。もう一度送信すると、プレフィックスが置き換えられます。
<header> 01 <prefix data 0..16 bytes> F7
D.4.2 EndFingerDataStreaming (0x02)
フィンガーデータとゾーン境界の応答を無効にし、プレフィックスをクリアします。ペイロードはありません。
<header> 02 F7
D.4.3 ZoneBoundaryRequest (0x10)
API Zone のサイズを問い合わせます。デバイスは ゾーン境界応答 で応答します。ストリーミングが無効な場合、応答は送信されません。
<header> 10 <zoneIdx> F7
| バイト | フィールド | 範囲 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 0 | zoneIdx | 0x00 .. 0x7F | Erae Lab で設定したゾーンインデックス |
D.4.4 Clear (0x20)
1 つのゾーンの LED をクリアします (黒で塗りつぶします)。
<header> 20 <zoneIdx> F7
D.4.5 SetPixel (0x21)
1 つの LED を書き込みます。
<header> 21 <zoneIdx> <x> <y> <R> <G> <B> F7
| バイト | フィールド | 範囲 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 0 | zoneIdx | 0x00 .. 0x7F | 対象のゾーン |
| 1 | x | 0 .. width-1 | 範囲外への書き込みは何も知らされずに破棄されます |
| 2 | y | 0 .. height-1 | 上原点 (D.3.1 を参照) |
| 3 | R | 0x00 .. 0x7F | 内部で 1 ビット左シフトされます |
| 4 | G | 0x00 .. 0x7F | |
| 5 | B | 0x00 .. 0x7F |
D.4.6 DrawRectangle (0x22)
矩形を 1 色で塗りつぶします (SetPixel と同様に 7 ビットの成分)。
<header> 22 <zoneIdx> <x> <y> <w> <h> <R> <G> <B> F7
矩形はセル (x .. min(x+w, width) - 1, y .. min(y+h, height) - 1) を覆います。x >= width または y >= height の場合は何も描画されません。それ以外の場合、矩形はゾーンの範囲にクリップされます。
D.4.7 DrawImage (0x23)
w x h のカラー画像を描画します。ピクセルは 行優先 の順序で読み取られます。行 0 を左から右へ、次に行 1、というように続きます。各ピクセルは 3 つの 8 ビットバイト (R、G、B、それぞれ 0x00~0xFF) で、そのまま使用されます。
<header> 23 <zoneIdx> <x> <y> <w> <h> <bitized RGB data...> <chksum> F7
| バイト | フィールド | 備考 |
|---|---|---|
| 0 | zoneIdx | 対象のゾーン |
| 1 | x | ゾーン内における画像の左上の X |
| 2 | y | 左上の Y (上原点) |
| 3 | w | ピクセル単位の画像の幅 |
| 4 | h | ピクセル単位の画像の高さ |
| 5..N-1 | bitized RGB | D.3.3 のとおりにエンコードされた w * h * 3 個のソースバイト |
| N | chksum | bitize 済みデータの全バイトの XOR。D.3.3 を参照 |
ファームウェアは次の 4 点を確認し、いずれかが満たされない場合はメッセージを何も知らせずに破棄します。
- デコード後のサイズが 3 の倍数であること (完全なピクセルのみ)。
- デコード後のサイズがちょうど
w * h * 3であること。 - 画像がサーフェスに収まること (
w * h <= 1008)。 - チェックサムが bitize 済みバイトの XOR と一致すること。
画像はゾーンの右端と下端でクリップされます (xmax = min(x+w, width)、ymax = min(y+h, height))。ゾーン外のピクセルは描画されず、ゾーン内のピクセルはソース画像の対応する位置から取得されます。x または y がゾーン外の場合は何も描画されません。
D.4.8 VersionRequest (0x7F)
API プロトコルのバージョンを問い合わせます。デバイスは、ストリーミングが有効かどうかにかかわらず、バージョン応答 で応答します。
<header> 7F <prefix data> F7
このリクエストの <prefix data> は応答にコピーされるため (D.3.4 を参照)、複数のデバイスが存在する場合でも、ホストは応答とリクエストを対応付けることができます。
D.5 デバイス -> ホストメッセージ
デバイスからホストへのすべてのメッセージは、D.3.4 で説明したとおり、F0 とホストのプレフィックスデータで始まります。
D.5.1 ゾーン境界応答
ZoneBoundaryRequest への応答です。
F0 <prefix data> 7F 01 <zoneIdx> <width> <height> F7
| バイト | フィールド | 備考 |
|---|---|---|
| 0 | 0x7F | 応答であること (フィンガーデータではないこと) を示します |
| 1 | 0x01 | ゾーン境界応答 |
| 2 | zoneIdx | リクエストからコピーされます |
| 3 | width | ピクセル単位のゾーンの幅。このインデックスを使用する API Zone がない場合は 0x7F |
| 4 | height | ゾーンの高さ。該当するゾーンがない場合は 0x7F |
D.5.2 バージョン応答
VersionRequest への応答です。
F0 <prefix data> 7F 02 <apiVersion> F7
<apiVersion> は 0x02 です。これはデバイスからホストへのワイヤー形式、特に フィンガーストリーム の本体を識別するもので、その形式が変更された場合にのみ変わります。VersionRequest に応答するデバイスは、以下で説明するフィンガーストリームの本体を送信します。Erae Touch のファームウェアと初期の Erae 2 ファームウェアは、このリクエストに応答しません。
D.5.3 フィンガーストリーム
ストリーミングが有効な間、API Zone 内のすべてのタッチイベントに対して送信されます。すべてのゾーンが同じストリームを共有し、zoneIdx で区別されます。
F0 <prefix data> <action> <zoneIdx> <bitized fingerIdx (uint64)> <bitized X,Y,Z (3 x float32)> <chksum> F7
| バイト | フィールド | 備考 |
|---|---|---|
| 0 | action | 0x00 Click (指を置く)、0x01 Slide (移動)、0x02 Release (指を離す) |
| 1 | zoneIdx | 送信元のゾーン |
| 2..11 | fingerIdx | 64 ビット符号なしのフィンガー ID。bitize-7 でエンコードされます (8 バイトがワイヤー上では 10 バイトになります) |
| 12..25 | x, y, z | 3 つのリトルエンディアン float32 値を 1 つの 12 バイトブロックとして bitize-7 でエンコードしたもの (ワイヤー上では 14 バイト)。ピクセル単位のゾーンローカルな位置 (Y は下原点、D.3.1 を参照) と正規化された圧力 z (およそ 0.0~1.0) |
| 26 | chksum | x, y, z ブロックの bitize 済み 14 バイトの XOR |
(zoneIdx, fingerIdx) ごとにフィンガーのトラックを再構築し、Release をトラックの終わりとして扱ってください。Looper が再生するジェスチャーは、独自の ID を持つフィンガーとして現れます。
D.5.4 Max Num Fingers と Finger Data Rate
Erae Lab には、API Zone のパラメーターとして Max Num Fingers (0~10) と Finger Data Rate の 2 つも表示されます。これらは Layout に保存されますが、現在の Erae 2 ファームウェアでは適用されません。ゾーン内のすべてのタッチが報告され、Slide メッセージはデバイス自身のスキャンレートで指に追従します。ホストのトラックテーブルはゾーンあたり最大 10 本の同時タッチに対応できるサイズにし、更新回数を減らしたい場合はホスト側で間引いてください。
D.6 実例
すべての例はゾーン 0x00、デバイス ID 0x01 を対象としています。
D.6.1 ピクセル (3, 5) を赤で点灯
SetPixel、R=0x7F、G=0、B=0:
F0 00 21 50 00 01 00 02 01 01 04 21 00 03 05 7F 00 00 F7
D.6.2 ゾーンのクリア
F0 00 21 50 00 01 00 02 01 01 04 20 00 F7
D.6.3 プレフィックス 7D 01 でフィンガーストリーミングを開始
F0 00 21 50 00 01 00 02 01 01 04 01 7D 01 F7
以降、デバイスが送信するすべてのメッセージは F0 7D 01 で始まります。たとえば、同じプレフィックスで送信した VersionRequest への応答は F0 7D 01 7F 02 02 F7 です。
D.6.4 [red, green] の 2x1 画像を (0, 0) に描画
生データ (完全な 8 ビット): FF 00 00 00 FF 00 (6 バイト、1 つの部分チャンク)。
MSB byte = bit7(FF)<<6 | bit7(00)<<5 | bit7(00)<<4 | bit7(00)<<3 | bit7(FF)<<2 | bit7(00)<<1 = 0x40 | 0x04 = 0x44
payload = 44 7F 00 00 00 7F 00
チェックサム = bitize 済みバイトの XOR = 44 XOR 7F XOR 00 XOR 00 XOR 00 XOR 7F XOR 00 = 0x44。
完全なメッセージ:
F0 00 21 50 00 01 00 02 01 01 04 23 00 00 00 02 01 44 7F 00 00 00 7F 00 44 F7
| | | | | ----------------- |
zo x y w h bitized payload chksum
D.7 エラー処理と制限
| 条件 | 動作 |
|---|---|
0x01 以外のデバイス ID 宛てのメッセージ | 無視されます |
| ゾーンインデックスがアクティブな Layout 内のどの API Zone とも一致しない | コマンドは何も知らされずに破棄されます (エラー応答なし) |
x または y がゾーンの範囲外 | コマンドは何も知らされずに破棄されるか (SetPixel)、クリップされます (DrawRectangle、DrawImage) |
DrawImage のチェックサムの不一致 | コマンドは何も知らされずに破棄されます |
DrawImage のデコード後のサイズが w * h * 3 でない | コマンドは何も知らされずに破棄されます |
DrawImage がサーフェス (1008 ピクセル) より大きい | コマンドは何も知らされずに破棄されます |
StartFingerDataStreaming のプレフィックスが 16 バイトを超える | ストリーミングは有効に なりません |
| ストリーミング中に API Zone が Layout から削除された | ストリーミングは継続されます。そのインデックスのゾーンが再び存在するまで、そのインデックスへのコマンドは破棄されます |
| 同じインデックスを持つ API Zone が複数ある | 最初のゾーンだけが描画コマンドを受け取ります。インデックスの重複は避けてください |
制限:
| 制限 | 値 |
|---|---|
| プレフィックスデータ | 16 バイト |
DrawImage のピクセル数 | 1008 (サーフェス全体) |
| 受信する SysEx メッセージ | 8 KB。メッセージは、どれだけゆっくり届いても受信中は保持されます。それより長いメッセージは破棄されます |
| デバイスからホストへのメッセージ | プレフィックスを含めて 128 バイト |
D.8 まとめ
典型的なセッションは次のようになります。
Erae 2 MIDIの入力と出力を開きます。- プレフィックスを付けて
VersionRequestを送信し、応答が0x02を報告することを確認します。 - 同じプレフィックス (たとえばメーカー ID バイトとセッションタグ) を付けて
StartFingerDataStreamingを送信します。 - 使用する各ゾーンについて
ZoneBoundaryRequestを送信し、応答の(width, height)を保持します。 Clear、DrawImage、DrawRectangle、SetPixelで描画します。サーフェス全体の画像はワイヤー上で約 3.5 KB になります。ホストの MIDI 出力が追いつくよう大きな画像の送信ペースを調整するか、より小さな矩形に分割してください。- 受信したフィンガーメッセージを
(zoneIdx, fingerIdx)で振り分けます。タッチと描画したピクセルを対応付ける際は、Y 軸の反転 に注意してください。 - ホストの接続を切るときは
EndFingerDataStreamingを送信します。